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iPhone15、日本で値上げ アップルは円安想定? 株価は下落

アイフォン15の販売価格は米国では据え置き、日本では値上げとなった。アップルが円安を想定しているとの見方も成り立つ。

出所:ブルームバーグ

アップルは12日(日本時間13日未明)に主力製品iPhone(アイフォン)の新モデル「15」シリーズなどを発表した。注目されたアイフォンの販売価格は米国内ではほぼ据え置きとなったが、日本での販売価格は最大1万円の値上げ。日米の価格を単純比較すると、アップルは1ドル=150円台後半の為替レートを想定していることになり、円安進行を警戒している様子もうかがえる。一方、米国の株式市場ではアップルの株価は下落しており、新製品投入は投資家の期待には応えられなかったようだ。

iPhone15の販売価格は米国では据え置き

15シリーズのラインナップは、基本モデルの「15」、画面が大きい「15 Plus(プラス)」、上位モデルの「15 Pro(プロ)」、プロモデルで画面が大きい「15 Pro Max(プロ・マックス)」の4種類。15プロ・マックスについては「15 Ultra(ウルトラ)」という名称になるとの事前報道もあったが、14シリーズと同じプロ・マックスで落ち着いた。

各機種ごとの米国での最低販売価格は15が799ドル、15プラスが899ドル、15プロが999ドルで、それぞれ14シリーズの販売当初と同じ水準。一方、15プロ・マックスはストレージの最低容量が256ギガバイトとなり、14プロ・マックスの128ギガバイトから引き上げられた。これに伴い、最低価格は1199ドルに設定され、14プロ・マックスの当初の最低価格よりも100ドル高くなった。


またアップルは15シリーズの公表に伴い、14と14プラスの価格を100ドル値下げする。同時に14プロと14プロ・マックスの公式オンラインショップでの販売を止めている。販売が伸び悩んだとされる14と14プラスの販売をテコ入れするとともに、上位機種については15シリーズの販売を後押しする戦略とみられる。

日本でのiPhone15の販売価格は12万4800円から

一方、15シリーズをめぐる価格戦略は日本では様相が異なる。アップルの日本の公式サイトによると、販売価格は15が12万4800円から、15プラスが13万9800円からで、14シリーズの当初価格よりもそれぞれ5000円高い設定。また、15プロの最低価格は15万9800円で14プロの当初価格よりも1万円高くなっている。さらに15プロ・マックスはストレージの最低容量引き上げの影響もあり、最低価格は2万5000円アップ。同じ256ギガバイト同士で比べると、1万円の値上げとなった。

アップルが15の米国での最低価格を799ドルとし、日本での価格を12万4800円としたことは、単純計算すればアップルが1ドル=約156円の為替レートを用いていることを意味する。これに対して14の日米の価格差は足元のドル円相場(USD/JPY)の水準に近い1ドル=約150円に相当するため、アップルが今後の円安進行を想定していると考えることも可能だ。

一方、アップルの2023年4-6月期の日本市場での収入は前年同期比11.5%減で、アップルの5つの地域分けの中で最も低い。日本市場は2021年10-12月期から販売減少が続いており、アップルが15シリーズの値上げで売り上げアップを図っているとみることもできる。

アップルの地域別収入の伸び率の推移

アップルの12日の株価は1.3%安

ただ、アップルの新製品発表は投資家の期待には応えられなかったようだ。アップルの株価(AAPL)の12日の終値は176.30ドルで、前日比1.3%安。新製品がアップルの業績改善につながるとの評価は得られなかった。アップルの株価は6日に中国政府が政府職員に対してアイフォンなどの外国製端末を仕事で使わないよう指示したと報じられたことを機に大きく下落。12日の終値は報道前の5日との比較では7.1%安の水準となる。米国の株式相場は長期金利上昇に下押しされる状況で、S&P500種株価指数(SPX)などの株価指数も下落傾向。アップルの株価の先行きも晴れないといえそうだ。


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