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FOMCの焦点は今後の政策スタンス

市場参加者の関心は、連邦公開市場委員会(FOMC)に集まっている。今回の焦点は、将来の政策スタンスにある。パウエル会見と最新の政策金利の見通しが米ドル相場のトレンドを左右しよう。ドルインデックスの注目ポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ドル円の見通しについてはこちらのレポートを参照
※ユーロドルの見通しについてはこちらのレポートを参照


【サマリー】

・FOMCの焦点は今後の政策スタンスにある
・インフレ抑制重視のスタンスを維持する場合は米ドル高が予想される
・パウエルFRB議長が政策転換の可能性を示唆すれば米ドル安が加速するだろう
・ドル円とユーロドルのテクニカル分析について


FOMCの焦点は今後の政策スタンスに

インフレ抑制の重視と米ドル高

21日の外為市場では米ドル相場の明確な方向感が見られず、主要通貨に対して売り買いが交錯する展開となった。

市場参加者の耳目は、連邦公開市場委員会(FOMC)に集中している。25ベーシスポイント(0.25%)の利上げが有力視されているが、焦点は今後どのような政策を実行していくのか?この点を見極めることにある。ゆえに市場参加者は、パウエル連邦準備制度理事会(FRB)議長の会見内容に注目するだろう。

1970年代のインフレ抑制の失敗を教訓としているパウエルFRB議長がインフレの抑制を重視し利上げ政策維持の方針を示す場合、米金利は上昇で反応することが予想される。米金利の上昇は米国株の下落要因となろう。よって、このケースでは米ドルが主要通貨に対して上昇する展開が予想される。

ドル円(USDJPY)は50日MA(132.52レベル)がレジスタンスへ転換し、ユーロドル(EURUSD)は1.08レベルがレジスタンスポイントとしてより鮮明となることが予想される。また、米株安が進行する場合、豪ドル/米ドル(AUDUSD)の下落幅が拡大することも想定しておきたい。

FOMCメンバーによる最新の政策金利の見通し(ドットプロット)も米ドル相場の変動要因となり得る。

昨年12月時点での予想中央値(23年末)は5.1%だった。最新の見通しで政策金利の予想水準が上方修正される場合は、パウエルFRBの揺るぎないインフレ抑制重視のスタンスを市場参加者に意識させるだろう。こちらも米ドル高の要因となろう。

利上げ政策の転換と米ドル安

パウエルFRB議長が、インフレ抑制よりも金融システム不安と景気リスクの方を重視し、利上げの一時停止または早期利下げの可能性に言及する場合は、米ドル安の進行を想定しておきたい。

預金受入れ行に追加資金を供給する目的で新設された銀行ターム・ファンディング・プログラム(BTFP)の利用額が過去最高となったことで、FRBのバランスシートが再び拡大の傾向にある。

量的引き締め(QT)にブレーキがかかっている状況で、パウエルFRB議長がインフレの抑制よりも金融システム不安と景気リスクの方を重視し利上げ政策の転換を示唆する場合、米債市場では利回りに低下の圧力が高まるだろう。米国の株式市場ではグロース株を中心に株高となることが予想される。

金利の低下と株高が同時に発生する場合、外為市場では米ドル安の圧力が最も高まりやすい。対照的にリスク資産の動きと連動する豪ドルや反発ムードにあるユーロおよびポンドは対米ドルで上昇することが予想される。高金利通貨であり、かつ年初から対米ドルで堅調地合いにあるメキシコペソ(USDMXN)も対米ドルで上昇することが予想される。

FRBのバランスシート

FRBのバランスシート 出所:アメリカ連邦準備制度理事会

ドルインデックスの展望

米ドル安の加速を警戒

パウエルFRB議長がインフレ抑制の道半ばで政策転換を判断する場合、外為市場では米ドル安のトレンドが加速するだろう。

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)の動きを日足チャートで確認すると、テクニカルの面でも下値を試す局面にある。具体的には、50日MA(103.44レベル)がレジスタンスへ転換するする可能性が浮上し、MACDは地合いの弱さを示唆するトレンドにある。

FOMCイベントを受けてドルインデックスがサポートポイントの103.00を下方ブレイクする場合は、2月に相場をサポートしたフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準102.75の攻防が焦点として浮上しよう。

ドルインデックスが102.75レベルをも下方ブレイクする場合は76.4%の水準102.01レベル、つまり102.00ポイント台の維持が次の焦点として浮上しよう。

一方、FOMCイベントが米ドル買い要因となる場合は、50日MAを突破することが予想される。このケースでは、104.00の攻防に注目したい。

ドルインデックスがこの水準を(104.00)あっさりと突破すれば、104.00レベルを中心としたレンジ相場へシフトする可能性が出てくる。逆に104.00レベルがレジスタンスへ転換する場合は、米ドル相場の地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート TradingViewの日足チャート:年初来

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