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【ポンド円(GBPJPY)】今日の見通しとチャートポイント

11月の消費者物価指数(CPI)で、英国のインフレが鈍化のトレンドにあることが確認された。インフレの鈍化は、英中銀による来年の早期利下げ期待を高めている。じわりと米ドル安が進行する状況でもポンドドル(GBP/USD)の上値は重い。そしてドル円(USD/JPY)では、再び下値トライのムードが高まっている。このような状況のなか、目先のポンド円(GBP/JPY)の焦点はどこにあるのか?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・11月CPIで英国のインフレが鈍化のトレンドにあることが確認された
・インフレの鈍化と利下げ期待の高まりを受け、英金利の低下幅が拡大している
・ポンド円は180円の下方ブレイクと200日線のトライを意識する状況にある
・ポンド円が反発しても、その幅は限定的となる可能性があろう


インフレの鈍化トレンドはポンド安の要因に

英国立統計局(ONS)は20日、11月の消費者物価指数(CPI)を発表した。上昇率は前年同月比で3.9%と、2021年9月以来2年2カ月ぶりの低水準となった。

また、エネルギーや食品などを除くコア指数の上昇率も5.1%と、1年10カ月ぶりの低水準となった。

英国 消費者物価指数(CPI)の動向:22年11月以降

英国 消費者物価指数(CPI)の動向:22年11月以降 ブルームバーグのデータで作成


11月CPIで英国のインフレが鈍化のトレンドにあることがあらためて確認されたことで、英債市場では2年債利回りや10年債利回りの低下幅が拡大している。そして短期金融市場では、5月の利下げ開始を織り込む状況にある。

これらの状況(インフレの鈍化→早期の利下げ期待の高まり→英金利の低下)は、対米ドルや対円でポンド売りの要因となろう。

英国金利のチャート:日足23年以降

英国金利のチャート:日足23年以降 ブルームバーグのデータで作成


直近のポンドドル(GBP/USD)の動向を確認すると、米ドル安の圧力が高まる状況でも1.26-1.28のレンジで売り買いが交錯している。

この状況で11月の英小売売上が総じて予想以下となり、かつこちらのIG為替レポートで取り上げた11月の米個人消費支出(PCE)価格指数が米ドルの買戻し要因となれば、ポンドドルは21日線(今日現在1.2640レベル)やサポート水準の1.26レベルを下方ブレイクする展開を想定しておきたい。

ポンドドルが1.26レベルを完全に下方ブレイクする場合は、来週以降、サポートラインとして意識されている200日線(今日現在1.2515レベル)をトライする展開を想定しておきたい。

ポンドドルのチャート:日足 23年7月以降

ポンドドルのチャート:日足 23年7月以降 TradingViewが提供するチャートで作成

ポンド円は180円の下方ブレイクを意識するする局面に

上で述べたとおり今日は、英国の11月小売売上が発表される。市場予想は以下のとおりである(下のチャート、赤の棒グラフとドットを参照)。

前月から改善する見通しだが、予想に反してさえない内容となれば、ポンド売りの要因となり得る。

英国 小売売上の動向:月次 22年11月以降

英国 小売売上の動向:月次 22年11月以降 ブルームバーグのデータで作成 / 赤バーチャートとドット:11月の市場予想


ドル円(USD/JPY)が再び下値をトライしているタイミングで、11月の英小売売上高がポンド売りの要因となれば、ポンド円(GBP/JPY)は、180円以下の攻防へシフトすることが予想される。

ポンド円が180円を完全に下方ブレイクした後、反発の局面でこの水準の突破に失敗する状況が続く場合は、180.00レベルがサポートからレジスタンスの水準へ転換する可能性を意識したい。

昨日のポンド円はドル円と同じく、10日線(今日現在181.34レベル)がレジスタンスのラインとして意識され、地合いの弱さを示した(下のチャート、青ラインを参照)。

この状況で180.00レベルがレジスタンスへ転換する場合は、下値トライのシグナルがまた一つ点灯することになる。

ポンド円が180円以下の攻防へシフトする場合、テクニカル面での最初の焦点は、200日線のトライとなろう(下のチャート、赤ラインを参照)。この移動平均線は今日現在、178.60レベルで推移している。

なお、今月7日の急落局面での安値水準も178.60レベルだった(下のチャート、黒矢印を参照)。テクニカルの面と過去の経緯から、178.60前後を重要なサポート水準と想定しておきたい。

ポンド円のチャート:日足 23年11月以降

ポンド円のチャート:日足 23年11月以降 TradingViewが提供するチャートで作成


10日線をトライするシグナルは?
一方、上で述べた英国や米国の経済指標がポンド円(GBP/JPY)の反発要因となる場合は、10日線のトライが焦点となろう。

この移動平均線をトライするシグナルとして、直近高安のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準180.75レベル、そして半値戻しの水準181.06レベルでの攻防に注目したい。

後者の水準(181.06レベル)を完全に上方ブレイクする場合は、10日線をトライする可能性を意識したい。

なお、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準が、ちょうど今日の10日線の水準と重なる。この状況からも、ポンド円の反発局面では10日線の攻防に注目したい。

ポンド円が10日線を突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準181.74レベルを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。

ポンド円のチャート:15分足 20日以降

ポンド円のチャート:15分足 20日以降 TradingViewが提供するチャートで作成

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