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6月米CPIを受け米ドル安が加速/ ドル円の展望とチャートポイントについて

6月の消費者物価指数(CPI)でアメリカのインフレが鈍化の傾向にあることが確認された。この結果を受け外為市場では米ドル安がさらに加速している。この動きを受け下落幅が拡大しているドル円の焦点は?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・6月の米CPIでアメリカのインフレが鈍化の傾向にあることが確認された
・インフレの鈍化を受け米債市場では利回りが低下し、外為市場では米ドル安が加速した
・短期サポートラインを下方ブレイクしたドル円は138.00-25ゾーンの攻防が焦点に
・ドル円が反発しても138円の下方ブレイクを警戒する状況が続く


インフレが鈍化の傾向にあることを示した6月の米CPI

米労働省が12日に発表した6月の米消費者物価指数(CPI)は、変動の大きい食品やエネルギーを除くコア指数が前月比で0.2%と、前月の0.4%から低下した。一方、前年同月比は5.3%(5月)から4.8%へ低下した。

インフレの鈍化を阻む要因として注目されている住居費は前年同月比7.8%と、前月の同比8.0%から低下した。サービス価格も前月から総じて低下し、インフレが鈍化の傾向をたどっていることが確認された。

アメリカの消費者物価指数:過去1年間の推移

アメリカの消費者物価指数 過去1年間の推移 米労働省のデータをもとに作成 / 月次:22年6月以降

外為市場では米ドル安が加速

6月の米CPIでインフレの鈍化傾向が確認されたことで、米債市場では利回りが低下した。一時4%台まで上昇した長期金利は3.84%まで低下する局面が見られた。一方、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは4.71%まで低下する局面が見られた。

米金利の低下は、外為市場で米ドル安の圧力を高める要因となった。米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は重要サポートポイントの101.00レベルを大陰線で難なく下方ブレイクし、100.50ポイント台まで急落(IGレートでは100.00レベルまで急落)。年初来安値を更新した。

また、米金利の低下は米国株、原油先物価格(NYWTI)そして金価格(NY金先物)の上昇要因にもなった。

米金利とドルインデックスのチャート

米金利とドルインデックスのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来

ドル円の展望とチャートポイント

短期サポートラインを下方ブレイク

米ドル安の進行を受け、12日のドル円(USDJPY)はIG為替レポートで何度か取り上げてきた短期サポートラインを下方ブレイクした(下の日足チャート、赤ラインを参照)。

このラインは、現在の上昇トレンドが発生した3月安値129.64レベルを起点としている重要な “トレンドライン” である。そのラインを難なく下方ブレイクした状況は、ドル円のトレンドが転換するシグナルがひとつ点灯したことになる。

ドル円のチャート:日足

ドル円のチャート:日足 IGチャート:22年10月以降


次の焦点は138.00レベルの攻防

昨日のIG為替レポートでは、138.00-25レベルをサポートゾーンと想定し、この水準で相場が下支えされるかどうか?この点がさらなる下落局面での焦点になる、と指摘した。

昨日の安値が138.15レベル(IGレート)であったことを考えるならば、ドル円は一度このサポートゾーン(138.00-25ゾーン)で反転する可能性がある(上の日足チャートを参照)。

通貨オプション市場のリスクリスクリバーサルの動向を確認すると、ひとまずドルプットの傾きが止まっている。この状況もドル円の短期的な反発の可能性を示唆している(下のラインチャート、赤の丸枠を参照)。

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足

ドル円とリスクリバーサルのチャート:日足 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 年初来


日本株の動向次第では138.00レベルの下方ブレイクを警戒

しかし、現在の円相場は日本株に連動する状況にある。この点について下のラインチャートで確認すると、米国株 (S&P500種株価指数) は上昇トレンドを維持する一方、日本市場ではこれまでの「円安・日本株買い」から「円高・日本株売り」へ逆回転している状況にあることが分かる。

6月の米CPIでインフレの鈍化が進行していることが確認されたこと、そして今後は利上げ政策の影響による景気の減速と後退が意識される可能性が高いことを考えるならば、米金利は緩やかな低下トレンドを辿ることが予想される。

今月27-28日に開かれる日銀金融政策決定会合に対する各市場の参加者の思惑-政策修正に関する思惑も揺れている。

これらの状況を考えるならば、ドル円が138.00-25ゾーンで反発しても、138円ブレイクの可能性を意識する状況が続くだろう。

なお、ドル円の反発局面では140.00レベル、テクニカル面では50日MA(今日現在140.03レベル)がレジスタンスポイントとして意識されるかどうか?この点が焦点となろう。

日経平均、ドル円、S&P500種株価指数のチャート

日経平均、ドル円、S&P500指数のチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来

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