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今後の米ドル相場の焦点は対資源国通貨での動き / ユーロドルとユーロ円のチャートポイント

米金利の動きにに左右される米ドル相場。今後の焦点は対資源国通貨での動き。ユーロドルはついに重要サポートポイントの1.08割れ。次の焦点は?そしてユーロ円のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

今後の米ドル相場の焦点は対資源国通貨での動き


【サマリー】
・14日の外為市場は米金利の反発で米ドル買い
・米ドル相場の焦点は対資源国通貨での動き

・ついに1.08を割り込んだユーロドル 次の焦点は?
・ユーロ円のチャートポイントについて


米金利の反発で米ドル買い

14日の米債市場では、2年債から10年債の各利回りが反発した。この動きに対して、この日の外為市場は米ドル買いで反応した。
今週に入り長期金利(10年債利回り)は2.7%の水準を割り込むと、すかさず米債売りが入るパターンが見られる。原油先物相場が再び反発基調にあることも考えるならば、インフレと米FRBの金融引き締めが意識されることで、長期金利は調整の低下を挟みながら上昇トレンドを維持する可能性が高い。

米長期金利のチャート

米長期金利のチャート

・米ドル相場の焦点は対資源国通貨での動き

米長期金利の上昇は、実質金利(10年)のマイナス幅縮小を促している。昨日は-0.079%までマイナス幅が縮小し、プラス圏へ浮上するのも時間の問題の状況にある。
米(実質)金利の上昇は米ドル高の圧力を高める要因だが、米ドル相場全体で買いの圧力が高まっているかどうかを判断する材料として、今後は対資源国通貨での動きを常にチェックしておきたい。
米ドル相場の年初来パフォーマンスを確認すると、豪ドル、メキシコペソ、南アランドそしてブラジルレアルに対して米ドル安優勢の状況が続いている。これら資源と関わりの深い通貨に対して米ドルが持続的に上昇する場合は、「ロシアーウクライナ情勢を受けた資源供給の問題→資源高→資源国通貨買い」の状況から、「米金融引き締め→米ドル買い」の状況へトレンドが転換したシグナルとなり得る。

なお、直近のパフォーマンスを確認すると、ラインチャートの傾きが右肩下がりから横ばいへ転じている。今後、このラインチャートが右肩上がりのトレンドへ転じるかどうか?今後の動きを常に見ておきたい。

米ドル相場のパフォーマンス

米ドル相場のパフォーマンス

ユーロドル 次の焦点は?

・ついに1.08割れ

ユーロドル(EURUSD)は14日、サポートポイントとして意識されてきた1.08を割り込む局面が見られた。
注目された欧州中央銀行(ECB)理事会では、量的緩和政策の縮小を続けることを決定した。債券買い入れについて声明文で「7-9月期(第3四半期)に終了する見通しが強まった」とした。一方、利上げについての具体的なガイダンスはなかった。ECBの利上げ時期については現状、7月と9月で見方が割れている。
今回のECBイベントに外為市場はユーロ売りで反応。このレポートで指摘してきた重要サポートポイントの1.08を下方ブレイクし、フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準にあたる1.0757レベルまで下落する局面が見られた。

・次の焦点は?

一時的にせよ重要サポートポイントの1.08を下方ブレイクしたことで、ユーロドル(EURUSD)の次の焦点は、1.08がサポートからレジスタンスへ転換するかどうか?この点にある。
上で述べたとおり、対資源国通貨で米ドル相場は反転する兆しが見られる。資源国通貨で米ドル買いの圧力が高まれば、その影響はユーロドルにも波及することが予想される。
また、ECBが利上げに向かって舵を切っても、金融引き締めペースの面で米FRBの後塵を拝するだろう。よって今は、ユーロドルの1.08ブレイクとレジスタンスポイントへの転換を想定する局面にある。

もうひとつの焦点は、昨日相場をサポートしたフィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準の下方ブレイクである。当レポートで何度も指摘してきたこのテクニカルポイントをも下方ブレイクする場合は、ユーロドルの下落幅がさらに拡大するシグナルと想定しておきたい。
一方、ユーロドルが反発する局面では、1.0950前後および21日線(MA)のトライが焦点となろう。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

ユーロ円のチャートポイント

・目先は135.50と137.00の攻防に注目

3月以降、ユーロ円(EURJPY)はドル円(USDJPY)の上昇に連動し、高値圏での攻防となっている。しかし直近は、ドル円とユーロドル(EURUSD)の下落に板挟みの状況にあり、136円を挟んでこう着状態に陥っている。

ドル円が126円台をあっさりと回復している状況を考えるならば、意外と早く新たなレジスタンスポイントの126.30レベルを上方ブレイクする可能性が高いだろう。
ドル円が上昇トレンドを維持する場合、ユーロ円の焦点は、137.00レベルの突破とその維持となろう。後者の条件(137円台の維持)をクリアする場合は、137.52(3/28高値)の上方ブレイク、および138円トライを想定しておきたい。

問題は、ユーロドルの動きである。上で述べたとおり、1.08がサポートからレジスタンスのポイントへ転換することが確認される場合は、ドル円の上昇でユーロ円がサポートされても、137円台で上値の重い展開となる可能性がある。
ドル円が大きく崩れない限り、ユーロ円の下落幅は限定的になることが予想されるが、サポートポイントとして意識されている135.50レベルを下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準134.42レベルを視野に下落幅が拡大する展開を想定しておきたい。
なお、135.50レベルのすぐ上には10日線(MA)が推移している。今週に入りこの移動平均線は、サポートラインとして意識されている。また、後者の23.6%戻しも3月31日以降、ユーロ円をサポートし続けている。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート

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