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米ドル相場と円相場が示す投資家心理の変化 / ドル円とユーロドルの焦点とチャートポイント

外為市場では米ドルと円買いの圧力が同時に高まっている。この動きは投資家の心理が不安定化していることを示唆している。ドル円は127円の攻防が焦点に。一方、1.07をも下方ブレイクしたユーロドルは1.06が視野に。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

米ドル相場と円相場が示す投資家心理の変化


【サマリー】
・米ドル高が示唆する投資家の不安心理

・リスク回避の円高が再来
・ドル円は127円台の維持が焦点に 126円台のサポートポイントについて
・1.07をブレイクしたユーロドル 次の焦点は1.06トライ


米ドル高は投資家の不安心理を反映

26日の米国株式市場では、主要指数が大幅に下落した。ナスダック総合指数は3月14日に付けた年初来安値を更新した。セクター別のパフォーマンスを確認すると、景気敏感株の下落幅が拡大した。
一方、米債市場では各年限の利回り上昇が一服し、景気の先行きを反映して動く長期金利(10年債利回り)は2.7%台の水準まで低下した。

米金利の低下は米ドル相場の売り要因だが、昨日のパフォーマンスを確認すると、日本円以外の主要通貨で上昇した。
注目すべきは、資源と関わりの深い通貨で米ドル高となっていることである。これらリスク性の高い通貨は、ロシアーウクライナ紛争の長期化とそれに伴う資源需給のひっ迫懸念にサポートされる局面が続いていた。しかし、米金利が低下する局面でもこれら通貨が米ドルに対して下落した事実は、これまでの外為市場のトレンドが変わりつつあることを示唆している。
そして米国株の下落、長期金利の低下を合わせて考えるならば、外為市場のトレンド変化は、投資家の心理が不安定化しているが故に発生していることを示唆している。

米ドル相場のパフォーマンス(4月26日)

米ドル相場のパフォーマンス(4月26日)

・リスク回避の円高が再来

そして円相場の動きも、投資家の心理が不安定化していることで外為市場のトレンドが変化していることを示唆している。昨日の米国市場は、「株安/金利低下」という典型的なリスク回避相場となった。これを受け円相場は主要通貨で上昇した。
米国株反落の起点となった4月21日以降のパフォーマンスでも、円高で推移していることがわかる。金融政策や貿易の面で円安の圧力が高まりやすい状況に大きな変化は見られない。しかし、これまで見られた「株安→円高」のトレンドパターンが再来していることは、それだけ現在の投資家心理が不安定な状況に陥っていることを示唆している。また、米ドル相場と同じく資源と関わりの深い通貨(リスク性の高い通貨)で円高が進行している状況も、投資家の不安心理を反映している。

円相場のパフォーマンス(4月21日以降)

円相場のパフォーマンス(4月21日以降)

ドル円の焦点とチャートポイント

・焦点は127円の攻防 ブレイクなら次の焦点は38.2%戻しの水準

ドル円(USDJPY)は10日線(EMA)を下方ブレイクし、このレポートで指摘してきた127.00トライの展開となっている。昨日は127.01レベルでサポートされたが、本日早朝に126.93まで下落する局面が見られた。その後、127円台をすぐに回復している。これら一連の動きを考えるならば、今日の焦点は127.00の攻防となろう。この水準がサポートポイントとして意識されるか?それとも下方ブレイク後にレジスタンスポイントへ転換するかどうか?これらの点に注目したい。

ドル円が126円台の攻防へシフトする場合、注目の下値ポイントはフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準126.29レベルのトライ&ブレイクである。この水準は、今月13日から18日にかけてレジスタンとしてもサポートとしても意識された経緯がある。127.00と同じく、重要チャートポイントとして捉えておきたい。
また、23.6%の水準が意識された経緯も考えるならば、リトレースメントは今のドル円のサポートポイントを探る指標になり得る。

一方、ドル円が反発する場合は、上で述べた127円ミドルの水準(23.6%戻し)がレジスタンスポイントへ転換するかどうか?この点を確認したい。これが確認される場合は、ドル円の反落リスクを警戒する局面が続くだろう。逆にあっさりと上方ブレイクする場合は、129.00を視野に上昇幅が拡大する展開を予想する。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルの焦点とチャートポイント

・一気に1.06トライが焦点に

下落トレンドを維持するユーロドル(EURUSD)はあっさりと1.07を下方ブレイクし、安値1.0633レベルまで下落する局面が見られた。欧州中央銀行(ECB)による利上げ観測が高まってはいるが、それがサポート要因となっていない状況を考えるならば、次の焦点は1.06トライとなろう。
この水準(1.06)をもあっさりと下抜ける場合は、フィボナッチ・プロジェクション100.0%の水準1.0493レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

一方、ユーロドルが反発する局面では、昨日のレポートでも指摘した1.07レベルのレジスタンス転換が焦点となろう。
1.07台へ反発しても、サポートポイントとして意識されてきた1.07ミドルの水準(フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準)がレジスタンスポイントへ転換する可能性がある。いずれにしても、これらのチャートポイントで反落する場合は、1.06のトライ&ブレイクを意識しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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