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【為替】2026年の見通しと焦点、ドル円の週間展望

IG証券のアナリストによる2026年の為替見通し。年前半は米ドル安・円安を想定。年後半はトレンド転換を警戒したい。ドル円の週間展望について。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 年前半の為替市場は米ドル安・円安トレンドが予想される。ドル円は節目の160円や24年高値161.95レベルを上限に高値圏での推移を予想する
  • 年後半はトレンド転換を警戒したい。160円超の円安進行で高市政権が日銀の利上げを容認すれば円高へ振れることが予想される。インフレ次第で米利下げの不透明感も増そう。円高優勢ならドル円は140円を視野に下落拡大が予想される
  • 今週(1/5〜9)のドル円は米雇用指標にらみの展開が予想される。週間の予想レンジは154.40~158.00


年前半は米ドル安と円安を想定も後半はトレンド転換を警戒

2025年の外為市場は、米ドル安と円安が進行した1年となった。米ドル安の主因は、トランプ関税に端を発した「米ドル不信」にあった。これを裏付けるかのように2025年の金価格は64%高という記録的な上昇となった。一方、円安の主因は日銀の政策姿勢にあった。これを象徴したのが12月の利上げを受けてなお円安が進行したことだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)は利下げ姿勢を維持している。翌日物金利スワップ(OIS)市場では現状、2026年に2回の利下げを織り込む状況にある。一方、日銀は利上げ姿勢を維持するものの、追加利上げは6月もしくは7月と緩慢なペースが予想されている。

目下のところ、年前半に米FRBと日銀の政策姿勢が急速に変化する可能性は低い。しかし、年後半はトレンドが転換する可能性がある。その鍵を握るのが、以下で詳述する円安の加速と米国のインフレ再燃だ。

2025年の米ドルと円相場の動向

2025年の米ドルと円相場の動向

ブルームバーグの為替データで作成


2026年の焦点1:高市政権の支持率と円安リスク

2026年の円相場にとって、高市政権の支持率は重要なファクターとなろう。

焦点は解散総選挙の有無と円安だ。高市内閣の支持率は高水準を維持している。衆議院での過半数回復に向け年内に解散・総選挙に踏み切るかが注目される。予算成立後の3月下旬、または通常国会会期末の6月下旬の可能性がある。政権基盤が盤石となれば、高市内閣は「責任ある積極財政」を推進していくだろう。

積極財政は景気刺激の効果がある一方で、財政悪化の懸念を招く。高市内閣が発足した昨年10月以降、10年債利回り(長期金利)の上昇と円安が同時に進行している。

10年債利回り・ドル円・ユーロ円の動向:2024年3月~2025年12月末

10年債利回り・ドル円・ユーロ円の動向:2024年3月~2025年12月末

ブルームバーグのデータを基に作成

さらなる円安の進行は、高市首相にとってリスク要因となろう。輸入物価の上昇を通じてインフレ圧力を高めるからだ。物価高対策で後手に回る場合は、内閣の支持率低下を招く可能性がある。

日銀は中立金利の水準を1〜2.5%と推計している。現状、翌日物金利スワップ(OIS)市場では、政策金利が中立金利の下限1%に到達する時期を早くて6月または7月と見込んでいる。円安リスクを意識し高市政権が利上げ容認の姿勢を打ち出す場合は、年内に1.25%への利上げを強く織り込む可能性が高まろう。2027年も利上げ姿勢を維持するとの思惑が強まれば、年後半は円高の圧力が高まる展開を想定したい。

日銀 政策金利の予想推移:2026年

日銀 政策金利の予想推移:2026年

ブルームバーグ、OIS市場のデータで作成 / 1月2日時点


2026年の焦点2:米利下げとインフレ

米FRBは利下げ姿勢を維持している。OIS市場では現状、今年2回の追加利下げを織り込む状況にある。

2026年5月にパウエルFRB議長の任期が満了する。後任の有力候補として挙がるのが、ハセット国家経済会議(NEC)委員長とウォルシュ元FRB理事だ。ハセット氏はトランプ大統領への忠誠心が高い。次期FRB議長に選出される場合は市場の利下げ見通しが強まり、ドル安の要因となろう。11月には中間選挙を控えている。トランプ政権は株高を演出するためFRBへの利下げ圧力を強める可能性もある。

