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外国為替市場とは？
外国為替市場とは、円、ドル、ポンド、ユーロといった、異なる通貨同士を交換する場のことを指します。株式市場のように具体的な取引所が存在するわけではなく、例えば、国内外の銀行、金融機関、個人、政府など、さまざまな組織により、平均で何兆ドルもの取引が毎日行われています。このような外国為替の売買に関連する抽象的な市場を外国為替市場と呼びます。
外国為替市場は流動性が非常に高く、取引する通貨ペアによっては為替レートの変動が激しいことがあります。メジャーな通貨ペアには、以下のようなものがあります。
- 米ドル/円：アメリカドルと日本円のペアで、世界中で多く取引されている主要通貨ペアのひとつです
- 英ポンド/米ドル：イギリスポンドとアメリカドルの通貨ペアで、世界中で多く取引されている人気のペアのひとつです
- ユーロ/米ドル：欧州連合（EU）の通貨であるユーロとアメリカドルのペアで、世界中で多く取引されている主要通貨ペアのひとつです
- 米ドル/スイスフラン：アメリカドルとスイスフランのペアで、主要4通貨ペアのうちのひとつです
通貨ペアの仕組み
通貨ペアは、交換される（または互いに取引される）2つの通貨で成り立ち、基軸通貨と決済通貨で構成されます。左側に記載されている通貨を基軸通貨、右側を決済通貨と呼びます。基軸通貨は決済通貨を取引する際の基準となる通貨で、決済通貨に対する値が付けられます。
例えば、USD/JPYの通貨ペアでは、米ドルが基軸通貨で日本円が決済通貨です。価格は、1米ドルを買うのに必要な日本円を表しています。米ドル/円が146.000とあったら、1米ドルを買うのに146円が必要ということになります。
FXの「ピップス」とは？
「Pip（ピップ）」とは「Percentage in Point（百分率で表したポイント数）」の頭文字をとった用語で、一般的には「ピップス」と複数形で使います。ピップスは1%の100分の1に相当する動きを表し、例えば、英ポンド/米ドルが1.21494の場合、ピップスは小数点第4位の9です。最後の位の4は「ミニピップス」になります。
ただし、決済通貨の通貨単位がはるかに小さい時はこのルールは適用されません。その最も顕著な例は日本円で、小数点第2位の動きが1ピップスに相当します。
為替レート変動の例
ユーロ/米ドルは人気のある主要通貨ペアのひとつです。この通貨ペアは、基軸通貨も決済通貨も世界最大規模の経済圏の通貨であり、他のペアに比べてボラティリティが低いとされ、より安定している傾向があります。
例えば、ユーロ/米ドルが1.1800のときは、1ユーロを買うのに1.18米ドルが必要ということになります。
為替レートに影響を与える要因
為替レートは需要と供給によって決まります。通貨ペアの一方の通貨に対する需要がもう片方の通貨の需要を上回ると、その通貨の価格は上昇します。例えば、米ドル/ユーロのペアでは、ユーロよりも米ドルを買いたい人が大勢いると、米ドルの価格が上昇します。
さまざまな要因が互いにあるいは他の経済変数と絡み合うことで需給を動かし、市場に影響を与えます。為替レートに影響を与える要因には、以下のようなものが挙げられます。
- 世界経済の健全性：政治的なリスクや紛争がなく、強く安定した経済を持つ国は、海外から適度な直接投資を呼び込んで富を増幅させられると考えられます。
- 国内金利：中央銀行による金利の変更は、インフレ率と為替レートに直接影響を及ぼします。金利が高ければ高いほど、貸し手にとっては利益が高くなります。
- インフレ率：インフレ率が相対的に低いと通貨価値が上昇し、他国の通貨に対する購買力を高めることになります。
- 国内株価の動き：国内株式相場の上昇は、経済が強くなっていることを表すため、投資家からのその国への信頼が高まります。外国人投資家を呼び込み、国内通貨に対する需要が増加すると考えられます。
- 原油や金などの商品市場の動き：原油や金のような価値のある商品の価格変動は、為替レートの動きに強く影響します。原油や金の価格変動は、その国の通貨の価格が変動する要因にもなります。
- 国内の経済の健全性と出来事：国内の経済や政治などに関する出来事は、市場心理に影響を及ぼします。プラスの経済事象はその国への投資を呼び込みますが、マイナスの出来事の場合は投資の引き上げや削減につながります。
- 国際収支：国際収支とは、ある国が特定の期間に国外の経済圏と行う取引の収支で、強い方の通貨の需給次第で国内外の為替レートに変動が生じる可能性があります。
FX取引の方法
FXは「ロット」という単位で取引され、一般的に、ロットは基軸通貨の1万単位です。FX取引では価格が上がると予測した通貨を買い、値上がりしてから売れば利益を得ることができます。または、価格が下がると予測した通貨を売り、値下がりしてから安く買い戻すことで利益を得ることもできます。
