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今週の焦点 /ドル円とユーロドルの焦点

サマリー:『外為市場では米金利にらみの展開が続くだろう。期待インフレ率が低下基調にあることで実質金利は低下にしくい状況にある。ドル円とユーロドルの焦点は?そしてチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

今週の焦点

・米金利と実質金利の動向

FEDによる資産購入の縮小(テーパリング)が市場の関心を集める中、5月の米雇用統計は早期のテーパリング観測を後退させる理想的な内容だった。事実、米国の株式市場では長期金利の低下を好感し、グロース株中心に株高の展開となった。

一方、外為市場では長期金利(以下米金利)の低下を受け米ドル安の展開となった。このトレンドが続くかどうかは、引き続き米金利の動向次第となろう。

市場が抱く米国のインフレ期待は低下基調にある。将来の景気回復に見合ったインフレ水準を織り込んできたことを示唆する動きである。

このタイミングで米金利が反発する場合、実質金利は緩やかな上昇基調を維持しよう。実質金利の上昇は米ドル買いの要因となる。
今週10日に5月のCPI(消費者物価指数)が発表されるが、市場予想以上ならば米金利の反発要因となろう。

また、期待インフレ率が低下基調にある中で米金利が低下しても、その幅によっては実質金利への影響は限られよう。よって、米金利が1.5%の水準を一気に割り込むような局面にでも陥らない限り、通貨ペアによっては『米金利の低下→米ドル売り』は限定的となる可能性があろう。

特に、円安にサポートされる状況が続くドル円(USDJPYではその展開を想定しておきたい。

米長期金利と実質金利のチャート

米長期金利と実質金利のチャート

・ECB理事会

今週10日にECB理事会がある。今回の焦点は、ラガルドECBが将来の景気とインフレの動向についてどのような見解を示すのか?この点にある。

今年の4月以降、EU域内ではワクチンの接種が加速し、それに伴い欧州金利は緩やかな上昇基調にある。

また、ドイツの株価指数(DAX)は連日の高値更新となり、ユーロドルも堅調地合いを維持している。一連のマーケット動向は、『ワクチンの接種→景気回復』を意識した動きと言えるだろう。

この点は、域内のインフレ上昇にも見て取れる。5月のユーロ圏HICP(消費者物価指数)は前年同月比で2.0%へと上昇した。
国別でみても
ドイツとスペインのインフレが同比で2.4%(EU基準HICP)へと上昇している。

これらの動向を受け、ラガルドECBがテーパリングの可能性について言及する場合、ユーロ買いの圧力が高まろう。

EU圏のインフレ動向

EU圏のインフレ動向

ドル円とユーロドルの焦点

今週のドル円(USDJPY)の焦点は、下限を50日EMA(今日現在108.95レベル)、上限を110.35レベルとしたレンジをどちらにブレイクするか?この点が焦点となろう。

米金利との連動性が高い状況を考えるならば、ドル円のトレンドは米金利の動向に左右される状況が続こう。

米金利が上昇する場合は、110円台へ反発する展開を予想する。このケースでは先週3日の大陽線の高値であり、かつ4日の大陰線の高値でもある110.35レベルの突破が焦点となろう。

このレジスタンスポイントの突破に成功する場合、次の焦点は4月の上旬に上値を抑制した110.80レベルのトライとなろう。この水準をも突破する場合は、111円のトライを予想する。

一方、米金利の低下基調が続く場合は、50日EMAのトライを想定したい。21日EMA(今日現在109.34)の下方ブレイクは、50日EMAをトライするシグナルと想定したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

今週のユーロドル(EURUSD)は下限を50日EMA(今日現在1.2100)、上限を1.2260と想定し、どちらのレンジをブレイクするか?この点に注目したい。

先週4日は、今年4月の中旬以降、サポートラインとして意識されている50日EMAで反転した。米金利の上昇が抑制されているタイミングでECBがテーパリングの可能性に言及する場合、ユーロ高の圧力が高まりやすい状況にある。

一方、米金利の反発による実質金利の上昇やECB理事会がユーロ安イベントとなる場合は、50日EMAのブレイクを警戒したい。
このケースでは、1.20レベルの維持が焦点となろう。この水準は、4月の下旬から5月の上旬にかけて相場をサポートした経緯がある。
フィボナッチ・リトレースメント38.2%(1.2050)の下方ブレイクは、1.20トライのシグナルと想定しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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