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【ポンド円 (GBPJPY)】目先の焦点は日英の中銀イベント / 注目のチャートポイントについて

英中銀(BOE)は今週14日、今年最後の金融政策委員会(MPC)を開く。そして来週18~19日には、日銀金融政策決定会合が開催される。これら日英中銀のイベントは、ポンド円(GBPJPY)を大きく動かす可能性があろう。目先、注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・来週の日銀会合に対する市場の思惑を受け、円相場の変動幅が拡大の傾向にある
・今週のポンド円は英中銀(BOE)イベント後の動きが焦点に
・ポンド円の下落はひとまず収束するも、下値トライを意識する状況が続いている
・ポンド円、目先の焦点と注目しておきたい上下のチャートポイントについて


日銀会合の思惑で拡大傾向にある円相場のボラティリティ

先週7日の外為市場では、日銀の植田総裁による「チャレンジング」発言が外為市場でクローズアップされ、急速に円高へ振れる局面が見られた。

そして週明け11日の市場では、来週18~19日に開かれる日銀金融政策決定会合での政策修正の思惑が後退したことを受け、一転して円安へ振れた。

今の円相場のボラティリティ(変動幅)は、拡大しやすい傾向にある。

円相場の動向:12月11日

円相場の動向:12月11日 ブルームバーグの為替データで作成

ひとまず下落トレンドが収束しているポンド円

日銀の政策転換に対する観測が高まる前から、ポンド円(GBPJPY)は下落トレンドへ転じていた。しかし現在はその動きが収束し、ポンド円は180円台の水準を維持する状況にある(下のチャート、グレーゾーンを参照)。

ポンド円のリスクリバーサル(1ヶ月 / 3ヶ月)の動向を確認すると、ポンドプットの傾きが一服している(下のチャート、グレーゾーンを参照)。再び上下どちらかに大きく振れるならば、そのきっかけは今週14日に開催される英中銀(BOE)の金融政策委員会(MPC)、または来週の日銀金融政策決定会合となろう。

ポンド円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降

ポンド円とリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータで作成

上昇局面では50日線と184.80レベルの攻防が焦点に

今日は、11月の米国消費者物価指数(CPI)が発表される。そして13日には、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果が判明する。

これら重要イベントが米ドル安の要因となれば、ポンドドル(GBP/USD)はレジスタンスの水準として意識されている1.26レベルを突破する展開が予想される。

しかし、米ドル安の進行はドル円(USD/JPY)の下落要因でもある。このため、米CPIやFOMCが米ドル安のイベントとなる場合、ポンド円は下支えされるものの、その上昇幅は限定的となることが予想される。

ポンド円の上昇局面で注目したいのが、昨日の上昇を見事に止めた50日線の攻防である。この移動平均線は今日現在、184.23レベルで推移している(下の日足チャート、緑ラインを参照)。

ポンド円が50日線を難なく上方ブレイクする場合は、184.80レベルの攻防が次の焦点に浮上しよう。この水準は、サポートからレジスタンスへ転換する可能性がある。また、テクニカルの面では、直近高安のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準(184.81レベル)にあたる。

日足のMACDはポンド円の地合いの弱さを示唆する状況にある。ゆえに、ポンド円が50日線の突破に成功しても、184.80レベルで上昇が止められる場合は、地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

逆にポンド円が184.80レベルをも突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準186.28レベルを視野に上昇幅の拡大を警戒しておきたい。

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降 TradingViewが提供するチャートで作成

下落局面での焦点は?

14日に開催される金融政策委員会(MPC)で英中銀(BOE)は、3会合連続で政策金利を5.25%に据え置くと予想されている。

焦点は決定の内容にあろう。英国のインフレ率(消費者物価指数)は鈍化の傾向にある。しかし高止まりする賃金の動向が、今後のインフレ鈍化を阻むリスクがある。

政策金利が据え置かれても、賃金インフレのリスクが考慮され据え置きの判断が拮抗し利上げの可能性が残る結果となれば、短期的なポンド買いの要因になり得る。このケースでは、ポンド円(GBP/JPY)の50日線や184.80レベルの上方ブレイクを想定しておきたい。

一方、今回のMPCで英中銀の利上げサイクル終了と来年の早期利下げの期待が高まる場合は、ポンド売りで反応する可能性がある。日銀金融政策決定会合(植田総裁の言動)が円買いの圧力を高める可能性もある。

いずれにせよポンド円が下落する局面では、3つのサポート水準-181.00レベル、179.50レベルそして178.00レベルでの攻防に注目したい。いずれも日足ローソク足の実体ベース、または下ヒゲで相場をサポートした経緯のある水準である(下の日足チャート、3つの赤ラインを参照)。

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降(再掲)

ポンド円のチャート:日足 23年6月以降 TradingViewが提供するチャートで作成

178円をブレイクする場合の焦点は?

注目すべきは、ポンド円(GBP/JPY)が178円を完全に下方ブレイクする場合である。

実際にこの状況が確認される場合、それはポンド円がさらに下値をトライするシグナルになり得る。

このケースで注目したいのが、52週線の攻防である。この移動平均線は今週、174.21レベルで推移している。しかも短期サポートラインと並行している(下の週足チャート、緑ラインを参照)。

英中銀イベントがポンド売りの要因となり、かつ来週の日銀金融政策決定会合が円買いの要因にもなれば、ポンド円は178.00を下方ブレイクし、52週線(短期サポートライン)をトライする可能性が出てくる。

なお、ポンド円がこれら重要テクニカルラインをも下方ブレイクする場合は、レジスタンスからサポートへ転換する可能性のある172.00レベルを視野に下落幅がさらに拡大する展開を警戒しておきたい。

ポンド円のチャート:週足 22年8月以降

ポンド円のチャート:週足 22年8月以降 TradingViewが提供するチャートで作成

※チャート画像の訂正(2023年12月13日)
誤:52日線
正:52週線


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