FXの買い取引と売り取引の比較
通貨ペアを買うことを買い取引、売ることを売り取引と言います。「買い取引」とは、決済通貨を売って基軸通貨を買う取引です。例えば、米ドル/日本円で、米ドルが日本円に対して強くなると予測する場合、米ドルを買いたいので買い取引を行います。買った通貨ペアの価格が上がれば、利益が生じます。
決済通貨に対して基軸通貨の価格が下がると予測する場合、通貨ペアの売り取引を行います。同じく米ドル/日本円を例にすると、日本円が強くなるなら米ドルの価格は相対的に下落するため、米ドルを日本円に対し売る取引をします。
実際に米ドルが下落した場合、買い戻し時には保有時よりも低い価格で米ドルを買い戻すことができ、利益が得られます。
スプレッドとは？
FXにおけるスプレッドとは、通貨ペアの買値と売値の差のことです。スプレッドは取引する通貨ペアにより異なり、それぞれのスプレッドは取引チケット上に表示されています。
レバレッジ取引
レバレッジ取引とは、ポジション総額の一定割合に相当する維持証拠金を預ける取引です。
１ロット(＝1万通貨ペア・IG証券の場合)の通貨ペアを個人トレーダーが取引するには、大きな初期資金を準備する必要があります。ドル円（USD/JPY）の取引例で考えてみましょう。1ドル＝100円の場合に1ロット分を購入するためには、100円×10000通貨ペア＝100万円の資金が必要です。そこで、レバレッジを活用します。
IG証券のFX取引の維持証拠金率は最低4％です。上の例と同じく、ドル円（USD/JPY）＝100円とします。これを１ロット（1万通貨単位）取引する場合には、100 × 10,000 × 0.04 = 4万円の維持証拠金率が必要という計算になります。
CFDではレバレッジを効かせたFX取引が可能で、買い取引と売り取引の両方から取引を始めることができます。レバレッジをかけたデリバティブで取引では、利益拡大が狙える一方で損失も拡大する可能性があるため、事前にリスクを管理することをおすすめします。
FX取引の例
FXの買い取引
基軸通貨の価値が決済通貨に対して上昇すると予測する場合、その通貨ペアの買い取引を行います。例えば、米ドルの価値が円に対して上がると予測した場合を考えてみましょう。米ドル/円が146.821で取引されており、買値が146.822、売値が146.820の場合、1ドルあたり146.822円で買いポジションを保有できます。なお、リスクを管理するため、逆指値注文（ストップロス注文）を設定しておきましょう。
FXの売り取引
決済通貨の価値が基軸通貨に対して上昇すると予測した場合は、その通貨ペアを売り取引します。例えば、米ドル/円 が146.821で取引されており、買値が146.822、売値が146.820の場合、日本円の価値が米ドルに対して上がると予測するため、146.820で売りポジションを保有します。
FX取引の練習方法
無料のデモ口座を開設することで、FX取引の練習ができます。実際の資金を使わない取引を通じて自信をつけることができ、またFX市場の仕組みについてより詳しく学ぶことができます。1000万円分の仮想資金を使って、IG証券の取引システムでの取引をお試しください。
FX取引のメリットとリスク
| メリット | リスク | |
| 市場の変動性 | 大きな値動きが急に発生し、大幅な利益につながる場合があります。 | 相場が予測と反対方向に急激に動くと、予期せぬ損失が生じる場合があります。 |
| レバレッジ | FX取引では、ポジションの総額の4%～に相当する維持証拠金を預けることでポジション総額分の取引を行うことができます。 | 市場が予測した方向と反対方向に動けば、損失が拡大します。 その際、損失は維持証拠金額に限定されません。 |
| 市場の流動性 | ドル円などの主要通貨ペアは株式に比べて流動性が高く、取引が成立しやすい傾向があります。 | 一日のうちでも時間帯によっては流動性が異なるため、特に短期トレードを行う場合は流動性の変化に注意を払うことが必要です。 |
FX取引口座の開設方法
FXを取引するための口座の開設方法を、簡単にご案内します。
1. 口座開設フォームに入力する
ご住所、お名前など基本情報のほか、取引に関するお客さまの知識を簡単にお伺いします。口座開設フォームはこちら
2. 本人確認・マイナンバー記載の書類のご提出
スマートフォンから顔認証で本人確認をする方法と、IG証券からの郵送物を受け取ることで本人確認をする方法からお選びいただけます。くわしくはこちらのページをご覧ください。
3.口座開設完了
IG証券から口座開設完了のメールを受信（スマートフォンで顔認証を行った場合）、または口座の有効化が完了したら、いよいよ取引開始。入金を行い、FX取引を始めましょう。
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