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2025年 半導体銘柄おすすめ5選

半導体ビジネスは急速に成長している分野です。この記事では2025年3月の段階で注目されている半導体株のおすすめ5選 (日本含む) を紹介します。5つの銘柄は時価総額に基づいて選出されています。

2024年 注目すべき半導体株5選 出所:ゲッティ

半導体株の背景知識

半導体は、アップル(AAPL)のような大手IT企業からテスラ(TSLA)のような大手自動車企業まで、世界の主要企業の根幹を支える役割を担っています。

一時は半導体不足がさまざまな分野のビジネスに悪影響を及ぼしました。しかし現在では長期のサプライチェーン危機から立ち直りつつあり、さらに人工知能(AI)やデータセンターによる需要も高まっていることから、半導体業界は魅力的な分野となっています。

ただし、インフレの長期化、金利の上昇、天然資源価格の上昇、地政学的不確実性の高まりなどの課題に世界経済が取り組む中で、どの半導体銘柄が有望なのか見極めることが重要です。

半導体株の魅力

半導体関連株は、ハイテク株など高成長が見込まれる業界を支えています。AIやモノのインターネット化(IoT)、自動運転技術、第5世代通信(5G)などの新興技術は、半導体に大きく依存しています。半導体関連株への投資は、これらの技術の成長性に投資することにもなります。

技術の進歩に伴い、半導体の需要は増加します。高倍率で取引されるハイテク株は、今後も大幅に上昇する可能性を秘めており、これが半導体株への需要増につながります。

世界的な半導体不足によってこの業界の非効率さが表面化した一方で、限られた企業が市場を寡占していることもあらわになりました。半導体の製造には巨額の初期投資が必要で、これが新規参入の障壁となっています。このことから、半導体業界は、新規参入コストが比較的低い他業界と比べ、すでに参入している企業にとっては市場シェアを失いにくい構造となっています。

セクターの規模と少数企業による寡占状態により、半導体関連企業は合併・吸収(M&A)の対象になりやすいといえます。M&Aは事業規模の拡大につながるため、特に吸収される側の企業の株価は急上昇する傾向があります。こういった点も、投資家の間で人気を集めている理由です。

当然、半導体関連株への投資にはリスクもあります。特に近年では、アメリカの中国に対する半導体の輸出規制といった地政学的リスクがあり、このような規制は売り上げに影響を及ぼします。

実際、世界最大の半導体会社である台湾積体電路製造(TSMC)は、台湾の治権を巡る中国と西側諸国の対立に挟まれています。軍事介入はTSMCにとって大きな打撃となるほか、軍事介入への懸念さえも株価のボラティリティにつながってしまう可能性があります。

半導体株を取引するには

半導体銘柄は、個別株として取引することも、上場投資信託(ETF)を通じて取引することもできます。例えば、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は米国の半導体株に連動する指数として広く知られています。

他の業界と同様、半導体関連企業も決められた決算時期に決算を発表します。決算発表が迫るにつれて、取引量は急増し、市場のボラティリティが高まる傾向があるので、決算をまたいで取引する際には注意が必要です。

さらに、企業による重大発表や新製品の発表、連邦準備制度理事会(FRB)による金融政策に関する情報の発表時などにも、ハイテク関連銘柄のボラティリティが高まります。その結果、半導体関連銘柄の取引にも影響が波及する可能性があります。

注目の半導体株5選

ここでは、2025年3月に注目の半導体関連株5つを紹介します。(株価とその推移は3月25日時点のものを引用しています。また、過去の値動きは、将来の株価動向を示すものではありません)。

  1. 日本電子(6951)

  2. 芝浦メカトロニクス(6590)

  3. Texas Instruments(TXN)

  4. Micron Technology(MU)

  5. Applied Materials(AMAT)

日本電子(6951)

日本電子株式会社(6951)は、電子顕微鏡をはじめとした理科学・計測機器を中心に展開する企業です。特に半導体やバイオ・材料研究などの先端分野で強みを持ち、政府の科学技術投資や企業の研究開発ニーズに支えられ、国内外で安定した需要が続いています。近年では、マスク描画装置の受注も好調で、半導体製造装置分野にも存在感を広げつつあります。

2025年3月期第3四半期(累計)の売上高は1,363億円で前年同期比27.6%増、営業利益は262億円で同98.4%増と大幅に増益となりました。とくに産業機器部門は売上高417億円と、前年同期比で70.1%増と急成長しており、収益性の向上にも貢献しています。四半期純利益は199億円と、こちらも前年同期から約2倍に拡大しています。

株価は2025年3月現在で4,825円、PERは約11倍と、業績の伸びに比して割安感があります。また1株あたり純利益は460.07円(通期予想ベース)とされており、配当予想も92円と堅実です。自己資本比率も61.0%と財務基盤は安定しています。

日本電子は、安定成長しながらも一時的な値動きが出やすい「材料系ニュースに反応しやすい銘柄」を狙う短期トレーダーにおすすめです。

芝浦メカトロニクス(6590)

芝浦メカトロニクス株式会社(6590)は、半導体製造装置やFPD(フラットパネルディスプレイ)製造装置を手がける精密装置メーカーです。特に後工程に強みを持ち、近年では生成AI向けGPUチップに関連する先端パッケージ装置のニーズが急増しています。また、新紙幣発行を背景とした自販機・券売機の需要も追い風となっています。

