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焦点はインフレから雇用へ 5月米雇用統計と金利の反応に注目 /ドル円とユーロドルの焦点

サマリー:『焦点はインフレから雇用へ。今週は5月の米雇用統計が最大の注目イベント。ドル円とユーロドルの焦点は?上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

焦点はインフレから雇用へ 5月米雇用統計と金利の反応に注目

4月のコアPCE(個人消費支出)は前年同月比で3.1%と、市場予想の2.9%を上回る内容となった。今回の結果に対する米長期金利(以下米金利)の反応は鈍く、1.6%割れの展開となった。この反応は、FEDと同じく米債市場の参加者も『インフレは一時的』であると認識していることを示唆している。

この点は市場が抱くインフレ期待にも表れている。5年と10年の期待インフレ率の動向を確認すると、ようやくピークアウトの兆しが出始めている。

この状況が続くかどうか?については今後の経済動向次第だが、インフレ期待が落ち着いている今の状況を考えるならば、今週も米金利は1.5%~1.7%のレンジ内で推移する可能性がある。

米期待インフレ率のチャート

米期待インフレ率のチャート

今週注目すべきイベントは、来月4日に発表される5月米雇用統計である。

今月は量的緩和の縮小(テーパリング)についての記事が多く見られた。その中で共通していたことは、クオールズFRB副議長をはじめ、各連銀総裁らが雇用情勢を注視していることだった。

FRBの二大目標は物価の安定と雇用の最大化である。インフレについてFEDは一時的とのスタンスを変えていない。よって、テーパリングの議論を左右する要因としてこれから注視すべきは、雇用情勢ということになる。

今回の雇用統計が総じて市場予想を上回る場合、テーパリング観測が高まるかどうか?この点に注目したい。この観測が高まる場合、米金利の上昇と米ドル買いの展開を予想する。

一方、良好な雇用統計でも米金利の反応が鈍い場合は、対欧州通貨、オセアニア通貨そして株高と資源価格の上昇の恩恵を受けている南アフリカランド(ZAR)を中心に米ドル安の展開を予想する。


ドル円の焦点

今週のドル円(USDJPY)は、110円台への上昇が焦点となろう。

米雇用統計だけでなく、明日発表されるISM製造業景況指数などの米指標データが市場予想を上回る場合、米金利は反発する可能性がある。期待インフレ率がひとまずピークアウトしているタイミングで米金利が上昇すれば、実質金利のマイナス幅は縮小しよう。外為市場では米ドル買いの圧力が高まろう。

また、クロス円の動向を確認すると高止まりしている。これらは円安の圧力が根強いことを示唆している。

米ドル高と円安が合わさる展開となれば、110円台への攻防シフトを想定したい。上値の焦点は、先週28日の高値110.19レベル4月6日の高値110.55レベル、そして同月2日と5日に上値を抑制した110.74レベルの攻防となろう。

一方、米金利の低下などにより下値トライとなる場合は、21日EMA(今日現在109.18レベル)の維持に注目したい。21日EMAをブレイクしても50日EMA(今日現在108.76レベル)で反転する展開を現時点では予想する。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルの焦点

ユーロドル(EURUSD)は、21日EMA(今日現在1.2150レベル)でサポートされ、先週はレジスタンスポイントの1.2240を上方ブレイクした。さらに28日の日足ローソク足では、長い下ヒゲが示現しての反発となった。これらの動向を考えるならば、ユーロドルの上昇トレンドは続いていると想定する。

今週の焦点は1.22台の維持となろう。1.22台の攻防へシフトする場合、まずは先週の25~26日に上値を抑制した1.2260台の突破に注目したい。これを達成する場合は、1月の高値レベル1.2350を視野に上昇幅の拡大を予想する。

一方、今週発表される米指標データが総じて良好な内容となり、米金利が上昇で反応する場合は、調整の反落を意識したい。このケースでは、上で述べた21日EMAの維持が焦点となろう。先週28日は、このEMAを一時的に下方ブレイクする局面が見られた。

21日EMAを完全にブレイクする場合は、50日EMA(今日現在1.2082)の維持が次の焦点として浮上しよう。今年の4月以降、このEMAでも相場が反転する局面が確認されている。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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