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【ドル円】今日の見通しと注目のテクニカルポイント

今日のドル円は、日銀金融政策決定会合と2月の米雇用統計で上下どちらにも大きく振れる可能性がある。よって、変動幅の拡大を想定した取引を心掛けたい。目先、注目しておきたい上下のテクニカルポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※日銀金融政策決定会合と米雇用統計の焦点についてはこちらのレポートを参照してください。
※ユーロドルの見通しとテクニカル分析についてはこちらのレポートを参照してください。

ドル円は下落リスクを警戒する局面にある

下落リスクを警戒

今日のドル円(USDJPY)は、日銀金融政策決定会合と2月の米雇用統計で上下に大きく振れる展開が予想される。

通貨オプション市場では、リスクリバーサル(1ヶ月)が昨年12月の水準(-1.925)を越える-1.975までドル・プットに傾いている。一方、予想変動率(1ヶ月)は13%台まで上昇している。これらはドル円の下落を警戒する動きである。

一方、MACDではデッドクロスのムードが出ている。200日MA(137.48レベル)がレジスタンスラインとなり、かつ昨日の日足ローソク足で大陰線が示現したことも考えるならば、今のドル円は下落リスクを警戒する局面にある。

今日の金融政策決定会合で日銀が追加の政策修正を決断する場合は、円高の進行が予想される。このケースでは135円台の維持が焦点となろう。21日(135.13レベル)のブレイクは、135.00トライのシグナルと想定しておきたい。

だが、昨年12月の変動幅を考えるならば、政策修正による円高の圧力が高まる場合、ドル円はあっさりと135円を下方ブレイクする可能性が高い。ドル円が135円をブレイクすれば、“サポート転換” が確認されている134.00の維持が焦点として浮上しよう。この水準(134.00)をも難なく下方ブレイクすれば、50日MA(132.42レベル)を視野に下落幅の拡大を警戒したい。

2月の米雇用統計が総じて予想どおりか、それ以下となる場合もドル円の下落を想定しておきたい。日銀による政策修正ほどのインパクトはないと思われるが、「米金利の低下→米ドル安」により21日MAや135円をブレイクする可能性を想定しておきたい。

上昇局面での注目ポイント

一方、日銀金融政策決定会合で現行の金融緩和政策が維持される場合は、円安がサポート要因となりドル円が上昇する展開を予想する。強い雇用統計も確認される場合は、200日MAの完全突破と138円台への攻防シフトを想定しておきたい。

ドル円が138円台へ上昇する場合は、2つの点に注目したい。ひとつは、反落の局面で200日MAまたは138.00レベルが相場を下支えするかどうか?である。レジスタンスとして相場の上昇を止めたこれらの水準が “サポート転換” すれば、市場参加者に地合いの強さを印象付けよう。

もうひとつの注目点は、半値戻しの水準139.59レベルの攻防となるかどうか?である。この水準のブレイクは、節目の140.00トライのシグナルとなり得る。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingViewの日足チャート:22年10月~

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