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今月の焦点について / ドル円は長期レジスタンスラインを突破 次のチャートポイントは?

レポート配信再開。今回の焦点:今月の注目ポイントは米指標データとワクチン接種のスピード。外為市場は引き続き米金利にらみの展開に。ドル円のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

今月の焦点について

昨日の外為市場は、米長期金利(以下では米金利)が1.75%から1.67%まで低下したことを受け、円やユーロといった対主要通貨で米ドル安優勢の展開となった。

米ドル相場のトレンドが金利の動向に左右される状況が続いていることを考えるならば、今月の外為市場も米金利にらみの展開となろう。

米金利の動向

米金利の動向

米金利のトレンドを左右する要因として注目すべき材料は色々あるが、今月は指標データワクチン接種のスピードに注目したい。

前者については、特に労働関連とインフレ関連の指標に対して米金利がどんな反応を示すのか?この点を逐一チェックしたい。

労働関連の指標では目先、今晩の3月米雇用統計に注目したい。米国の経済が回復基調にあるにもかかわらずFEDが長期の金融緩和政策を維持する理由のひとつに、労働市場の改善ペースが鈍化していることが挙げられる。

今回の予想(Refinitiv Eikon)は、非農業部門雇用者数が64.7万人、失業率が6.0%そして平均賃金(前年比)が4.5%となっている。

労働関連の指標と同じく重要なのが、インフレ関連の指標である。個人消費支出(PCE)の上昇に連動して、米金利は昨年の後半から反発基調を維持しているからだ。

バイデン政権による巨額の財政政策はインフレの圧力を高める要因であり、それゆえFEDは3月のFOMCで今年のインフレ予測を上方修正した。

指標データでインフレの加速が確認できる場合、米金利はどの水準まで上昇するのか?また市場予想を下回る内容が続く場合は、どの水準まで低下するのか?今月は、これらの点を見極める1か月となろう。


一方、ワクチン接種のスピードも米金利のトレンドを左右しよう。

バイデン政権は新型コロナワクチンの接種について以下の予定を示している。

・4月19日までに成人の90%をワクチン接種の対象とする
・5月1日までに18歳以上のすべての人をワクチン接種の対象とする
・7月の独立記念日までに社会の正常化に向けた道筋をつける

まずは、今月19日までに予定通り接種の計画が進行するかどうか?この点をチェックしたい。

ワクチンの接種が予定通り進行すれば、今夏以降の消費ブーム到来を市場に想起させよう。『消費の拡大→インフレ』が意識される場合、米金利は上昇トレンドを維持すると予想する。


ドル円は長期レジスタンスラインを突破
次のチャートポイントは?

ドル円は、2015年6月の高値125.85を起点とした長期レジスタンスラインを完全に突破した。このラインはドル安/円高トレンドの象徴であり、そのラインを突破したということは、テクニカルの面でドル円が上昇トレンドへ転換したシグナルのひとつと捉えることができる。

またファンダメンタルズの面では、株高トレンドの維持に加え、米国と比較し日本ではワクチン接種が遅々として進まない状況となっていることで円売りのトレンドにある

この状況下で米金利が上昇トレンドを維持する場合、ドル円は調整の反落を挟みながら112円の前半レベルを目指す展開を想定しておきたい。2019年4月に112.39レベル、2020年2月に112.21レベルでそれぞれ上値が抑制された経緯があるからだ。

一方、目先の下値の焦点は110円台の維持となろう。上述した米指標データやワクチン接種が米金利の低下要因となる場合は、先月に相場をサポートした108.30レベルを目指す可能性とこの水準を維持できるかどうか?この点に注目したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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