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上昇基調のインフレ期待 / ドル円とユーロドルのチャートポイント

サマリー:「市場が抱くインフレ期待が上昇基調にある。この動きに連動し米金利も上昇している。米金利の上昇はドル相場のサポート要因となろう。ドル円とユーロドルのチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

上昇基調のインフレ期待

・上昇基調のインフレ期待

昨日発表された9月ISM非製造業指数景気は61.9と、市場予想を上回る強い内容となった。しかし雇用指数は53.0と、前月の53.7から低下した。デルタ株の感染拡大によるサプライチェーンの混乱、そしてエネルギー価格が上昇する(NY原油は100ドルに到達するとの予測もある)中、米国GDPの約7割を占めるサービス業で労働力の供給制約が解消されない状況は、インフレの高止まり要因となり得る。

期待インフレ率の動向を確認すると、9月下旬に3%未満だった1年のそれは3.3%台まで上昇している。一方、5年のインフレ期待も先月22日以降上昇基調へ転じると、昨日は2.7%台まで上昇した。パウエルFRBが政策の転換を志向していることに加えて、市場でインフレが意識されている状況も考えるならば、米金利は現在のトレンドを維持する可能性が高い。

利回りの上昇が続く場合、米ドル相場は調整の反落を挟みながら、緩やかな上昇トレンドを維持すると予想する。

期待インフレ率のチャート

期待インフレ率のチャート

・ドル円と米金利の相関関係

現在のドル円(USDJPY)は、米金利の動向に左右される状況となっている。

大規模な金融緩和政策が実行さている間は、長期金利(10年債利回り)の動きがドル円のトレンドを考える上で重要な指標だった。

しかし、今年8月に入りFRBのキーマン達が年内のテーパリングに言及し始めて以降、5年債利回りとの相関が高まっている。年内のテーパリングに加えて、早期のゼロ金利解除に向けたスタンスがさらに鮮明となれば、2年債利回りとの相関も高まることが予想される。

よって、今後ドル円のトレンドを考える際は、2年や5年の利回りを常にチェックする必要があろう。

ドル円と米金利の相関マトリクス

ドル円と米金利の相関マトリクス

ドル円とユーロドルのチャートポイント

・ドル円(USDJPY)

ドル円(USDJPY)は、昨日のレポートで指摘したレジスタンスポイントを大陽線で突破した。10日EMA(111.05レベル)でサポートされての反発であることも考えるならば、地合いは強い。

ドル円が続伸する場合、目先の焦点は112円の再トライである。リスク選好相場(米金利の上昇 / 米株高)の状況では、112.00および直近の高値112.07のトライを意識したい。

米金利のみが上昇する場合はドル円の上値トライを予想するも、上昇幅は限定的になると予想する。

米株高のみの展開では、利回りの低下に圧されての反落を想定しておきたい。

テクニカル面での注目ポイントは、フィボナッチ・プロジェクション23.6%の水準111.51および38.2%の水準111.94の突破である。昨日は前者の水準(23.6%)で上昇が止められた。

112円台へ再上昇し112.07レベルを完全に突破する場合は、50.0%の水準112.29レベルのトライが焦点となろう。

一方、下値の焦点は10日線の維持で変わらず。この線を下方ブレイクする場合は、サポートのポイントとして意識されている110.80台の維持が焦点となろう。この水準はレジスタンス(8月11日に相場の上昇を止めた経緯あり)からサポートポイントへ転換しつつある。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ユーロドル(EURUSD)

ユーロドル(EURUSD)は現在、1.16レベルを挟んで売り買いが交錯している。だが、10日EMA(1.1637レベル)すらトライ出来ない状況は、ユーロドルの地合いの弱さを示している。FRBの政策転換とインフレが意識され、米金利に上昇圧力が高まりやすい状況にあることを考えるならば、ユーロドルは下値を模索する展開が続くと予想する。

今日もユーロドルが下落する場合、1.1560レベルのトライおよび下方ブレイクが目先の焦点である。昨日の安値1.1579レベルのブレイクは、1.1560トライのシグナルと想定したい。

1.1560のブレイクは、フィボナッチ・プロジェクション161.8%の水準1.1508レベルを目指すシグナルのひとつと想定しておきたい。

一方、ユーロドルが反発する場合、まずは1.1640レベルをトライするかどうか?この点が焦点となろう。この水準は、反発地合いにあった4日の高値レベルであり、すぐ下には10日線が推移している。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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