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市場参加者の焦点は米英の中銀イベントに / ドル円とポンドドルのチャートポイント

サマリー:「今週は米英の中銀イベントが最大の焦点に。FOMCとMPCの注目ポイントは?ドル円とポンドドルのチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

市場参加者の焦点は米英の中銀イベントに

今週、外為市場の参加者の耳目は、米連邦公開市場委員会(FOMC、2-3日開催)と英中銀金融政策委員会(MPC、3-4日開催)に集中しよう。

米FOMCの焦点は、パウエルFRBの利上げスタンスとそれに対する米債市場の反応にあると考えている。

一方、英MPCの焦点は、今回の会合で利上げに踏み切るかどうか?そして連続利上げに対するBoEメンバーのスタンスにある。

・米連邦公開市場委員会(FOMC)の注目ポイント

今回のFOMCでは量的緩和政策の縮小、いわゆるテーパリングが決定される可能性が高い。

開始の時期は今月中旬もしくは来月中旬、毎月の減額ペースについては米国債を100億ドル、MBSを50億ドルずつ減らし、終了の時期については来年の半ば、というのが大方の予想である。

テーパリングが始まっても流動性の供給が続くこと、そしてテーパリング終了後も総資産の残高を維持する可能性があることなどを考えると、テーパリングの決定に対する各マーケットへのインパクトは限定的と予想する。

よって今回の焦点は、利上げについてのFRBのスタンスと米債市場の反応である。

パウエルFRB議長は表向きのスタンスとして性急な利上げは行わないことを表明している。今回のFOMCでもこのスタンスを踏襲する可能性が高いだろう。

しかし、短期金融市場では来年後半以降のFOMCで、FRBが利上げに踏み切る可能性を織り込み始めている。早ければ来年7月のFOMCで利上げに踏み切る可能性も意識され始めている。

パウエルFRB議長が性急な利上げを行わない旨を繰り返しても、米債市場がそれを額面通りに受け取るかどうか?この点を確認したい。米債市場の反応で米ドル相場のトレンドが左右されよう。

・英中銀金融政策委員会(MPC)の注目ポイント

今週は英中銀(BoE)金融政策委員会(MPC、3-4日開催)にも市場参加者の注目が集まろう。焦点はBoEの利上げスタンスにある。

短期金融市場では、今回のMPCでBoEが利上げに踏み切る可能性を52.8%と予想している(レポート執筆時点)。キーマンであるベイリー総裁がインフレについて懸念を表明していることを考慮しての予想と思われるが、実際に今回の会合で利上げに踏み切るかは見方が分かれている。

それだけにBoEが利上げに踏み切る場合、金融政策の方向性の違いが意識されることでポンド相場は対ユーロで短期的に上昇トレンドを維持する可能性があろう。一方、対米ドルの動向だが、利上げ決定後のファーストリアクションはポンド買いで反応すると予想する。しかし、そのトレンドを維持できるかどうかは、FOMCを受けた米金利の動向次第になるだろう。

一方、BoEが据え置きを決定する場合は、据え置きと継続的な利上げの必要性を主張するメンバーの数に注目したい。前回の会合では、全会一致で据え置きが決定された。今回据え置きとなっても、12月16日のMPCで利上げは確実視されている。インフレの進行に継続的な利上げで対処する必要があるとの意見が増える場合、据え置き決定でもポンド相場の上昇を想定しておきたい。


ドル円とポンドドルのチャートポイント

・ドル円(USDJPY)

ドル円(USDJPY)との相関性が高まっている5年債利回りは1.2%前後の水準で推移している。米株も最高値圏での攻防が続いている。これらの状況を考えるならば、今週のドル円は、10月20日の高値114.70レベルの再トライおよび突破が焦点となろう。

レジスタンスポイント114.50の突破は、114.70をトライするシグナルと想定しておきたい。

米国の実質金利が未だ低下基調にあることを考えるならば、ドル円が114.50-70レベルの攻防となる場合は、この水準がレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?を確認したい。114.50-70で相場が何度も反転する場合は、115円トライを意識したい。FOMC後に米金利が上昇するか、5日の米雇用統計(10月)が総じて市場予想を上回る場合、ドル円の115円トライを予想する。

一方、下値の焦点は113円前半、特に113.20-30ゾーンの維持(テクニカル面ではフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準前後)となろう。日足チャートを確認すると、このゾーンで底堅さが増していることがわかる。FOMC後に米金利の低下幅が拡大する場合は、113円台への反落とサポートゾーンの攻防を想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

・ポンドドル(GBPUSD)

10月29日のポンドドル(GBPUSD)は、大陰線によりあっさりと50日EMA(今日現在1.3724レベル)を下方ブレイクした。

しかし、9月安値と10月高値のフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しの水準1.3672レベルで下値がサポートされている。この水準は10月11日にレジスタンスとしても意識された経緯がある。先月29日の流れを引き継いで38.2%の水準を下方ブレイクする場合は、このテクニカルポイントがレジスタンスへ転換するかどうか?この点を確認したい。

一方、ポンドドルが38.2%の水準で相場が反転する場合は、50日線の上方ブレイク、1.38台への再上昇、そして短期レジスタンスラインのトライが焦点となろう。このラインは今週、1.3830-20のレベルで推移する。1.3830レベルは10月に相場の上昇を何度も止めたレジスタンスポイントでもある。

ポンドドルがフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準を完全に下抜けて下値幅が拡大するにせよ、レジスタンスラインをトライするにせよ、ポンド相場に新たな動きが見られるならば、上で述べたFOMCとMPC後になると予想する。

ポンドドルのチャート


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