再び米ドル安の展開に 1月CPIに注目 / ドル円とユーロドルの焦点

今日のポイント:『米金利は再び低下の基調へ。この動きに連動し米ドル相場も再び下落トレンドへ。今日は1月米CPIに注目。ドル円とユーロドルのチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。 ※次回のレポート配信は2月24日(水)となります。

再び米ドル安の展開に 1月CPIに注目

米長期金利(以下では米金利)が再び低下基調へ転じている。昨日は1.140%まで低下する局面が見られた。

一方、米国の株価指数は利食いの圧力により上値の重い展開となった。しかし、S&P500の下落幅が限定的だった一方、ナスダック指数は4日続伸で初めて14,000台へ乗せてきた。ボラティリティ指数も低位で安定的に推移している。投資家のリスク選好スタンスは根強いといえよう。

このような状況の中で注視すべきは、やはり米金利の動向である。

昨年と同じく米金利が株高に追随できない状況となれば、外為市場では米ドル安優勢の展開となろう。特にオセアニア通貨(豪ドル/NZドル)や新興国通貨で米ドル安が進行しよう。

ドル円は『米ドル安vs円安の戦い』となるが、昨年の動向を振り返ると、ジリジリと水準を切り下げる展開が予想される。
欧州通貨は上昇基調を維持しよう。

一方、米金利が再び反発する場合は米ドル買い優勢の展開となろう。このケースでは1.2%の突破が焦点となるが、これに失敗し続けるようだと『米ドル安を調整する米ドル買い』の域を出ないだろう。

米金利のトレンドを左右する材料として、今日は1月消費者物価指数(CPI)の内容に注目したい。

1月の下旬以降、コアPCEが上振れしたことで米金利の上昇が加速した。今の米債市場は、インフレの動向に対して敏感に反応しやすい地合いとなっている。

予想以上にCPIが上昇するならば、米金利には再び上昇の圧力が高まると予想する。このケースでは、米ドル買い優勢の展開を想定したい。

逆にCPIが予想通りか予想以下の場合は、『米金利の低下→米ドル安優勢』の展開を予想する。

米国のインフレ動向

米国のインフレ動向

ドル円の焦点

昨日の大陰線は、ドル円の反発トレンドが崩れた印象を市場参加者に与えただろう。

米金利が1.2%で再び抑制されていること、そして市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)が低下基調にあることを考えるならば、本日は上値の重い展開をベースシナリオとする。

テクニカル面での焦点は、89日MA(104.23レベル)の攻防となろう。このMAは昨夏以降、ドル円の反発を抑制してきた経緯があり、かつ今年1月の安値102.57を起点とした短期サポートラインと同じ水準で推移している。そのMAがサポートへ転換すれば(短期サポートラインを維持すれば)、下値の水準が切り上がることで、上昇トレンドが継続するシグナルとなろう。

一方、ドル円が反発するケースでは105円台の再上昇が焦点となろう。上で述べたCPIが予想外に上昇している場合は、このケースを想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルの焦点

『米金利の低下→米ドル安』にサポートされ、ユーロドルは反発基調を維持している。

市場の短期的な思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)が引き続き上昇していることを考えるならば、今日もユーロドルの続伸をベースシナリオとしたい。

21日MA(1.2101)をローソク足の実体ベースで突破したことで、次の焦点は短期レジスタンスラインの突破となろう。このラインは今日現在、1.2128前後で推移しており、フィボナッチ・プロジェクション23.6%の水準とクロスしている。

短期レジスタンスラインの突破に成功する場合は、1.22台のトライが次の焦点となろう。先月22日に高値1.2189で戻りが抑制され、1.22の到達に失敗している。

1.22台の攻防へシフトする場合は、プロジェクション38.2%の水準1.2235の攻防に注目したい。

一方、米金利が再び上昇する場合は、短期レジスタンスラインの突破に失敗する展開を想定しておきたい。このケースでは、昨日の安値1.2044の維持が焦点となろう。

この水準を下抜けても、米金利の上昇が1.2%手前で抑制され続ける限り、1.19台で反発する展開を予想する。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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