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PCEの内容と米金利の反応に注目 / ドル円とポンドドルの焦点

サマリー:『今日はPCEの内容と米金利の反応に注目。ドル円は110円の攻防が焦点として浮上。ポンドドルは1.42台の維持が焦点。上下のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

PCEの内容と米金利の反応に注目

昨日発表された1-3月期のGDP改定値(前期比年率)で、個人消費が10.7%から11.3%へ上方修正された。また、新規失業保険申請件数は40.6万件と、市場予想の42.5万件を下回った。良好な指標データを受け、米債市場では長期金利(以下米金利)が1.625%まで上昇した。

現在の米金利は、インフレ材料に対して敏感に反応する地合いとなっている。今日はFEDがインフレ指標としている4月個人消費支出(PCE)が発表される。市場予想(前年同月比)は3.5%(3月2.3%)、コアPCEのそれは2.9%(3月1.8%)となっている。

PCEが市場予想を上回る内容となれば、米金利は反発基調を維持するだろう。このケースでは米ドル買い優勢の展開を予想する。円安の圧力が高まっている現状を考えるならば、ドル円(USDJPY)で上昇幅が拡大する展開を予想する。

逆にPCEが市場予想以下ならば、反発の圧力が後退しよう。このケースでは、グロース株を中心に米株高の展開が予想される。

金利の上昇が抑制された状況で株高となれば、欧州通貨やオセアニア通貨に対して米ドル安優勢の展開を予想する。
一方、新興国通貨では、米金利の低下とコモディティ価格の上昇の恩恵を受けている南アフリカランド(USDZAR)で米ドル売りが続くと予想する。

個人消費支出(PCE)

個人消費支出(PCE)

ドル円の焦点は110円のトライおよび突破

米金利が1.5~1.7%のレンジで推移する中、ドル円(USDJPY)は重要レジスタンスポイント109.80レベルの突破に成功した。

5月以降、50日EMA(今日現在108.75レベル)でサポートされる状況が続いている。
そして昨日は、21日EMA(今日現在109.14レベル)でサポートされ、大陽線示現による109.80突破となった。これら一連の動向は、ドル円の地合いの強さを示している。
この点は、市場参加者の短期的な予測を反映するリスクリバーサル(1週間)の上昇基調にも表れている。

今日のドル円の焦点は110.00のトライおよび突破となろう。110円台へ上昇するきっかけとして注目すべきは、上で述べた4月PCEの内容と米金利の反応である。PCEの結果が米金利の上昇圧力を高める場合、ドル円は110円台の攻防へシフトする展開を予想する。円安の圧力が高まっていることを考えるならば、PCEが発表される前に110.00をトライする展開も意識しておきたい。

一方、下値の焦点は109円台の維持となろう。レジスタンスのポイントとして意識されていた109.30レベルがサポートへ転換するかどうか?まずはこの点を確かめたい。この水準がサポートへ転換する場合、ドル円の地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。

109.30をブレイクしても21日EMAで反転する場合も、同じくドル円の地合いの強さを印象付けるだろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

しぶとさを見せるポンドドル

昨日、ポンドドル(GBPUSD)は一時1.41台を割り込む局面が見られた(安値1.4090)。しかし、根強いポンドの買戻しにより、現在は1.42前後の攻防となっている。

良好な指標データで米金利が反発した状況でもポンドドルが強さを見せた要因は、ユーロポンド(EURGBP)の動向にあると筆者は考えている。事実、昨日のユーロポンドは陰線が示現。下限を0.8560レベル、上限を0.8720レベルとしたレンジ相場へシフトするムードが漂い始めている。

ユーロポンドの上昇トレンドに一服感が出ていることは、ポンドドルにとってサポート要因となろう。この状況が続く間に、重要レジスタンスポイントの1.42レベルを完全に突破できるかどうか?そして突破に成功する場合はその水準を維持できるかどうか?今日はこの点に注目したい。

対ユーロでのポンドの買戻しと米金利の低下が同時に発生する場合、今月の21日高値1.4233レベルを完全に突破できるかどうか?この点に注目したい。

一方、下値の焦点は1.41台の維持となろう。市場参加者の短期的な予測を反映するリスクリバーサル(1週間)は、若干ながら上昇の基調にある。米金利の反発などによって1.42前半がレジスタンスのポイントとして意識されても、ユーロポンドでポンド売りが一服している状況を考えるならば、1.41前後で反発する展開を予想する。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

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