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9月FOMCの焦点 / 今週のドル円の見通しとチャートポイント

連邦公開市場委員会(FOMC、19-20日)を控えていることから、18日の外為市場に大きな動きは見られなかった。9月FOMCの焦点は?今週のドル円の見通しとチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・9月のFOMCでは政策金利と物価の見通しが焦点に
・政策金利と物価の見通しが下方に修正される場合は米ドル売りの要因に
・ドル円の上昇局面では、1円レンジで新たな上値の水準を探ることになろう
・ドル円の下落局面では、テクニカルラインでの攻防に注目したい


連邦公開市場委員会(FOMC)の焦点

焦点は政策金利の見通し
今週の19-20日に米連邦準備制度理事会(FRB)は、連邦公開市場委員会(FOMC)を開く。

今回の会合で政策金利は据え置かれる見通しである。よって、焦点は11月(10月31日-11月1日)もしくは12月(12月12日-13日)のFOMCでの追加利上げの可能性を探ることにあろう。

米金融政策の方向性を見極めるため外為市場の参加者は、最新の政策金利の見通し(ドット・プロット)を重視するだろう。

6月時点での23年末予想中央値は5.625%で、同水準を予想した人数は9名だった。そして、これより高い水準を予想したメンバーが3名いた。

インフレの鈍化傾向を受け、FRBの利上げサイクルは最終局面にある。6月時点の予想から変動がある場合は、上方よりも下方に修正される可能性が高い。

また、今回のドット・プロットでは、24年末の予想中央値も重要となろう。6月時点のそれは4.625%で、この水準を予想したメンバーは2名のみ。それ以上の水準を予想したメンバーが8名いた。

来年の予想中央値が6月時点から下方に修正される場合は、追加利上げの思惑が後退すると同時に利下げ期待も高まろう。

ドット・プロットの下方修正は、米金利の低下と米ドル安の要因となろう。

最新の物価の見通し
最新の物価見通しも、米金利と米ドル相場の変動要因となろう。

今年の見通しも重要だが、より注目したいのが来年(24年)のそれである。

6月時点におけるコアPCEインフレ率の予想中央値は23年が3.9%、24年が2.6%だった。9月予想でこれらが下方修正される場合、特に来年の見通しが下方修正される場合は利下げ期待を高める要因となろう。

ドット・プロット(9月の政策金利予想)が据え置きまたは下方に修正されると想定する場合、来年の物価見通しも下方修正となれば、米金利の低下とそれに伴う米ドル安を想定しておきたい。

一方、ドット・プロットが下方修正されず、来年の物価見通しが上方修正される場合は米金利の上昇と米ドル高の要因となろう。

なお、6月時点から物価の見通しに変化がない場合は、上で述べたドット・プロットの状況が米金利と米ドル相場の変動要因となろう。

経済・物価・政策金利の見通し:6月時点の予想中央値

経済・物価・政策金利の見通し:6月時点の予想中央値 出所:FED / Summary of Economic Projections


パウエル会見の注目ポイントについて
FOMC後にパウエルFRB議長は定例の記者会見に臨む。金融政策の方向性については、引き続データ重視のスタンスを踏襲することが予想される。

予想外にインフレの抑制に自信を示し、利上げサイクルの停止を思わせる言動がある場合は、米金利の低下と米ドル安の要因となろう。ドット・プロットが下方に修正される場合は、米ドル安の進行を想定しておきたい。

一方、6月時点の予想からドット・プロットに変化が見られず、パウエルFRB議長がインフレ抑制の姿勢を強調し、景気の底堅さにも言及する場合は米ドル高を想定しておきたい。


ドル円、今週の見通しとチャートポイント

上昇局面では引き続き148.00の攻防が焦点に
今週のドル円(USD/JPY)は、引き続き148.00レベルを上方ブレイクしてさらに上値をトライするのか?それとも短期サポートラインや21日線を下方ブレイクして、調整相場へシフトするのか?を見極める1週間となろう。

先週15日にドル円は、高値147.95レベルまで上昇する局面が見られた。この動きを考えるならば、上値トライを意識する状況が続いている。

実際にドル円が148円台の攻防へシフトする場合は、フィボナッチ・エクステンション76.4%の水準149.00レベルそして節目の150.00レベルと1円レンジで新たな上値の水準を探る展開となろう。

しかし、ドル円が150.00レベルをトライする局面では、円買い介入の可能性が意識されるだろう。ゆえに、ボラティリティが拡大することが予想される。

ドル円のチャート:日足 23年3月以降

ドル円のチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成


FOMCとドル円の反落リスク
ドル円(USD/JPY)は、上値をトライする状況が続いている。しかし、148.00レベルの突破には失敗し続けている。また、MACDでは強気地合いが後退しつつあることを示唆する動きが見られる(上の日足チャートを参照)。

通貨オプション市場のリスクリバーサルはドル・プットへの傾きがひとまず止まり、次の材料待ちムードにある。

FOMCイベント(声明文、最新の見通し、パウエル会見)が米ドル売りの要因となる場合(その可能性として考えられるのが政策金利と物価見通しの下方修正)、リスクリバーサルは米ドル安・円高トレンドへ傾くことが予想される。

また、レジスタンスとしての148.00レベルの存在感がさらに増すことになろう。

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成


下値トライの局面で注目しておきたいチャートポイント
今週、ドル円(USD/JPY)の下落幅が拡大する場合は、短期サポートラインと21日線の攻防が焦点となろう。

148.00レベルでの上値の重さを考えるならば、FOMCイベント(声明文、最新の見通し、パウエル会見)前に短期サポートラインを下方ブレイクする可能性がある。

ドル円が短期サポートラインを完全にブレイクアウトする状況が確認される場合、次の焦点は21日線の攻防となろう。この移動平均線は今日現在、146.73レベルで推移している。

上で述べた2つのテクニカルラインを難なく下方ブレイクすれば、ドル円はさらに下値をトライすることが予想される。

ドル円の下落幅が拡大する場合、146円台の維持が最初の焦点となろう。

ドル円が146円をも難なく下方ブレイクする場合は、145.00レベルではなく重要サポートポイントの144.50レベルを視野に下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

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