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慎重姿勢へ傾く投資家心理 / ドル円とユーロドルの焦点

サマリー:「投資家は慎重スタンスへ傾いている。米金利が低下するも外為市場では米ドル買い優勢の展開に。ドル円とユーロドルの焦点は?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

慎重姿勢へ傾く投資家心理

昨日の外為市場はオセアニア通貨や新興国通貨売り、米ドル買いの展開となった。この日の主要な欧米株価指数は総じて下落した。一方、米債や金といった安全資産を買う動きが続いている状況を考えるならば、今の投資家心理は慎重姿勢へ傾いている。

この傾向は外為市場にも見られる。パウエルFRB議長の証言以降、米金利には再び低下の圧力が高まり、米長期金利(以下米金利)は昨日、再び1.3%を割り込む局面が見られた。

米金利の低下は米ドル売りの要因だが、下の比較チャートを見ると米金利と米ドル相場(ドルインデックス)は真逆の動きとなっている。
また昨日は、上で述べたとおりリスク性の高い通貨を売り、米ドルを買う動きが見られた。
米ドル買い以上に円買いの圧力が若干ながら上回った状況も、投資家が慎重姿勢へ傾いていることを示唆している。

昨日の外為市場の動向は、株式の動きに影響を受けやすい通貨ペアと米金利のそれに影響を受けやすい通貨ペアがあることを示唆している。前者は豪ドルやNZドルといったオセアニア通貨である。後者はドル円(USDJPY)である。

ワクチン相場の終了と株安局面で再び円買いが散見される現在の状況も考えるならば、今後のドル円は、「米株上昇/米金利上昇」の局面で111円を目指す展開を予想する。

「米株上昇(下落)/米金利低下(上昇)」の局面では米ドル買い優勢となるも、ドル円の上昇幅が抑制される展開を予想する。

「米株下落/米金利低下」の局面では、ドル円の下落を予想する。

米長期金利とドルインデックスの動向

米長期金利とドルインデックスの動向

ドル円の焦点

ドル円(USDJPY)は、50日EMA(今日現在109.92レベル)を完全に下方ブレイクしている。上で述べたとおり米金利の低下が続く限り、ドル円は上値の重い展開が予想される。

米株が続落する場合は、50日線がサポートからレジスタンスのラインへ転換することが予想される。このケースでは、今月8日の安値109.50レベルの攻防が焦点となろう。この水準でドル円が反転する場合、来週以降、109.50レベルが重要なサポートポイントとして意識される可能性が高まろう。

一方、ドル円が50日線をあっさりと下方ブレイクする場合は、89日EMA(今日現在109.25レベル)を視野に下落幅の拡大を警戒したい。このEMAは2月上旬に相場をサポートした経緯がある。

89日線をも下方ブレイクする場合は、109円台の維持が焦点となろう。今日現在、標準誤差回帰分析バンド(期間100日)の下限が109.02レベルで推移している。

一方、上値の焦点は50日線の突破である。これを達成する場合は、今週に入りレジスタンスのポイントとして意識されている110.70レベルのトライとなるか?この点に注目したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート


ユーロドルの焦点

ユーロドル(EURUSD)は、10日EMA(今日現在1.1834レベル)で上値が抑制されている。米金利が低下する局面でも短期のEMAすら突破できない状況は、ユーロドルの地合いの弱さを示唆している。

10日線を突破しても、すぐ上には21日EMAが控えてる。しかも今日現在、このEMAが推移するレベルは、7月以降レジスタンスのポイントとして相場の戻りを抑制している1.1880レベルである。今晩の欧米株式が反発し、米金利が低下する局面ではユーロドルの反発が予想される。しかし、現在の地合いの弱さを考えるならば、21日線前後で反落する展開を想定しておきたい。

一方、下値の焦点は、今週に入りサポートのポイントとして意識されている1.1770レベルの攻防となろう。この水準で相場が反発する場合は、来週も1.1770レベルが1.17台の重要なサポートポイントとして意識されよう。
だが、米欧の金融政策のスタンスに差が出始めていることを考えるならば、反発地合いの中でも1.1770レベルの下方ブレイクを意識する局面にある。

実際にそのような展開となれば、1.1700を視野に下落幅の拡大を予想する。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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