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利上げを巡るパウエルFRBのコンセンサスと米ドル高 / ドル円のチャートポイント

目先の焦点は9月FOMCでの利上げを巡るパウエルFRBのコンセンサス。米債市場では利回りが反発するムードが見られる。一方、外為市場では8月に入り米ドル高の圧力が高まっている。ドル円の焦点は136円台の攻防へシフト。目先のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

利上げを巡るパウエルFRBのコンセンサスと米ドル高


サマリー】
・期待先行の米株式市場と根強いインフレリスクを意識する米債市場
・ジャクソンホール会合でのパウエル発言でFRBのコンセンサスを探る
・ジワリと高まる米ドル高の圧力
・ドル円のチャートポイント



・期待先行の米株式市場 根強いインフレリスクを意識する米債市場

米国の株式市場では今夏以降、グロース株のパフォーマンスがバリュー株のそれを上回る展開となっている。これは、インフレリスクが後退するとの期待と9月の連邦公開市場委員会(FOMC)での大幅利上げ(0.75ポイント)の可能性の後退を意識した動きであると考えられる。

米国株 グロース株とバリュー株のパフォーマンス



しかし、米債市場では金融政策の方向性を反映して動く2年債利回りが2.8%~3.4%のレンジで高止まりしている。

一方、インフレを含めた将来の景気動向を織り込んで推移する10年債利回りは、8月に入り反発の基調にある。

これらの動きは、そう簡単にインフレリスクが後退しないことを米債市場の参加者が意識していることを示唆している。

米金利のチャート



・パウエルFRBのコンセンサスは?

9月FOMCでの利上げを巡り、FEDスピーカー達からは色々な見解が出始めている。

セントルイス連銀のブラード総裁は18日、9月FOMCでの利上げ幅について「0.75ポイントに傾いている」と発言した。

一方、カンザスシティー連銀のジョージ総裁は利上げ幅について明確な言及を避けながらも、急激な引き締めについて慎重スタンスを示した。

次回会合での利上げ幅について連邦準備制度理事会(FRB)のコンセンサスがどこにあるのか?この点については、パウエル議長の言動が鍵を握る。この点を見極めるため、各市場の参加者は今月25~27日に開催予定のジャクソンホール会合でのパウエル発言に注目するだろう。

7月26~27日開催分のFOMC議事要旨で、利上げペースの減速が議論されていたことが判明した。

しかし、短期金融市場では9月FOMCでの0.75ポイント利上げの確率が40%前後で推移している。上で述べたとおり米金利には反発のムードが見られる。

このタイミングで大幅利上げの可能性が再び高まる場合、米金利には上昇の圧力が高まろう。一方、期待先行で株高が進行した米国株のトレンドは一変する可能性がある。

米国市場が上述した展開となれば、外為市場では米ドルと円を買う動きが強まることが予想される。


・ジワリと高まる米ドル高の圧力

8月の米ドル相場のパフォーマンスを確認すると、対主要通貨で米ドル高の圧力がジワリと高まっていることがわかる。

主要通貨ペアの動きを確認すると、ドル円(USDJPY)は8月11日以降反発の基調にあり、昨日は135.90レベルまで上昇した。

一方、ユーロドル(EURUSD)は、1.0370レベルがサポートからレジタンスへ転換した後、パリティ(1.0)を視野に再び下落幅が拡大してきた。

そしてポンドドル(GBPUSD)は昨日、節目の1.20を大陰線で下方ブレイクし、7月14日の安値1.1760レベルを視野にポンド安/米ドル高が加速する可能性が出てきた。

上で述べた大幅利上げを巡る観測次第では、米ドル高のトレンドがさらに加速することが予想される。

米ドル相場の月初来パフォーマンス


ドル円のチャートポイント

・リトレースメント61.8%と76.4%

ドル円(USDJPY)は、3日連続の陽線示現で136.00トライの展開となっている。

テクニカルの面での焦点は、このレポートで指摘してきたフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準135.95のトライ&ブレイクである。昨日は、このテクニカルポイントの手前で上昇が止められた。

MACDではゴールデンクロスが示現した。ドル円がリトレースメント61.8%の突破に成功する場合、MACDはゼロラインを上回ってくるだろう。これが確認される場合、市場参加者にドル円の地合いの強さをさらに印象付けよう。



ドル円が136円台の攻防へシフトする場合、次の焦点は137.00のトライ&ブレイクである。

テクニカルの面では、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準137.26レベルまで上昇するかどうか?この点に注目したい。76.4%の水準は、7月中旬から下旬にかけて「サポート→レジスタンス」という経緯を辿った。今回の反発基調で再びトライの展開となっても、レジスタンスとして相場の上昇を止める場合は、戻り高値の候補となる可能性が出てくる。

・21日線の”サポートライン化”

一方、米金利の低下などでドル円(USDJPY)が反落する場合は、21日線(MA)の“サポートライン化”を確認する状況が続こう。昨日はこの移動平均線の上で反落が止められた。この状況が続けば、上で述べたテクニカルポイントをトライする相場が続くと予想する。

なお、21日線は今日現在、134.46レベルで推移している。

ドル円のチャート


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