米ドル相場のトレンドは新興国通貨次第

Market Summary
28日の海外外為市場は、米ドルの売り買いが交錯する展開となった。欧州タイムのユーロドルは反発基調を維持し、高値1.1733まで上昇する局面が見られた。しかし、NYタイムでは米ドルを買い戻す動きとなり、1.17割れの展開に。その後は1.1690台で上値の重い状況が続いた。ドル円は111円前半を中心に売り買いが交錯した。
米株は主要3指数が上昇した。米国 /メキシコ間のNAFTA再交渉合意を背景としたリスク選好地合いを引き継ぎ、S&P500指数は3日連続で最高値を更新した(終値:2,897.52)。一方、ダウ平均は約半年ぶりの高値水準で引けた(終値:26,064.02)。NY原油先物10月限は米国の週間石油在庫統計発表前の利益確定売りに圧され、前日比0.34ドル安の1バレル=68.53で終了。一方、NY金先物12月限はNYタイムで米ドル買い優勢となったことが相場の重石となり、前日比1.6ドル安の1オンス=1214.4で引けた。

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Market Analysis
米ドル高の調整地合いは継続中。ドルインデックスは、短期サポートラインを一時下方ブレイクする局面が見られた。次のターゲットであるリトレースメント38.20%の水準94.00レベルをトライするかどうかは、ユーロドルの動向次第となろう。そのユーロドルは、新興国通貨の動向次第でトレンドが左右されると想定している。28日NYタイムの主要な新興国通貨はインドルピーと中国元を除き「米ドル買い/新興国通貨売り」の展開となった。米ドル高の調整局面が続く中でも主要な新興国通貨が米ドルに対して売られるということは、米ドル高の調整圧力を相殺する要因として常に注視する必要があることを示唆している。事実、28日のユーロドルはNYタイムに高値1.1733から1.17割れの展開となった。新興国通貨のトレンドを見極める上で株式動向は重要なファクターとなるが、現在は世界的にリスク選好ムードが高まっていることで主要な新興国株式は堅調地合いへ転じている。この動向は新興国リスクがひとまず下火になっていることを示唆しており新興国通貨のサポート要因となろう。よって、本日の新興国通貨は対米ドルで売り買いが交錯する展開をベースシナリオと想定している。このシナリオを崩す要因として注視すべきは、米中貿易摩擦のネガティブ報道、もしくはトルコリラの再急落によるコンテイジョンリスク(伝染リスク)となろう。

本日のユーロドルは1.1750のトライが焦点となろう。株高を背景とした新興国通貨買いにより昨日NYタイムの米ドル買戻しが早くも終息する(=米ドル高の調整相場が継続する)場合、1.1750をトライする展開を想定したい。このレベルは7月のレジスタンスポイントであり、且つオファーが観測されている。一方、下値は1.16台の維持が焦点となろう。昨日安値1.1660のブレイクは1.1600トライのシグナルと想定したい。ドル円は株高にサポートされ、111円前後での底堅い展開を想定したい。上値の攻防分岐は111.50で変わらず。このレベルの他、111.40にもオファーが観測されている。株高局面では反落しても下値は限定的となろう。10日MA(110.82前後)を下限と想定し、まずは21日MA(111.01前後)、もしくは今週のサポートポイント110.92で反転するかどうかを見極めたい。110.90から110.50にかけては断続的にビッドが並んでいる。

【チャート①:ドルインデックス】

dollar index ドルインデックス

【チャート②:ユーロドル】

ユーロドル EURUSD

【チャート③:ドル円】

USDJPY ドル円

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