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【ドル円 (USD/JPY)】日銀会合後も円安継続の可能性あり / 今週注目のチャートポイント

今週の注目イベントのひとつが日銀金融政策決定会合である。植田日銀が金融政策を正常化しても緩和姿勢を維持するならば、外為市場では根強い円安の状況が可能性がある。今週のドル円(USD/JPY)の見通しは?注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・今週の日銀会合でマイナス金利の解除やYCCを撤廃する可能性が意識されている
・金融政策を正常化する場合は、植田日銀の利上げ姿勢が日銀イベントの焦点に
・植田日銀が緩和姿勢を維持する場合、ドル円は円安にサポートされる展開が予想される
・今週、ドル円が反落する場合は、75日線と146.50レベルのトライが焦点となろう


円相場の動向:先週は一転して円安優勢の展開に

今週18~19日に日銀は金融政策決定会合を開く。マイナス金利の解除やイールドカーブ・コントロール(YCC)の完全撤廃の観測が高まり、3月上旬の外為市場では円高優勢の展開となった。

しかし、先週(11~15日の週)の円相場は円安優勢へと転じた(下のパフォーマンスチャートを参照)。これら一連の動きは、今週の会合で日銀が金融政策の正常化に踏み切ることを完全に織り込んだ動きと捉えることができる。

円相場の動向:3月11日~15日

円相場の動向:3月11日~15日 ブルームバーグのデータで作成

日銀会合の焦点と円相場の予想シナリオ

焦点は植田日銀が示す利上げの姿勢
今週の会合で植田日銀がマイナス金利の解除やYCCの完全撤廃を決定する場合は、どのように利上げ政策を推し進めていくのか?各市場の参加者はこの点に注目しよう。

日銀は金融緩和の姿勢を維持するとの観測報道が見られる。金融政策を正常化した後の利上げ政策について、植田和男総裁が定例会見でこれまでと同じく慎重姿勢を維持する場合、外為市場では根強い円売りが続く展開が予想される。円高へ振れても、それは一時的な動きとなる可能性が高いだろう。

一方、可能性は低いが植田総裁が利上げについて積極的な姿勢を示す場合は、調整の円買いが予想される。

現状、短期金融市場では昨年末から利上げの予想推移が上方修正される状況にある。現時点では、今年2~3回の利上げが意識されている(想定変動幅を0.1%とする場合)。

日銀 政策金利の予想推移

日銀 政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータで作成 / 3月18日8時時点の予想推移


しかし、性急な利上げは企業活動と個人消費に大きな影響を与える。このため、植田総裁はこれまでと同じく金融政策の方向性を慎重に決定していく可能性が高い。

よって現状では、市場が抱くペースで利上げを行う可能性は低いと考えられる。ゆえに、今週の日銀会合でマイナス金利の解除やYCCの完全撤廃を決定しても、外為市場で円高が急速に進行する展開よりも、根強い円安の状況が続く可能性を意識しておきたい。


ドル円:今週の見通しとチャートポイント

21日線のブレイクと150円のトライ
ドル円(USD/JPY)は現在、149円レベルの攻防へシフトしている。今週の日銀会合で円高が限定的となる場合は、上値トライを想定したい。

ドル円が上昇トレンドを維持する場合、テクニカルの面で注目したいのが21日線のブレイクである。この移動平均線は今日現在、149.36レベルで推移している。ドル円が149円台へしっかりと上昇してくる場合は、21日線のトライを想定しておきたい。

ドル円のチャート:日足 23年11月以降

ドル円のチャート:日足  23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成


ドル円が21日線をも上方ブレイクすれば、次の焦点は直近高安のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準149.81レベルのトライとなろう(下の1時間足チャートを参照)。

このレジスタンスポイントをも突破する場合は、節目の150.00のトライが焦点として浮上しよう。

なお、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準149.17レベルは、先週15日の上昇を止めた経緯がある(下の1時間足チャート、赤矢印を参照)。今日の東京時間に早くもこのテクニカルポイントを突破してきた。ゆえに、今日は上で述べた21日線をトライそして上方ブレイクする可能性を意識しておきたい。

分足や時間足のストキャスティクスとRSIでトレンドを追い、これらオシレーター指標が売られ過ぎの水準まで到達しているとき、ドル円が上で述べたレジスタンスのポイントをトライする局面では、調整の反落相場を想定しておきたい。

ドル円のチャート:1時間足 2月の下旬以降

ドル円のチャート:日足  23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成


反落の局面では75日線と146.50レベルの攻防に注目
今週、ドル円(USD/JPY)の反落局面で注目したのが、3月上旬の下落を止めた75日線(今日現在146.79レベル)と146.50レベルの攻防である(上の日足チャート、緑矢印を参照)。

日足のモメンタムは依然としてゼロラインを下回る状況にある。そして直近は再び低下のムードにある(上の日足チャート、赤矢印を参照)。

ドル円が上で述べたレジスタンスの水準、特に21日線で相場の反発が止められる場合は、75線を視野に反落の可能性を意識したい。

ドル円が75日線をトライするシグナルとして、サポート転換が確認されている147.50レベルを完全に下方ブレイクするかどうか?この点を確認したい(上の1時間足チャート、黒矢印を参照)。

ドル円が難なく147.50レベルを下抜ける場合は、146円台への反落と75日線のトライを意識したい。


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