しかし、利下げパスは不透明だ。2025年12月のドットプロット(FOMC参加者が予想する政策金利の水準)では、19人中7人が「2026年は利下げ不要」と予想した。今年はトランプ関税の影響が出始める年となろう。物価指数でインフレ再燃が強く意識される場合は、米FRBの利下げを阻害する要因になり得る。この場合、トランプ大統領は中間選挙を意識し関税の緩和でインフレ対策をアピールしてくる可能性がある。


ドル円 今年注目のチャート水準

日銀と同じく米FRBの政策姿勢も年前半と後半で変化する可能性がある。年前半は円安と米ドル安が交錯することで、ドル円(USD/JPY)は高値圏での攻防を予想する。上値の焦点は、節目の160.00と2024年の高値161.95レベルとなろう。後者の水準を突破する場合は1円幅で新たな上値の水準を見極めることになろう。

一方、年後半にトレンド転換となれば、一転して「米ドル高vs円高」の展開となろう。円高優勢となればドル円は、52週線(現在149.55レベル)を完全に下方ブレイクする展開を想定したい。しかし米ドル高が円高を相殺することで、2024年以降重要サポートラインとして意識されている140.00円は維持すると予想する。

年後半のトレンド転換予想を覆す要因は、円安の加速と米インフレ再燃だ。円安の進行が止まらない場合、高市首相は年後半を待たずに日銀の利上げを容認する姿勢に転じ、日銀も呼応する可能性がある。米国のインフレ再燃がメインテーマとなる場合は、利下げ期待が急速に後退するだろう。

ドル円の週足チャート:2022年7月以降

ドル円の週足チャート:2022年7月以降

TradingView提供のチャート


ドル円の週間展望とテクニカル分析

最後に今週(5日~9日)のドル円(USD/JPY)展望について。日足チャートでトレンドを確認すると、RSIとMACDには大きな変動は見られない。一方、一目遅行線は再びローソク足を突破している。短期サポートラインを維持している状況も考えるならば、ドル円は地合いの強さを維持している。今週もこの流れを維持できるかどうかは米国の経済指標、特に雇用指標次第と予想する。
【今週の米雇用関連指標】
・7日:25年12月ADP雇用統計、25年11月雇用動態調査(JOLTS)求人件数
・8日:週間新規失業保険申請件数
・9日:25年12月雇用統計

注目は9日の米雇用統計だ。ブルームバーグがまとめた非農業部門雇用者数の市場予想は5.9万人、失業率は4.5%(レポート掲載時点での市場予想)。労働市場の堅調さを示唆する場合は米ドル高が予想される。この場合、ドル円は以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。焦点は、昨年11月下旬以降レジスタンスラインとして意識されている158.00のトライとなろう。この水準を今週の上限と予想する。まずは、レジスタンスラインに転換する兆しが見られる157.00の突破とサポート転換を確認したい。
上昇局面でのチャートポイント
・158.00:今週の上限予想
・157.89:昨年11/20の高値水準
・157.75:昨年12/19~20の高値水準
・157.00:レジスタンスライン

一方、ドル円(USD/JPY)が下値をトライする局面では、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。最初の焦点は156.00の維持だ。今週、日足チャート上の短期サポートラインが156.00と交差する。上の水準には一目基準線と21日線が推移している。

今週の下限予想は、IG為替レポートで注目している154.40レベル。米雇用指標で労働市場の軟化を示唆する内容が続けば、米ドル安を軸に下落拡大を予想する。サポート転換の兆しがある155.50の下に50日線が上昇している。短期サポートラインを下方ブレイクする場合、次の焦点としてこの水準の攻防を意識したい。
下落局面でのチャートポイント
・156.00:短期サポートライン、上に一目基準線と21日線
・155.50:サポートライン、下に50日線
・154.40:今週の下限予想


ドル円の日足チャート:昨年10月以降

ドル円の日足チャート:昨年10月以降

TradingView提供のチャート

ドル円の4時間足チャート:昨年12月以降

ドル円の4時間足チャート:昨年12月以降

TradingView提供のチャート


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