市場参加者の思惑は米ドル安優勢だが / ユーロドルとドル円のチャートポイント

今日のポイント:『市場参加者の思惑は未だ米ドル安にある。しかし米金利が反発する場合、この思惑は変化するだろう。ユーロドルとドル円のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。

市場参加者の思惑は米ドル安優勢だが

通貨オプション市場の参加者の思惑を反映するリスクリバーサル(1週間)を確認すると、ドル円とユーロドルのそれらは、参加者が米ドル安優勢を意識していることがわかる。
また、豪ドル/米ドルやNZドル/米ドルのリスクリバーサルでも同様のことがうかがえる。

リスク選好相場(株高トレンド)が続く中、米長期金利(以下では米金利)の上昇圧力が後退している。この状況は、米ドル安の圧力を高めるためリスクリバーサルの動きは整合的といえる。

だが、昨日の米金利は1.62%台から1.67%台へと反発した。直近の良好な指標データ、そしてバイデン政権による巨額の財政政策が景気に及ぼす影響も考えるならば、米金利が低下基調を維持する状況にはない。
米金利が再び1.7%台を目指す展開となれば、上述した市場参加者の思惑には変化が見られるだろう。外為市場では米ドルの圧力が再び高まろう。

一方、昨日の米金利反発が一過性の現象となる場合は、リスクリバーサルが示唆する米ドル安優勢の状況が続くことを意識したい。

市場参加者の短期予測①

リスクリバーサルのチャート

市場参加者の短期予測②

リスクリバーサルのチャート

ユーロドルは反落を警戒

リスクリバーサルが示唆するとおり、ユーロドルはフィボナッチ・リトレースメント61.80%の水準1.1880レベルを突破する局面が見られた。

しかし、昨日のローソク足の形状は、長い上ヒゲ付きの寄引同時線に近い上影陰線となった。これ以上のユーロ買い/米ドル売りに市場が迷い始めていることを示唆している。

本日のユーロドルも米金利にらみの展開となるだろう。米金利の低下基調が続く場合は、昨日の高値1.1914レベルおよび先月の22日と23日に上値を抑制した1.1940台のトライを想定したい。

一方、米金利が1.7%台へ向けて反発する場合、リスクリバーサルのトレンド(市場参加者の思惑)が変化すると予想する。このケースでのユーロドルは、21日MA(1.1851レベル)を再び下方ブレイクする展開を予想する。21日MAを下抜ける場合、次の焦点は1.18台の維持となろう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

ドル円の焦点は109.30レベルの維持

ドル円は、昨日のレポートでも指摘したとおり109.30レベルの維持が焦点となろう。

昨日は109.56まで下落する局面が見られた。米金利の低下基調が続き、この水準(109.56)を下方ブレイクする場合は、21日MA(109.47レベル)のトライを予想する。このMAのブレイクは、109.30トライのシグナルと想定したい。

一方、上値の焦点は110円台の回復である。米金利が反発する場合は、110円のトライを予想する。

110円台へ再上昇する場合、今月6日の高値110.55レベルを突破できるかどうか?まずはこの点に注目したい。なお、直近高値110.96(3/31)を起点とした短期レジスタンスラインは本日110.50レベルで推移している。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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