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今週の焦点 日銀イベントと米経済指標データ /ドル円のチャートポイント

今週前半の外為市場は、日銀イベントが焦点となろう。週の半ば以降は、米指標データの内容と米国株/長期金利の反応に注目したい。ドル円は反発地合いを予想。上下のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。


【サマリー】

・今週の前半は日銀イベントに注目
・日銀イベントの焦点は、円安に関する黒田発言の有無
・日銀の利上げの可能性はほぼゼロだが、今後は政策転換の観測が意識されよう
・米国では指標データに対する株式と長期金利の反応に注目
・ドル円は反発地合いを予想 上下のチャートポイントについて


・日銀イベント

今週前半、外為市場の焦点は日銀イベントとなろう。

今回の会合で円相場に影響を与える材料は、黒田総裁の発言にあると筆者は考えている。各国が金融政策の正常化に向けて動き出す中、黒田日銀の政策スタンスは世界で際立っている。国内外の金融政策スタンスの違いが意識されることで今後円安が進行する可能性がある中、この点について会見の場で黒田総裁が質問される場合、円安を食い止める発言をすれば、もう一段円高が進行する可能性があろう。



17~18日に開かれる日銀金融政策決定会合で2022年度の物価見通しを従来の0.9%から1%台前半への引き上げを検討すること、そして2%の物価目標を達成する前に利上げを行うかどうかを検討する可能性についての観測報道が流れている。

全国消費者物価指数が上昇しているとは言え、昨年11月時点では前年同月比で未だ0.5%の水準にとどまっている。また、賃金の上昇が見られない中では、持続的な景気の拡大とそれに伴うインフレも期待できない。このような状況を考えれば、今のタイミングで日銀が利上げを行う可能性はほぼゼロである。政策転換の議論を行う可能性も低い。

だが、2023年4月に黒田総裁は任期を迎える。黒田体制後をにらみ、今後も日銀の政策転換に関する報道が流れ、それが一時的な円買い要因となる局面が散見されよう。


・米指標データと市場の反応

黒田日銀総裁の発言の他、今週円相場に影響を与えるのが米国株(アメリカ株)の動向である。今は四半期決算が米国株の焦点となっているが、指標データの内容にも注目したい。

先週14日に発表された12月小売売上と1月ミシガン大学消費者信頼感指数は、ともに市場予想を下回った。オミクロン株の影響だけでなく、高インフレが個人消費に悪影響を及ぼし始めている可能性がある。

今週はNY連銀製造業景気指数やフィラデルフィア連銀連銀製造業景気指数、そして住宅関連指標の発表が予定されている。個人消費関連の指標に続き、今週の指標データも総じて市場予想以下の内容となる場合は、米株高の調整要因となる可能性がある。米国株が下落する局面では、円高を想定したい。

なお、機関投資家がベンチマークとしているS&P500指数(SPX)は50日線(EMA、4,663レベル)を下方ブレイクし、昨年10月からの上昇トレンドを象徴する短期サポートラインの攻防となっている。このラインの下方ブレイクは、テクニカル面で地合いの悪さを市場参加者に印象付ける要因となり得る。

また、「高インフレ→景気への悪影響」が米国市場で意識されているかどうかを考える上で、米長期金利の動きも重要である。さえない指標データが確認された後、長期金利の上昇が抑制されるか?もしくは低下するかどうか?この点を確認したい。

S&P500指数と米長期金利のチャート

S&P500指数と米長期金利のチャート

ドル円 今週のチャートポイント

・今週は反発地合いを予想

今週のドル円(USJDPY)は、日銀イベント(黒田発言)でもう一段円高が進行する可能性は残る。

だが、先週14日の日足ローソク足は長い下ヒゲでの陽線引けとなった。また、ユーロドル(EURUSD)やポンドドル(GBPUSD)のリスクリバーサル(1週間)は低下基調へ転じている。これらの動きは、投機的な米ドル売りが一巡した可能性を示唆している。今週のドル円は、反発地合いを予想する。

ユーロドルとポンドドルのリスクリバーサル

ユーロドルとポンドドルのリスクリバーサル

・上下のチャートポイント

今週、注目したいドル円のチャートポイントだが、反発する局面では50日線(EMA、今日現在114.21レベル)の突破と115円台の再上昇が焦点となろう。114.90レベルは、直近高安の半値戻しの水準にあたる。

115円台の攻防へシフトする場合は、先週12日にレジスタンスラインとして意識された10日線(SMA、今日現在115.14レベル)のトライおよび突破が焦点として浮上しよう。

一方、日銀イベントや米国株の下落などでドル円の下値トライが続く場合は、89日線(EMA、今日現在113.44レベル)の攻防に注目したい。先週14日の下落時は、89日線がサポートラインとして意識された(この時の安値は113.47レベル)。

ドル円が89日線を下方ブレイクした後、このラインがレジスタンスとして意識される場合は、113.00トライのシグナルと想定したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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