コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

【ドル円 (USDJPY)】米ドル高トレンドの転換シグナル、今日の見通しとチャートポイント

FRB高官の相次ぐハト派発言を受け、米債市場では利回りに低下の圧力が高まっている。外為市場では米ドル高トレンドの転換シグナルが点灯している。相場のムードが変化しつつあるなか、今日のドル円の見通しは?そして注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・FRB高官のハト派発言が相次ぎ、米金利は低下基調へ転じている
・ドルインデックスではテクニカルの面でトレンド転換のシグナルが点灯している
・ドル円は10日線で上昇が止められる状況にある
・ドル円が下値をトライする場合に注目しておきたいチャートポイントについて


FRB高官のハト派発言と米金利の反応

サンフランシスコ連銀のデイリー総裁は先週5日、最近の長期金利の上昇を理由に連邦準備制度理事会(FRB)が一段の行動をとる必要が薄れていると述べた。

ダラス連銀のローガン総裁は9日、長期金利の上昇と金融環境の引き締まりが追加利上げの必要性を低下させている可能性があると述べた。

そしてアトランタ連銀のボスティック総裁は10日、米銀行協会のイベントで、政策金利はインフレ率を2%へ低下させるのに十分抑制的であり、これ以上の利上げが必要とは考えていないと述べた。

今後の利上げ政策についてFRBの高官からハト派寄りの発言が相次いでいることを受け、米債市場では利回りに低下の圧力が高まっている。金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは5.0%の水準を割り込む展開となり、10年債利回りは4.6%台へと低下している。

米金利のチャート:15分足 10月以降

米金利のチャート:15分足 10月以降 TradingView提供のチャートで作成

米ドル相場のトレンド転換シグナル

米債市場で利回りの低下幅が拡大していることを受け、外為市場では米ドル高のトレンドが一服している。

米ドル相場の方向性を示すドルインデックス(DXY)の動向を確認すると、7月下旬以降に発生した米ドル高のトレンドを象徴するトレンドチャネルの下限を下方ブレイクする状況にある。同時に21日線(今日現在105.85レベル)も下方ブレイクしている。

さらにMACDではデッドクロスが示現し、米ドル高の勢いが後退していることを示唆する状況にある。

現在のドルインデックス(米ドル相場)は、上昇トレンドの調整相場の域を脱していない。しかし、テクニカルの面でトレンド転換のシグナルが点灯していることは留意すべきだろう。

今日以降、ドルインデックスがフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準105.51レベル、そして5月31日の高値水準104.70レベルをも一気に下方ブレイクする場合は、米ドル高トレンドの転換を意識したい。

ドルインデックスのチャート:日足 23年3月以降

ドルインデックスのチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

底堅さを維持するも10日線がレジスタンスに
上で述べたとおり、現在の外為市場は米金利の低下を受け、米ドル高の調整局面にある。

それにも関わらず現在のドル円(USD/JPY)は、148円台で底堅さを維持している。

しかし、9日に続き昨日も10日線が相場の上昇を止めた。その結果、ドル円の上値の水準がジリジリと切り下がる状況にある。日足ローソク足の下ヒゲで21日線を下方ブレイクした状況も考えるならば、ドル円は調整の反落相場を警戒したい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成


21日線を下方ブレイクする場合の注目ポイントは?
本日、ドル円(USD/JPY)が21日線(今日現在148.54レベル)を日足ローソク足の実体ベースで完全に下方ブレイクする場合は、147円台へ下落する展開を想定しておきたい。

また、実際にドル円が21日線を下方ブレイクした後の反発局面でこの移動平均線がレジスタンスのラインへ転換する場合も、その可能性(147円台への攻防シフト)を警戒したい。

21日線の下方ブレイクの他にドル円が147円台を目指すシグナルとして注目したいのが、148.20レベルの攻防である。先週の5日以降、この水準がサポートポイントとして意識された経緯がある(下の4時間足チャートを参照)。

ドル円が148.20レベルを完全に下方ブレイクする場合は、9月安値と10月高値のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準147.97レベルをトライする展開を想定しておきたい(下の4時間足チャートを参照)。このテクニカルポイントの攻防は、148円レベルがサポートの水準として意識されるかどうか?を見極めるための攻防となろう。

上で述べた148円台のサポート水準をドル円がことごとく下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準147.30レベルのトライが焦点として浮上しよう(上の日足チャートを参照)。この水準は、今月3日の下落を止めた経緯がある。また、9月安値と10月高値の半値戻しの水準でもある(下の4時間足チャートを参照)。

過去の経緯とテクニカルの面で147.30レベルは、147円台の重要なサポート水準して意識しておきたい。

なお、ドル円の下落要因として本日注目したいのが、9月の米国生産者物価指数(PPI)である。物価指標でインフレの鈍化傾向があらためて確認される場合は、「追加利上げ観測のさらなる後退→米金利の低下→米ドル安」により、ドル円は上で述べたサポートの水準をトライすることが予想される。

ドル円のチャート:4時間足 23年9月以降

ドル円のチャート:4時間足 23年9月以降 TradingView提供のチャートで作成


反発の局面では10日線の突破が焦点に
ドル円(USD/JPY)のリスクリバーサルの動向を確認すると、ドルプットへの傾きが進んでいた1ヶ月のそれが、3ヶ月と同じく横ばい推移へ転じつつある。

ドル円のチャート:日足 23年5月以降

ドル円のチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成


上で述べたとおり、今日は9月の米国生産者物価指数(PPI)が材料視される可能性がある。インフレ圧力の根強さが確認される場合は、米金利と米ドル相場の反発要因になり得る。このケースでは、ドル円の上値トライを想定しておきたい。

ドル円が149円台を視野に上昇する場合は、上で述べた10日線の攻防が焦点となろう。この移動平均線は今日現在、149.00レベルで推移している(上の日足チャートを参照)。

ドル円が10日線を完全に突破する場合は、この移動平均線の “サポート転換” を確認したい。実際にこの状況が確認される場合は、149円ミドルを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。