ここでは国債とは何か、その特徴やどのように価格が動くかまでをご説明します。
ここでは国債とは何か、その特徴やどのように価格が動くかまでをご説明します。
国債とは、国が資金を調達するために発行する借用証書であり、端的に言うと政府の借金です。そのため、国債を購入することは、ある一定の利率で国にお金を貸すことを意味します。国は国債を発行することで、国債購入者より国を運営する資金を調達します。国債を購入する投資家は、政府にお金を貸す代わりに、国債を満期までの間保有することで得られる利子(クーポン)をリターンとします。貸したお金である元本は、国債が満期になった時に償還されます。
国債が満期を迎え、償還される期日を満期日と言います。満期日は国債により異なり、早いものだと1年未満、長いものだと30年以上の満期となります。
例
満期(償還期限)が10年で表面利率(クーポンレート。額面金額に対して受け取れる年間の利率)が5%、額面金額が100万円の10年国債を購入するとしましょう。
その場合、あなたは100万円の5%である5万円の利子(クーポン)を10年間受け取ることができ(受け取る利子=50万円)、満期(10年)を迎えた段階であなたには元本の100万円が償還されます。
満期(償還期限)が10年で表面利率(クーポンレート)が5%、額面金額が100万円の10年国債があったとします。
表面利率(クーポンレート)とは、額面金額に対して受け取れる年間の利率を意味します。あなたはその10年国債を購入するとします。その場合、政府は100万円の5%である5万円のクーポンを毎年支払い、満期(10年)を迎えたら、あなたには元本の100万円が償還されます。
国債には様々な種類があります。
期間で言えば満期が1年未満の短期国債や、2年~6年の中期国債、10年の長期国債、また超長期の20年や30年債などがあります。基本的に満期が長いほど受け取る利子の額(クーポン額)が大きくなります。
また、中には利子(クーポン)が支払われない代わりに、利子相当分が額面金額から割引されて発行される割引国債というものもあります。反対に、定期的に利子が支払われ、満期時に額面金額(元本)が償還される国債を利付国債と呼びます。
その他の金融商品同様、国債は需要と供給で価格が決まると言えるでしょう。国債の供給は、政府がいかに多くの資金を調達したいかにより決まります。同様に、国債の需要はいかに投資家が国債を購入したいか、つまり投資家にとって国債が投資商品としていかに魅力的かによるでしょう。 国債の魅力を決定付ける大きな要因として「金利」が挙げられます。市中金利が国債の額面利率(クーポンレート)より低ければ、国債は投資家にとって魅力的な投資商品と映るでしょう。逆に、市中金利が国債の額面利率(クーポンレート)より高ければ、投資家にとって国債はあまり魅力的な金融商品とは映らないでしょう。
満期までの日数
国債が発行される時、その価格は発行時の金利を参考にして決められます。発行後に金利が変動すると、それに伴い債券価格が上昇・下落しますが、国債が満期に近付くにつれ、額面金額に近付きます。そのため、満期までの日数も国債価格に影響を与える要因の一つです。
信用格付け
一般的に、国債は比較的リスクの低い金融商品と見なされています。なぜなら、国債を発行する政府がデフォルト(破たん)し、その国債が償還されない可能性は低いと見なされているからです。しかし国がデフォルトする可能性は0%ではありません。国債は格付け会社が評価する国の債務返済能力、信用力に基づいて格付けされており、その格付けのランクが債券価格に影響を与えます。一般的に比較的信用力の低い国債(債務返済能力が低いと考えられている国が発行する債券)は、信用力の高い国債と比べ安値で取引されます。国債の信用格付けを行う会社に、スタンダード&プアーズやフィッチがあります。
株式やFXと比べると、国債はそのボラティリティの低さからリスクが低めの金融商品であり、購入した国債は満期時に無事元本が償還されると考えられています。しかし、国には常にデフォルトのリスクがあることを考慮すると、100%満期時に元本が償還されるとは限りません。また、実際にデフォルト危機から免れたとしても、それにより国債価格が下落する恐れがあります。2001年にアルゼンチンの国債がデフォルトを引き起こした事例や、2010年にギリシャが財政破たんし国債価格が暴落したケースなどを考慮すると、国債も場合によってはリスクが高い商品となり得ることを覚えておきましょう。またその他にも国債には様々なリスクがあります。下記を見ていきましょう。
金利リスクとは、金利の上昇が債券価格の下落をもたらすリスクを言います。金利が上がり国債の利回りを上回れば、国債を保有するメリットが少なくなるため、国債の需要が減少し、国債の価格は下落します。
インフレリスクとは、インフレーションにより物価が上がり、お金の価値が下がるため、国債の償還時の額面金額が、購入時の額面金額を実質的に下回ることです。つまり、購入時の額面金額が100万円だった場合、償還時の額面金額は100万円ですが、物価が上がりお金の価値が下がっているため、購入時の100万円と比べるとその実質的な価値が目減りしているということです。インフレリスクのヘッジには物価の変動に応じて元本や利息が調整される物価連動債が有効です。
自国の通貨と異なる通貨建てで発行される外国の国債を保有する際は、為替変動が債券価格や元本に影響を与えるため、為替リスクも頭に入れておくとよいでしょう。保有する外国債の通貨と円の関係において、円がその通貨より強くなれば(円高になれば)、円に換算した資産が目減りし、円がその通貨より弱くなれば(円安になれば)、円に換算した資産が増えます。
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