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ジャクソンホールの焦点 / ドル円とユーロドルのチャートポイント

サマリー:「今週最大の焦点はジャクソンホール経済会議。焦点はパウエルFRB議長の講演。雇用情勢についての発言があるか?この点に注目。ドル円とユーロドルのチャートポイントは?」。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

ジャクソンホールの焦点

今週27日、カンザスシティー連銀が主催するジャクソンホール経済シンポジウム会議が開催される(オンライン方式)。

過去の会議では、FRB議長が金融政策の指針について言及し、その後のFOMCでその指針に基づき政策が決定されたことがある。こうした経緯とFRBが金融政策の正常化に向かっている現在の状況を考えるならば、今回の会議に市場の関心が集まるのは当然といえる。

今回の会議の焦点は、パウエルFRB議長の講演にある。筆者が特に注目しているのが、雇用情勢に関する言及である。パウエルFRBは、インフレよりも雇用を重視するスタンスを示しているからだ。

パウエル氏は米国の雇用情勢について、7月のFOMC時点では「最大雇用の目標にはほど遠い」と指摘した。しかし、8月6日に発表された雇用統計(7月分)は、市場の予想を上回る強い内容となった。9月以降、失業給付の上乗せが廃止されることで、求職に消極的だった層が労働市場に戻ってくるだろう。またコロナパンデミックにより、家で子供の面倒をみるしかなかった主婦層も労働市場に戻ってくると予想される。これら先々のことも考慮するならば、米国の雇用は今後も改善していくことが予想される。

過去と将来の動向を考慮した上で、パウエル氏が雇用情勢について慎重スタンスから強気のスタンスへ転じる場合、市場参加者は9月FOMCで量的緩和縮小(テーパリング)の表明を強く意識するだろう。逆に、パウエル氏が従来の慎重スタンスを維持する場合、ジャクソンホールは無風で通過する可能性があろう。


ドル円のチャートポイント

現在、アメリカの長期金利(以下米金利)は1.3%を挟んでこう着状態にある。テクニカルの面では、50日EMA(今日現在1.3416%レベル)で反発が抑制されている。先週のさえない指標データやパウエル講演待ちの状況を考えるならば、少なくともジャクソンホール前に米金利が急速に上昇する可能性は低いだろう。よって、ジャクソンホール前のドル円(USDJPY)は、米株にらみの展開になると予想する。

その米株は、指標データの内容に左右されることが予想される。良好な指標データで株高となる場合、米金利も小幅ながら反発する可能性がある。よって、米株高のケースではドル円の上昇を予想する。

逆にさえない指標データで米株が売り優勢となる場合、ドル円は「米ドル買い vs 円買い」の戦いとなろう。ワクチン相場とインフレを意識した相場が終了して以降、米株安の局面では円買い優勢の展開が見られる。よって、ジャクソンホール前に米株が崩れる場合は、ドル円の下値トライを想定しておきたい。

テクニカル面での焦点だが、上値トライの場合は短期レジスタンスラインのトライおよび突破となるか?この点に注目したい。このラインは今日現在、110.55レベルで推移している。今月19日の高値110.22レベルの突破は、短期レジスタンスラインをトライするシグナルとなり得る。

このラインの突破に成功する場合は、今月11日高値110.80レベルのトライを予想する。

一方、ドル円が下値をトライする場合は、109.00(フィボナッチ・リトレースメント61.8%)の維持が焦点となろう。短期サポートラインは今週、109.00前後で推移する。先週、相場をサポートした89日EMA(109.52レベル)のブレイクは、短期サポートライン(109.00)をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルのチャートポイント

今週のユーロドル(EURUSD)は、1.17レベルがレジスタンスのポイントとして意識されるかどうか?この点に注目したい。

先週、ユーロドルは反発する局面が見られた。しかし、1.17レベルで戻りが抑制された。この水準がサポートポイントからレジスタンスポイントへ転換する場合、相場の地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。良好な米指標データによる米株の上昇と金利の反発、パウエル講演後に米金利が上昇する場合、もしくは米株安といった要因で1.17の上方ブレイクに失敗し続ける場合は、フィボナッチ・プロジェクション50.0%の水準1.1651レベルの下方ブレイクと1.1600トライを想定したい。

一方、ユーロドルが1.17台へ再上昇する場合は、10日EMA(1.1724レベル)と21日EMA(1.1760レベル)の突破に成功するかどうか?この点が焦点となろう。

これらEMAを上方ブレイクしても、短期レジスタンスラインの突破に成功しない限り、フィボナッチ・プロジェクション50.0%の水準をトライする展開を常に想定しておきたい。短期レジスタンスラインは今日現在、1.18レベルで推移している。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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