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【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント

ユーロドル(EURUSD)は現在、緩やかな反発の基調を維持している。しかし、75日線で上値が止められる状況が続いており、その地合いは弱い。今日もユーロドルが下値をトライする場合、注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ドル円の見通しとチャートポイントについては、こちらをご覧ください


サマリー

・ユーロドルは緩やかな反発の基調にあるが、その地合いは弱い
・今日のユーロドルは、米経済指標とラガルド総裁の言動で動く可能性あり
・相場の反発局面では、引き続き75日線での攻防が焦点となろう
・一方、下値トライの局面では、2つのテクニカルライン(1.06レベル)が重要な焦点に


上昇局面では75日線の攻防が焦点に

7月以降のユーロドル(EUR/USD)の動向を日足のトレンドチャネルで確認すると、10月を境にして低下トレンドから緩やかな反発のトレンドへと転じている。

しかし、1.07ミドルで相場の上昇が止められて以降、現在は75日線がレジスタンスのラインとして意識される状況にある(下チャート、緑ラインを参照)。この移動平均線は今日現在、1.0716レベルで推移している。

先週のFOMCイベント(パウエルFRB議長の会見)と10月のさえない雇用統計で米長期ゾーンの利回りには低下の圧力が強まっている。しかし、この状況でもユーロドルは、重要なテクニカルポイントで反発が止められている。現在の動きは、ユーロドルの地合いの弱さを示唆している。

ゆえに、今日の市場でユーロドルが反発しても、75日線で反落する展開を引き続き警戒しておきたい。現状、ユーロドルのサポート要因は、ユーロ買いではなく米ドル安にあるからだ。米ドル安が急速に進行するか、上昇の軸がユーロ買いへ転じない限り、ユーロドルの上昇幅は限られるだろう。

反発局面でユーロドルが75日線を意識する状況が続く場合は、来週以降、下で述べるサポートの水準をトライする展開を想定しておきたい。

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

下落局面での注目ポイント

一方、強い米経済指標などを受けて、今日もユーロドル(EUR/USD)が下値をトライする場合、最初の焦点はサポートの水準として意識されるムードが出ている1.0650レベルの攻防となろう。

ユーロドルがこの水準を難なく下方ブレイクすれば、21日線を視野に下落幅の拡大を想定しておきたい。この移動平均線は今日現在、1.0612レベルで推移している(下チャート、青ラインを参照)。

また、すぐ下の水準1.0595レベルにはトレンドチャネルの下限(サポートライン)が推移している。

ゆえに、1.0650レベルを下方ブレイクする場合は、テクニカルの面で1.06台の維持が焦点として浮上しよう。

ユーロドルが、上で述べた2つのテクニカルラインをも難なく下方ブレイクする場合は、来週以降、1.05レベルを視野に下落幅が拡大する状況を想定しておきたい。

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

ラガルド総裁の言動とユーロ売り

本日、欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁がフィナンシャル・タイムズ(FT)の「Global Boardroom 2023」に参加する。

短期金融市場では、ECBの利上げサイクル終了をすでに織り込む動きが見られる。

そして来年10月時点の予想レートは、現時点で3.2%台まで低下している(下チャートを参照)。各会合での0.25ポイントの利下げを想定する場合、短期金融市場の参加者は来年に3回の利下げを早くも織り込み始めていることになる。

ラガルドECBは先月26日の理事会で、政策金利の据え置きを決定した。声明では、政策金利が現在の水準で長く維持されることは、インフレ率を目標の2%に戻すことに大きく貢献するとした。インフレの対応についてラガルド総裁が前回の理事会に沿った見解を示す場合、ユーロドル(EUR/USD)への影響は限定的と予想される。

ECB 政策金利の予想推移

ECB 政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータで作成 / 11時時点の予想データ / 政策金利:中銀預金金利


現在の外為市場では、ユーロ圏と米国の景況感格差が意識されやすい状況にある。この点が、ユーロドル(EUR/USD)の上昇が米ドル安に支えられている要因の一つである。

前欧州中央銀行(ECB)総裁のマリオ・ドラギ氏は今月8日、ユーロ圏が年内にリセッション(景気後退)入りすることはほぼ確実と述べた(英紙フィナンシャル・タイムズ)。

前回の理事会でECBが据え置きを決定した理由は、将来の景気不安にある。ゆえに、ラガルド総裁から将来の景気動向に配慮する言動がある場合は、ユーロドルの下落要因になり得る。

こちらのレポートで取り上げた11月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)とラガルド発言がユーロドルの下落要因となれば、ユーロドルは上で述べた1.06レベル(21日線とトレンドチャネルの下限)をトライする展開を想定しておきたい。


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