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『ハト派のFOMC』だったのに上昇する米長期金利 / ドル円は反落リスクを警戒する局面に

今日のポイント:『FOMC後も米長期金利は上昇基調を維持している。今後もこのトレンドが続く可能性が高まってきた。ドル円は長期レジスタンスラインで上値が抑制される展開が続いている。この状況が続けば、下落リスクを警戒する局面へシフトする可能性あり』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

『ハト派のFOMC』だったのに上昇する米長期金利

今回のFOMCが『ハト派より』であるならば、米長期金利は1.6%の水準を一気に下方ブレイクしてもおかしくなかった- 18日のレポートでこう指摘した。

昨日の米長期金利(10年債利回り、以下では米金利)は1.6%台をブレイクした。しかし、方向は下ではなく上だった。この日、米金利は1.75%台まで上昇した。

米国の株式市場では金利の上昇リスクが再び意識され、主要3指数が下落した。米国市場(=金利上昇/株安)の動きを受け、外為市場ではリスク回避の米ドル買い優勢となった。

これら一連の動きは、FOMCが『ハト派よりでなかった』ことを市場が意識していることを示唆している。

筆者が注目した米金利の上昇についてパウエルFRB(FED)からの言及はなかった。ということは、『金利の上昇は景気が回復しているシグナル』というスタンスを維持する、というFEDのシグナルである。
また、インフレ予測を上方修正したことも考えるならば、今後も米金利の高止まり、もしくは上昇トレンドが続く可能性が高まってきたと筆者は考えている。

米長期金利のチャート

米長期金利のチャート

ドル円は反落リスクを警戒する局面に

昨日は米金利の上昇が株安の圧力を高め、外為市場では米ドル買い優勢の展開となった。この一連の動きは、今月10日のレポート4つのトレンドパターンの項目で指摘した “トレンドパターン2” に当たる。

注目すべきは対円での動きである。リスク回避の局面では『米ドル買いvs円買い』の戦いとなる。今年に入り米金利への上昇圧力が高まったことで、ドル円はリスク回避の局面でも米ドル買い優勢のトレンドを維持してきた経緯がある。

今、そのトレンドが変化しつつあると筆者が考えている。

昨日の米ドル相場のパフォーマンは対円でプラス0.05%だった。若干ながら米ドル買いの圧力が円買いの圧力を上回ったが、お互いの買いの力が拮抗(きっこう)していた。

また、テクニカル面では見事に長期レジスタンスライン(2015年6月高値)で上値が抑制され続けている。今日もこのテクニカルライン(109.26レベル)の攻防が焦点となるが、米金利の上昇トレンドが続く中でもこのラインの突破に失敗し続けるならば、ドル円の反落リスクを警戒したい。

下値の焦点は108円台の維持で変わらず。108.30の下方ブレイクは108.00トライのシグナルと想定したい。

なお、今年に入りサポートラインとして意識されている21日MAが107.57レベルまで上昇している。108円台を下方ブレイクする場合のサポートポイントとして、21日MAの水準をチェックしておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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