2025年3月期第3四半期決算では、売上高が565億円(前年比+18.1%)、営業利益は93億円(+14.7%)、四半期純利益は69億円(+14.8%)と、安定成長を示しました。特に半導体後工程と真空装置が大きく伸び、流通機器も売上倍増で全体をけん引しました。

2025年3月時点での株価は7,620円、PERは約11倍。1株あたり純利益は530円(第3四半期累計)、純資産は3,290円と、財務面でも着実な積み上げが見られます。通期では1株あたり利益694円、配当は243円が予定されており、高配当株としての側面もあります。

芝浦メカトロニクスは、トレンドに乗ったテーマ株を短期で狙うアクティブトレーダーにおすすめです。とくにAI、生成系GPU、FPD装置といった話題のキーワードに反応しやすいです。

Texas Instruments(TXN)

Texas Instruments(TXN)は、アナログ半導体と組み込みプロセッサに強みを持つ老舗の半導体企業です。車載・産業機器向けに広く利用されるアナログICを中心に、景気変動の影響を受けにくい製品ポートフォリオを有しています。生産の大部分を自社工場でまかなう垂直統合型のビジネスモデルも特徴で、安定した収益構造を支えています。

2023年10~12月期(Q4)決算では、売上高が45億3,000万ドル(前年同期比+2%)、純利益は17億1,000万ドルで、前年からはやや減少したものの、市場予想は上回る内容でした。特に産業機器向けの需要は引き続き底堅く、自動車分野では電動化・自動化の進展により長期的な成長余地があると見られています。

現在の株価は185ドル、PERは約35倍。1株当たり利益は5.30ドル(TTMベース)で、年次配当は5.20ドルと高い利回りが魅力です。連続増配は20年を超えており、長期的な株主還元に対する信頼感も強い企業です。

Texas Instrumentsは、値動きは比較的穏やかでありながら、下値が固くリスクを抑えたいトレーダーに向いています。急騰銘柄ほどのボラティリティはありませんが、決算や金利動向に応じた反応が読みやすく、スイングトレードや中期目線の逆張りにも適した銘柄といえそうです。

Micron Technology(MU)

Micron Technology(MU)は、米国を拠点とするメモリメーカーです。DRAMやNAND型フラッシュメモリを中心に、AI、データセンター、スマートフォン、自動車向けに広範な製品を提供しています。とくに最近では、AI向け高帯域メモリ(HBM)の供給で注目されており、今後のAI成長に直結するテーマ性のある企業として再評価が進んでいます。

2025年会計年度第2四半期(2024年12~2025年2月)には、売上高80.5億ドル、純利益は15.8億ドル(前年同期比約2倍)を記録。EPSは1.41ドル、営業キャッシュフローは39.4億ドルと好調です。とくにデータセンター向けDRAMは前年の3倍となり、AI需要の強さが業績を後押ししています。

株価は94ドル、PERは約22倍と、半導体セクター全体から見てもやや割安な水準です。今後の業績見通しも強く、第3四半期には過去最高の売上と利益が見込まれています。1株あたり配当は0.46ドル(年換算)と小さいものの、成長性を重視した姿勢が見られます。

Micronは、ブレイクアウト(上放れ)を狙うタイミング重視型のトレーダーに特におすすめです。業績が大きく反転した局面にあり、AIやデータセンター関連ニュースに敏感に反応するため、イベント発生時には急騰の可能性もあります。短期の強い上昇を狙いたいトレーダーにとっては、注目度の高い銘柄と言えそうです。

Applied Materials(AMAT)

Applied Materials(AMAT)は、半導体やディスプレイの製造に不可欠な装置を提供する世界最大の材料工学企業です。ロジック・メモリの先端プロセス技術に対応した装置群を武器に、TSMCやSamsung、Intelなどの主要顧客と深い関係があります。近年はAI半導体向けの製造工程ニーズの高まりを背景に、製品の付加価値も一段と高まっているようです。

2025年度第1四半期(2024年11〜2025年1月)の売上高は71.7億ドル(前年同期比+7%)、純利益は11.9億ドル。特に非GAAPベースのEPSは2.38ドルと、前年同期比で+12%の増益となりました。粗利率も48.9%と高水準を維持しており、営業キャッシュフローは9.25億ドル。1.64億ドルの株主還元(うち13.2億ドルが自社株買い)も実施しています。

現在の株価は153ドル、PERは約20倍と、同業他社と比べても割安感があります。次四半期もEPS2.30ドル前後の見通しが出されており、業績の安定感が魅力です。AI向け先端プロセス投資の恩恵を長期的に受ける可能性が高い企業といえるでしょう。

Applied Materialsは、値幅よりも高確率の勝ちパターンを重視する安定志向のトレーダーに向いています。ボラティリティは比較的穏やかですが、四半期ごとの業績発表や米国輸出規制などの材料にはしっかりと反応するため、リスク管理を重視する人にもフィットしやすい銘柄です。

これらの銘柄を取引するには

IG証券で口座を開設すれば、CFDで株式を簡単に取引することができます。

  1. 取引システムにログインし、個別株口座を選択します。
  2. 次に、取引したい銘柄名を検索し、取引チケット上で「買い」または「売り」を選択します。
  3. ロット数を選択し、「注文確定」で取引を確定します。

※詳しくは、株式CFDについてのページをご覧ください。または、コールセンターまでお問い合わせください。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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