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米国の経済指標と利回りの反応 / ドル円と豪ドル米ドルの注目ポイントについて

米国の祝日レイバーデー後に外為市場では新たなトレンドが発生する可能性あり。まずは米経済指標の内容と利回りの反応に注目。ドル円は日米利回り格差の拡大傾向で上値トライの展開が続く。豪ドル相場はRBAイベント後の動きが焦点に。ドル円と豪ドル/米ドルのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

米国の経済指標と利回りの反応


【サマリー】
・米国の経済指標と利回りの反応
・日米利回り格差がさらに拡大する場合はドル円の高値更新を想定
・市場全体で高まる米ドル買いのムード
・ドル円のチャートポイントについて
・RBAイベントと豪ドル/米ドルの展望


・米国の経済指標と利回りの反応

昨日はレイバーデーで米国勢が不在の中、円相場は国内外の金融政策スタンスの差を意識した円売りが続いた。

市場参加者の多くが注目しているドル円(USDJPY)は140円台を維持し、先週2日に付けた高値140.80レベルを試す展開が続いている。

ドル円が140.80レベルを突破して高値を更新するためには、米金利のさらなる上昇が求められる。日米利回り格差の動きに、ドル円のトレンドが左右される展開が続いているからだ(下のチャートを参照)。

ドル円と日米利回り格差のチャート

ドル円と日米利回り格差のチャート 日足(年初来)

特に5年債利回りと10年債利回り(長期金利)の利回り格差とドル円との間で強い相関関係が見られるが、多くの投資家が注目するのは、やはり将来の景気動向を反映して動く長期金利である。

その米長期金利は、8月に入り反発基調へ転じると3.1%の水準を突破した。そしてこの水準がレジスタンスからサポートのポイントへ転換し、現在は3.3%の攻防が焦点として浮上している。

米債市場の参加者が注目しているのは、さらにその上の水準3.5%まで上昇するかどうか?である。

景気の先行きリスクよりもインフレのリスクと連邦準備制度理事会(FRB)の持続的な金融引き締めスタンスの方が強く意識されている現在の状況で、今日以降発表される米国の経済指標が景気の底堅さを示す内容となれば、米長期金利の3.5%再トライの可能性は十分に考えられる。

日銀が金融緩和政策から脱却できない状況も考えるならば、米金利の上昇は日米の利回り格差がさらに拡大する要因となる。よって、良好な米国の経済指標は、ドル円の140.80レベルの上方ブレイクおよび141円台への上昇要因として注目しておきたい。

米長期金利のチャート

米長期金利のチャート TradingView 日足(今年6月以降)

・市場全体で高まる米ドル買いのムード

ドル円(USDJPY)は昨日、米国勢が不在の中でも上昇トレンドを維持し、フィボナッチ・プロジェクション76.4%の水準140.34レベルをローソク足の実体ベースで突破してきた(下の日足チャートを参照)。

米ドル相場の大まかな方向性を示すドルインデックス(DXY)の動きを確認すると、89.00ポイントの水準がレジスタンスからサポートへ転換した後に米ドル高のトレンドが加速した。そして昨日は、2002年6月以来となる110ポイント台へ到達する局面が見られた(高値110.27レベル)。

この動きは、外為市場全体で米ドル買いの圧力がさらに高まっていることを示唆している。市場全体がこのような状況にあることを考えるならば、今日のドル円も上値トライを意識する展開が続くと予想する。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート TradingView 月足(2000年以降)

・ドル円のチャートポイント

ドル円(USDJPY)の焦点は、上で述べた先週2日の高値140.80レベルの攻防である。この水準を突破する場合は、141円台への上昇が次の焦点として浮上しよう。

実際にドル円が141円台以上の攻防へシフトする場合、1998年当時の動きを見ても重要なチャートポイントは見当たらない。よって現時点では、フィボナッチ・プロジェクション100.0%の水準143.42レベルまで調整の反落を挟みながら、ドル円の上昇幅が拡大する展開を想定しておきたい。

一方、143.42レベル以下でドル円の上昇が何度か止められる水準が確認される場合は、そのチャートポイントを短期的なレジスタンスとして意識したい。

米金利が低下する局面では、ドル円の反落を想定しておきたい。

このケースでは140円台の維持が最初の焦点となるが、チャート上では7月の高値139.40レベルがレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?この点を確認したい。このチャートポイントのすぐ下には、8月中旬以降、何度か相場をサポートした10日EMAが139円台へ上昇してきた。

ドル円が139.40を下方ブレイクする場合は、この移動平均線(10日EMA)を維持できるかどうか(139円台を維持できるかどうか)?この点を確認したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingView 日足(今年5月以降)

RBAイベントと豪ドル相場の展望

・豪ドル相場は金融政策よりも株式の動向が焦点に

今日は、豪準備銀行(RBA)が金融政策会合を開催する。0.5ポイントの利上げを決定し政策金利を2.35%まで引き上げる、というのが大方の予想である。

一方、0.25ポイントの利上げ幅にとどめ、引き締めペースを減速させると予想する向きもある。RBAが後者を選択する場合、外為市場では豪ドル売りの展開が予想される。

では、RBAが0.5ポイント利上げを決定する場合、豪ドル相場は上昇するのか?の問いに対する筆者の答えは「株式の動向次第」である。

今年の豪ドル/米ドル(AUDUSD)のトレンドを確認すると、3月以降は世界株式(MSCI World Index)の下落トレンドと強い相関関係にあることがわかる。この状況を重視するならば、「RBAの0.5ポイント利上げ→豪ドル買い」となっても株式市場の先行きリスクが意識されることで、その動きが一過性で終わる展開を想定しておきたい。

また、RBAが0.5ポイントの利上げを決定しても、今後金融引き締めのペースを減速させるシグナルを発信してくる可能性がある。このケースでも、豪ドル売りを想定しておきたい。

豪ドル/米ドルと世界株のチャート

豪ドル/米ドルと世界株のチャート ブルームバーグ 日足(年初来)

・豪ドル/米ドルのチャートポイント

RBAイベントの内容を受けて豪ドル/米ドル(AUDUSD)が下落で反応する場合、目先の焦点は0.6770レベルの維持である。この水準を下方ブレイクする場合は、7月14日に付けた安値0.6681を視野に下落幅の拡大を警戒したい。

一方、豪ドル/米ドルが上昇する場合は、サポートからレジスタンスへ転換する兆しが見られる0.6855レベルのトライおよびブレイクに成功するかどうか?ブレイクに成功する場合、この水準がサポートポイントへ転換するかどうか?まずは、これらの点を確認したい。

豪ドル/米ドルのチャート

豪ドル/米ドルのチャート TradingView 日足(今年7月以降)

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