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ユーロドルの見通しと注目のチャートポイントについて

弱気トレンドへ転換するシグナルが次々と点灯しているユーロドル。目先の展望は?そして注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ドル円の展望についてはこちらのレポートをご覧ください


次々に点灯する弱気トレンドへの転換シグナル

今日のIG為替レポートで指摘したとおり、米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は昨日、重要レジスタンスポイントの103.00レベルを一気にブレイクアウトし、今年の3月20日以来となる高値103.62レベルまで急伸する展開となった(詳細はこちらのレポートを参照)。

今日の東京時間も米ドル買いの流れが続き、ドルインデックスは103.62レベルをトライする動きが見られる。

ドルインデックスが急伸しているということは、構成比率の大きいユーロドル(EURUSD)の下落幅が拡大していることを意味する。

ユーロドルのトレンドを日足チャートで確認すると、1.11レベルが強固なレジスタンスポイントとして意識された後、今日現在1.0880レベルで推移している10日MAがレジスタンスラインへ転換した。

そして、昨年9月28日の安値0.9536レベルを起点とした短期サポートライン、89日MA(現在1.0820レベル)そして1.08をも下方ブレイクする状況にある。

重要なテクニカル指標やチャートポイントを下方ブレイクする過程で、10日MAが50日MAを下抜けるデッドクロスが示現している。MACDでも同じくデッドクロスが示現し、ゼロラインを下回る状況にある。

次々と点灯している弱気トレンドへの転換シグナルを考えるならば、今のユーロドルの焦点は新たなレジスタンスポイントの見極めにあろう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート TradingViewの日足:22年9月以降

FRBの利上げ長期化観測とユーロドルの下落

ユーロドル(EURUSD)と米独の長期金利格差の動向を確認すると、2月の下旬以降、利回り格差が縮小する局面ではユーロドルが上昇した(下チャート緑のゾーンを参照)。

しかし、4月の下旬に利回り格差が再び拡大傾向へ転じると、ユーロドルの下落幅も拡大していることが分かる(下チャート赤のゾーンを参照)。

雇用やインフレ期待に関連した経済指標が予想を上回り、また連邦準備制度理事会(FRB)の要人によるタカ派寄りの発言もあり、米利上げ政策が長期化するとの思惑が米独利回り格差を再び拡大させる要因となっている。

このトレンドが続くかどうか?は、今後の米経済指標とFRBの要人発言次第となろう。今日は、パウエルFRB議長をはじめとした金融政策キーマン達の講演などが予定されている。昨日のローガン・ダラズ連銀総裁のように高インフレのリスクに言及し、利上げ継続の可能性を示唆する発言があれば、米独利回り格差の拡大傾向が続く可能性が高まろう。

ゆえに今のユーロドルは、上で指摘したとおり新たなサポートポイントを見極める状況にあると言える。

ユーロドルと米独長期債利回りの動向

ユーロドルと米独長期債利回りの動向 日足:年初来

下落局面でのチャートポイントは?

今日もユーロドル(EURUSD)が下値をトライする場合、目先の焦点は1.0730レベルの攻防となろう。

この水準(1.0730レベル)を挟んで2つのフィボナッチ・リトレースメントの水準-23.6%戻しの1.0727レベルと61.8%の水準1.0737レベルが展開している。日足チャートのストキャスティクスが売られ過ぎの水準にあることを考えるならば、現在相場をサポートしている1.0760レベルを下方ブレイクしても(一番下の15分足チャートを参照)、1.0730レベルで相場がひとまず反転する可能性があろう。

ユーロドルが1.0730レベルをもあっさりと下方ブレイクする場合は、1.06台への攻防シフトを想定しておきたい。1.0653レベルはフィボナッチ・リトレースメント76.4%戻しの水準にあたる。

来週以降、米国の重要な経済指標で予想外に強い内容が続く場合は、6月FOMCでの利上げ確率が上昇する可能性がある。そのような状況に陥れば、ユーロドルは1.05台の維持が焦点として浮上すると予想する。

昨年の12月以降、1.05レベルは強固なサポートポイントとして相場を下支えしてきた経緯がある。またこの水準は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しにあたる(下の日足チャートの緑ラインを参照)。過去の経緯とテクニカルの面を考えるならば、目先の下限を1.05レベルと想定し、新たなサポートポイントの水準を見極めたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート TradingViewの日足:22年9月以降

反発局面でのチャートポイントは?

短期間でユーロドル(EURUSD)の下落幅が拡大している。ゆえに1.0730レベルまたはこの水準をトライする前に調整の反発相場を想定する場合は、レジスタンスとして相場の戻りを止めている1.0780レベルの攻防に注目したい。この水準すら突破できない場合、ユーロドルは1.0730のブレイクを意識する状況が続くだろう。

一方、ユーロドルが1.0780レベルを突破する場合は、1.0820レベルで推移している89日MAまでの反発を想定しておきたい(一番上の日足チャートを参照)。

ユーロドルは現在、1.0760がサポートポイントとして意識されている。このレベルをトライするタイミングでストキャスティクス(または他のオシレーター系指標)が売られ過ぎの水準付近まで低下する場合は、反発相場を想定しておきたい。

一方、ユーロドルがあっさりと1.0760レベルを下方ブレイクした後、この水準がレジスタンスへ転換する場合は、上で述べた1.0730レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート TradingViewの15分足:5月18日以降

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