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米ドル相場は金利と株式にらみの展開に / 今週の注目材料とユーロドルのチャートポイント

今日のポイント:『今週も外為市場は米金利にらみの展開となるだろうが、米株の動向も同時に見る必要がある。米CPIとECBイベントにも注目。ユーロドルのチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米ドル相場は金利と株式にらみの展開に

5日の2月米雇用統計では、非農業部門雇用者数変化が37.9万人(予想18万人前後)、失業率が6.2%(同6.3%)と、労働市場の改善を示す内容となった。また、6日にはバイデン米政権が重視する1兆9000億ドル規模の追加経済対策法案が上院を通過した。
FOMC(16~17日)を控え、今週からFRBの情報発信が禁止される『ブラックアウト』の期間に入ることも考えるならば、米金利は上昇基調を維持する可能性があろう。

しかし、米金利が上昇しても外為市場で米ドル高となるかどうかは、株式の動向次第になると筆者は考えている。

確かに米金利の上昇は米ドル買いの要因である。だが、米金利と米株が同時に上昇する場合は、リスク性の高い通貨が買われることで米ドル安になる可能性もある。

この展開となったのが2月だった。先月は資源国通貨や資源と関わりの深い新興国通貨が対米ドルで上昇した経緯がある。

OPECプラスは4日、4月も現行の協調減産をほぼ維持することを決定した。中国の経済が回復基調にあることも考えるならば、リスク選好相場(株高/金利上昇)では原油価格を含め資源価格も上昇しやすい環境にある。
事実、国際商品市況のトレンドを示すCRB指数は、2月に上昇の圧力が高まりコロナショック前の水準を回復している。

米金利の上昇と株高が同時に発生するケースでは、米ドル安優勢の展開となる可能性も意識しておきたい。

一方、米金利の上昇が米株安の要因となれば、米ドル高の展開を予想する。

米長期金利とCRB指数のチャート

米長期金利とCRB指数のチャート

今週の注目材料とユーロドルのチャートポイント

米金利のトレンドを左右する材料として、10日の2月米消費者物価指数(CPI)の内容に注目したい。

注視すべきはコアCPIの内容だが、市場予想は1.4%と前月から横ばいの見通しとなっている。予想以上にインフレが加速する場合、米金利の上昇圧力を高める要因となり得る。

この場合、米株が上昇で反応するのか?それとも下落で反応するのか?により、米ドル相場のトレンドが左右されよう。
上で述べたように、リスク選好相場では米ドルの買いと売り、両方の可能性を意識しておきたい。

一方、米金利の上昇が米株安の圧力を高めるならば、米ドル買い優勢の展開を予想する。

米コアCPIのチャート

米国消費者物価(CPI)のチャート

また、11日のECBイベントは、ユーロドルのトレンドを左右するイベントになる可能性がある。

注目点は、最近の金利の上昇に対してラガルドECBがけん制してくるかどうか?この点にあろう。

けん制してくる場合は、昨年12月に拡充したばかりの資産購入プログラム(PEPP)をさらに増額する構えを示唆する可能性がある。これらの対応はユーロ安要因である。

一方、金利の上昇に対するけん制がない場合、あってもラガルドECBが強くけん制しないことで、"けん制無し"と市場が捉える場合は、一時的にせよユーロを買い戻す要因になり得る。

トレンドチャネルが示すとおり、ユーロドルは現在下落トレンドにある。そして重要な攻防分岐にも差し掛かっている。

5日の下落を止めたリトレースメント61.8%(1.1887レベル)を下方にブレイクする場合、昨年の秋に2度下値をサポートした1.16レベルを視野に下落幅が拡大する可能性がある。

一方、上値の焦点は、21日MA(今日現在1.2082レベル)の水準まで回復できるかどうか?この点に注目したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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