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トレンド決定要因は米指標データ

Market Overview

今週、外為市場のトレンドを左右する材料として注視すべきは、米指標データである。トランプ減税に対する不透明感が未だ根強い以上、目先はイエレンFRBの金融政策に左右されやすい状況にあるからだ。ISM指数や雇用統計で市場予想を上回る内容が続けば、米債券市場では6月利上げが意識され、米金利には上昇圧力が強まろう。米金利の上昇は外為市場での米ドル高圧力を強めよう。ドル円の焦点は112.00の攻防となろう。フランス大統領選挙後、レンジの上限として意識されているこのレベルの突破に成功すれば、113.00を挟んで展開している短期レジスタンスラインおよび115円レベルまでの反発余地の可能性が出てこよう。逆に冴えない指標データが続けば、112.00が明確にレジスタンスとして意識されよう。その場合は、108.00-112.00のレンジ相場シフトを想定したい。

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Analyst's view

1-3月期米GDPは、市場予想の1.0%増を下回る0.7%増(前期比年率)と3年ぶりの水準まで低下した。主因は個人消費の低迷だったが、季節性の要因を考えるならば、米経済が失速しているわけではない。事実、住宅投資は13.7%増、設備投資は9.4%増と高い伸びを示している。また、米金融政策の方向性を見極める上で最も重要な個人消費支出(PCE)物価指数は2.4%上昇し(前期比年率換算)、FEDの目標を上回った。今週以降、米利上げ観測を左右する重要指標データが順次発表される。総じて市場予想を上回る内容が続けば、GDPの下振れが季節要因による一時的な現象であると再認識されると同時に、米経済の持続的成長に対する期待が高まろう。この場合、米債券市場では6月利上げ観測を背景に米金利に上昇圧力が強まろう。米金利の上昇は米ドル相場のサポート要因となろう。この場合ドル円の焦点はオファーが観測されている112.00の攻防となろう。フランス大統領選以降、このレベルがレンジの上限として意識されるムードが出始めている。また、2つのリトレースメントが112.00を挟んで展開している。テクニカル面でもレジスタンスとして意識されやすいこの水準の突破に成功すれば、まずは今年最高値118.60レベルを起点とした短期レジスタンスラインをトライする展開を想定したい。このラインは今週113.00とクロスする。一方、クロス円で注目すべきは、ユーロ円の動向だろう。ECBによる緩和継続とそれに伴うユーロ売り圧力が強まり易い状況の中、米指標データが総じて良好ならばユーロドルには下落圧力が強まろう。ドル円の上昇が相殺要因となる可能性はあるが、現在のテクニカル的な状況を考えるならば、警戒すべきはダウンサイドリスクにあろう。チャート②を確認すると、短期レジスタンスラインと週足雲の上限で見事に上値がレジストされていることがわかる。①年初以降、雲の上限が上値をレジストし続けてきた事実、②直近のユーロドルが1.0950レベルでレジスト状態となっている状況、③通貨オプション市場で1週間&1か月物ユーロコールへの需要が後退し、リスクリバーサル(RR、25D)が横ばい推移へ転じていることを考えるならば、今週のユーロ円は先週とは一転して下値トライとなる可能性がある。


【チャート①:ドル円テクニカルチャート】

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【チャート②:ユーロ円テクニカルチャート】

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