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今日以降の注目材料とドル円の見通しおよびチャートポイントについて

4日は独立記念日で米市場が休場だった。米国勢が戻ってくる今日以降、外為市場は大きく動く可能性がある。目先の注目材料は今日のFOMC議事要旨と明日以降、順次発表される米雇用関連指標となろう。ドル円の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・今日以降の注目材料はFOMC議事要旨と米雇用関連の経済指標となろう
・米長期金利の上昇幅が拡大する場合は、米ドル相場の押し上げ要因となろう
・ドル円の調整相場は短期かつ限定的となる可能性がある
・今日以降のドル円は、145.00のブレイクアウトと145円台の維持が焦点に


今日以降の注目材料

4日の米国市場は独立記念日で休場だった。外為市場が大きく動くならば今日以降となろう。

目先の注目材料は、本日公表される連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(6月13-14日開催分)と明日以降に順次発表される雇用関連の経済指標となろう。

6月のFOMCでは、年内あと2回の利上げの可能性が示唆された。FOMC議事要旨では、経済とインフレに関するFOMCメンバーの見通しなどを含めてどのような議論が行われ年内あと2回利上げの予測に至ったのか?その詳細な議論が焦点となろう。

一方、雇用関連指標では今週7日の6月雇用統計が最も重要な指標だが、明日の6月ADP雇用統計、週間の新規失業保険申請件数そして5月の雇用動態調査(JOLTS)の内容も外為市場を動かす要因となろう。

特に注目すべきは、後者2つの雇用関連指標である。週間ベースで公表される新規失業保険申請件数は、これからの雇用情勢を考える上で重要な指標として今後多くの市場参加者が注目するだろう。雇用市場の詳細な動きが確認できる雇用動態調査(JOLTS)の動向も同じく重要視されるだろう。


米長期金利の動向に注目

米債市場では、連邦準備制度理事会(FRB)の利上げ姿勢を受けて2年債利回りが5%に向かって上昇トレンドを維持している。

注目すべきは、10年債利回り(長期金利)の動向である。米ドル相場の大まかなトレンドを示すドルインデックス(DXY)と米金利の動向を確認すると、2年債利回りで上昇幅が拡大しても6月以降のドルインデックスは下落基調にある。

一方、長期金利は6月以降、3.8%付近で上昇が止められ、レンジでの上下動が続いていた。その間、リスク選好相場(日米の株高)が進行した。

これら一連の動向を考えるならば、現在の米ドル相場は長期金利と株式の動きに大きな影響を受けていることが分かる。

その長期金利は現在、レンジの上限3.8%の水準を上方ブレイクし、4%を目指すムードが高まりつつある。このタイミングで本日のFOMC議事要旨の内容が米債市場の参加者にパウエルFRBによる利上げ長期化の可能性が高いこと(利下げの時期が想定よりも後ずれする)ことを意識させる場合は、米長期金利に上昇の圧力が高まることが予想される。

実際に米長期金利の上昇幅が拡大する場合は、米ドル相場の押し上げ要因となろう。また、米長期金利の上昇が米株高の調整相場(反落)を促すことになれば、リスク回避の米ドル高の圧力も合わさることで、米ドル相場は主要通貨で上昇することが予想される。

米金利とドルインデックスのチャート

米金利とドルインデックスのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来

ドル円の展望とチャートポイント

焦点は145円のブレイクアウト

4日のドル円(USDJPY)は反落するも、米国市場が休場ということもあり調整の反落幅は限定的で144円台を維持した(安値144.20レベル)。

通貨オプション市場のリスクリバーサルの動きを確認すると、1ヶ月のそれはドルプットへの傾きが止まっている。3ヶ月と6ヶ月のリスクリバーサルでも同様の動きが見られる(下チャートの青ゾーンを参照)。

ドル円の反落局面では、144.00レベルがサポートとして意識されている。また、日米の株式市場では根強い株高トレンドが続いている。米国の10年債利回り(長期金利)にも徐々に上昇の圧力が高まっている。

これらの状況を総合的に考えるならば、筆者が想定しているドル円の調整相場(調整の反落)は、短期かつ限定的となる可能性が出てきた。

ドル円とリスクリバーサルのチャート

ドル円とリスクリバーサルのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来


また、今日のFOMC議事要旨や明日以降の米雇用関連指標が米ドル買いの要因となる可能性があることも考えるならば、目先のドル円(USDJPY)は、レジスタンスとして意識されている145.00レベルのブレイクアウトに成功するかどうか?この点が重要な焦点となろう。

ドル円が145円台へ上昇し、かつ145.00前後がレジスタンスからサポートへ転換すれば、IG為替レポートで何度か取り上げている146.35レベル(V計算値の水準)を視野に上昇幅の拡大が予想される。

一方、円買い介入に対する警戒感などでドル円の上昇が145.00レベルで止められる場合は、144.00レベルの維持が引き続き焦点となろう。

今日現在、144.12レベルまで上昇している10日MAの下方ブレイクは、144.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート IGチャート 日足:23年3月以降

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