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ドル円 短期サポートラインのブレイクを想定する局面に / ユーロドルは50日MAの維持が焦点

今日のポイント:『ドル円は短期レジスタンスラインをブレイクす展開を意識する局面にある。ユーロドルは反落リスクを警戒。米指標データを見る上で今最も注目すべきこととは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

ドル円 短期サポートラインのブレイクを想定する局面に

昨日の米国市場は、株安で金利低下という典型的なリスク回避相場となった。
この動きを受け外為市場では円買い優勢の展開となった。

ドル円は、短期サポートライン(今日現在107.80レベル)を視野に下落トレンドを維持している。

4月に入り米株の需給が悪化の傾向にあるが、昨日は『キャピタルゲイン増税』の報道で景気敏感株を中心に主要3指数は下落した。
逆に米債の需給は改善の傾向にある。これら(=株高の調整と米債の買戻し)の状況を考えるならば、ドル円は短期サポートライン(フィボナッチ・リトレースメント38.2%)のブレイクを想定する局面にある。

ドル円が短期サポートラインを下方にブレイクする場合、次の焦点は、現時点での今年高安の半値戻し106.74レベルのトライとなろう。
このテクニカルポイントを挟んで75日MA(106.94レベル)89日MA(106.39レベル)が推移している。
これらMAは、昨年から今年の1月にかけてドル円の上値を抑制し続けた経緯がある。レジスタンスからサポートへ転換すれば、106円台が新たな下値のポイントとして意識される可能性が出てくる。

一方、上値の焦点は108.30および108.50レベルの攻防となろう。
現在は米債の需給が改善している(=米金利が低下基調にある)ことを受け、108.30レベルがサポートからレジスタンスへ転換しつつある。
この状況が続く限り、ドル円は下値をトライする状況が続こう。

また、今日現在108.50レベルには10日MAが推移している。
今月6日にこのMAをブレイクして以降、一度も突破に成功していない。
108.30レベルを突破しても10日MAがレジスタンスラインとなれば、上で述べたサポートポイントのトライを想定したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルは50日MAの維持が焦点

昨日の理事会でラガルドECBは景気の先行きについて慎重姿勢を崩さず、早期の緩和縮小観測を一蹴した。

ECBが現行の政策スタンスを維持する場合、ユーロドルのトレンドは米金利の動向次第、と昨日のレポートで指摘した。
米株の下落を受けユーロドルは一時1.20台を割る局面は見られたが、米金利が低下基調を維持しているため、ユーロドルはすぐに1.20台を回復し堅調地合いを維持している。

だが、今週火曜日以降のローソク足(日足)を見ると、トレンドが転換する可能性を示唆するカタチが続いている。
昨日は下落転換を示唆する上影陰線となった。

本日はドイツとユーロ圏の4月PMI速報値(製造業/サービス部門)が発表される。コロナパンデミックの影響を受け、市場予想を下回る内容が続く場合は、ユーロ売りによる下値トライを予想する。

また、今日は米国の4月PMI速報値も発表される。さえない欧州のPMI、良好な米国のPMIとなれば、50日MA(今日現在1.1960前後)の維持が焦点として浮上しよう。

なお、50日のSMAおよびEMAは現在同じレベルで推移している。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

米指標データを見る上で今注目すべきこととは?

米指標データを見る上で、現在最も注目すべきことは『良好な指標データに対する米金利の反応』である。

なぜこの点に注目する必要があるのか?
それは、米債市場の参加者が早くもFEDのシナリオを意識し始めているかどうか?を確認することにある。

今月に入り、米国の指標データは市場予想を上回る結果が相次いでいる。それにもかかわらず、米金利は低下基調にある。
この動向は、市場の関心が今の経済状況ではなく、すでに『来年の経済状況』を意識し始めている可能性を示唆している。

2022年以降、FEDは経済成長の減速とインフレが2%の水準で抑制されると予測している。
今日のPMIも含め、今後発表される指標データが市場予想を上回る内容となっても米金利が上昇で反応しない場合、ドル円をはじめとした米ドル相場全体の上値がさらに重くなる展開を意識する必要があろう。

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