レディットリスク→米株安→米ドル買いを警戒 / 米金利の反発が続けば全面的な米ドル高も / ドル円の焦点は?

今日のポイント:『今週は米ドル高を意識する1週間になると予想。その要因は『レディットリスク→米株安』にある。米金利の動向も米ドル高要因として意識したい。ドル円は105.65レベルのトライが焦点に』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

レディットリスク→米株安→米ドル買いを警戒

今週の外為市場は、米ドル買い優勢の展開を想定したい。

米国株式のボラティリティ指数を確認すると、VIXとVXNはともに30ポイント台へ上昇している。2020年3月下旬に、米国で大規模な経済対策が導入されて以降、ボラティリティ指数は40ポイントの水準まで上昇するパターンが見られる。

目下のところ、ボラティリティ指数がこの水準まで再び上昇する要因として注視すべきは、個人投資家が集う掲示板型ウェブサイトレディット(reddit)』 の動向だろう。

人気フォーラムとなっている『ウォールストリート・ベッツ(WSB)』の書き込みがリスク要因となれば、ファンドからの資金引き上げや流動性の低下が意識されることで、米株のボラティリティ指数は40ポイント台を視野に上昇する展開が予想される。

米国の株式市場で不安定な状況が続けば、外為市場では株式市場との相関性が高い豪ドル売りの圧力が高まろう。また、リスク性の高い新興国通貨売りの圧力も高まろう。これら通貨の売りは米ドル相場のサポート要因となろう。

米国株式のボラティリティ指数のチャート

ボラティリティ指数のチャート

米金利の反発が続けば全面的な米ドル高も

米株の不安定な状況にもかかわらず、先週後半の米長期金利(以下米金利)は1.1%台まで再び反発する局面が見られた。

その理由は、20年12月の米コア個人消費支出(PCE)価格指数の上昇にある。前月比で0.3%、前年同期比で1.5%とともに上昇した。FEDが物価目標としているコアPCEの上昇は、米株安の影響を相殺した。

米金利が反発基調を維持すれば上で述べた通貨だけでなく、主要な通貨で米ドル高の展開が予想される。

米金利の動向を左右する要因として今週注目したいのが、FEDスピーカーの発言指標データである。前者は明日以降、連日講演が予定されている。後者では、5日の1月雇用統計に市場の関心が集まろう。

米長期金利のチャート

米長期金利のチャート

ドル円の焦点

短期レジスタンスラインと89日MA(今日現在104.28)の突破に成功したドル円は、105円台の攻防へシフトするかどうか?この点が今週の焦点となろう。

市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)は、上昇基調を維持している。通貨オプション市場の参加者は、先週と同じく短期的なドル円の反発を予想している。

105円台へ上昇する場合、昨年11月上旬に相場の戻りをおさえた105.65前後の攻防となるかどうか?この点に注目したい。

この水準で2度上値が抑制されるならば、ドル円の反落を意識したい。逆に突破に成功する場合は、106円のトライが次の焦点となろう。

一方、下値は89日MAがレジスタンスラインからサポートラインへ転換するかどうか?この点が焦点となろう。89日MAを下方ブレイクする場合は、先週サポートラインとしてドル円を下支えした21日MA(今日現在103.79)の維持が焦点となろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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