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米債市場、今後の焦点は長期金利の動向 / ドル円、今日の見通しとチャートポイント

17日は、日米を含めた世界の株式市場が下落した。外為市場ではリスク回避の円買い優勢の展開となった。昨日のローソク足の動向や円買い介入の警戒心が高まっている状況を考えるならば、目先のドル円は反落相場を警戒しておきたい。注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・17日の外為市場はリスク回避相場を受け円買い優勢の展開となった
・ユーロ円やポンド円では新たなレジスタンスの候補が浮上してきた
・今後の米債市場では長期ゾーンの利回り動向に注目したい
・ドル円、今日の見通しとチャートポイントについて


リスク回避の円買い優勢

17日の外為市場は、円買い優勢の展開となった。

この日、日米を含めた世界の主要な株価指数は総じて下落した。リスク資産価格の下落は、豪ドル円(AUD/JPY)やNZD円(NZD/JPY)の下落圧力を高めた。ユーロ円(EUR/JPY)やポンド円(GBP/JPY)も反落した。

ユーロ円は159.20レベル、ポンド円は186.50レベルが、それぞれ新たなレジスタンスポイントの候補として浮上してきた。

一方、ドル円(USD/JPY)は、高値146.56レベルまで上昇する局面が見られるも、この日は円買い圧力が勝り陰線引けとなった。しかし145円台を維持した。

今日以降、ドル円が調整相場へ転じる場合、まずは145円台の維持が焦点となろう(詳細はドル円の見通しとチャートポイントを参照)。

円相場の動向:8月17日

円相場の動向:8月17日 ブルームバーグの為替データをもとに作成 / 基準日:8月16日

米金利の上昇と米ドル高の一服

17日の米債市場では、10年債利回り(長期金利)が一時4.3%台へ上昇する局面が見られた。20年債利回りや30年債利回りも上昇基調を維持した。後者の利回り(30年債利回り)に至っては4.4239%と、2011年6月以来の水準まで上昇する局面が見られた。

一方、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは、節目の5%で上昇が止められる状況が続いた(下チャートのグレーゾーンを参照)。

インフレを抑制するために、連邦準備制度理事会(FRB)が金融引き締め政策を長期間にわたり維持するかどうか?この点は、米債市場のトレンドを考える上で重要な焦点の一つである。

しかし、2年債利回りの上昇が抑制される一方で長期ゾーンの利回りが上昇基調を維持する今の状況は、米国債の安定的な需要(特に長期債の需要)に対する市場参加者の思惑も重要な焦点であることを示唆している。

ゆえに、目先は経済指標だけでなく、米国債の入札結果も米金利のトレンドに大きな影響を与えることが予想される。

米金利の動向:日足 23年5月以降

米金利の動向:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成


米長期金利が上昇基調を維持したにもかかわらず、17日の米ドル相場は対主要通貨で売り買いが交錯する展開となった。

現在の外為市場では米長期金利の上昇にサポートされ、米ドル高優勢の状況が続いている。しかし今後は、米長期債の需要に対する懸念が高まる局面でもそのトレンドが維持できるかどうか?を注視する必要があろう。

なお、米ドル相場の大まかなトレンドを示すドルインデックス(DXY)のトレンドを日足チャートで確認すると、21日MA(今日現在102.30レベル)と50日MA(今日現在102.18レベル)ではゴールデンクロスが示現し、MACDも地合いの強さを示唆する状況にある。また、昨日の日足ローソク足は陰線引けとなったが長い下ヒゲが示現した。

直近のドルインデックスは、重要レジスタンスポイントの103.50レベルの突破に苦労している。しかし、米金利の上昇が米ドル高トレンドの土台となっている現状や上で述べたテクニカル指標の動向を考えるならば、目先は103.50レベルの上方ブレイクともう一段の上値トライを意識する局面にある。

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降

ドルインデックスのチャート:日足 23年5月以降 TradingView提供のチャートで作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

上昇の局面では146.56レベルの突破が焦点に

17日のドル円(USD/JPY)は、円買い圧力の高まりを受けて反落した。

昨日の高値は146.56レベル。IG為替レポートで取り上げている次の上値ターゲットの147.00レベルや147.34レベル(N計算値の水準)をトライするシグナルとして、今日以降は146.56レベルのブレイクアウトに注目したい。この状況が確認される場合は、147円台を視野にドル円の上昇幅が拡大する展開を想定しておきたい。

調整の反落相場を警戒

しかし、今日は調整の反落相場を警戒したい。

昨日の日足ローソク足の形を確認すると、上ヒゲが示現しての上影陰線となった。高値圏での上影陰線は、反落のシグナルになり得る。

また、現在は中国の景気不安とアメリカの金融引き締めの長期化懸念が株式市場で意識される状況にある。昨日は日米を含め世界の主要な株価指数が下落した。世界的な株安を受け、外為市場では円買い優勢の展開となった。

今日も株安が続けば、価格水準や安全資産としての妙味から米国債が買い戻される展開が予想される。このケースでは米金利が低下することで、外為市場では米ドル安優勢の展開(ドル円の下落要因)となろう。

また、政府・日銀による円買い介入に対する警戒心が高まっている状況も考えるならば、今日のドル円はひとまず調整の反落相場を想定しておきたい。

世界の株式市場の動向:8月17日

世界の株式市場の動向:8月17日 MSCIとブルームバーグのデータをもとに作成/ 基準日8月16日


下落局面でのチャートポイント

予想どおりドル円(USD/JPY)が反落する場合、IG為替レポートで指摘してきた145.00レベルの “サポート転換” の確認が目先の焦点となろう。

直近高安のフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準145.36レベルや今月15日の安値145.10レベルの下方ブレイクは、145.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

145.00レベルでの “サポート転換” が確認される場合は、ドル円の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

一方、ドル円が難なく145円台を下方ブレイクする場合は、144.00レベルでの “サポート転換” の確認が次の焦点として浮上しよう。

フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準144.63レベルや相場をサポートした経緯のある144.40レベルの下方ブレイクは、144.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

なお、144.03レベルは半値戻しの水準にあたる。テクニカルの面でも144.00レベルは、重要なサポートポイントとして意識しておきたい。

ドル円のチャート:1時間足 8月7日以降

ドル円のチャート:1時間足 8月7日以降 TradingView提供のチャートで作成

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