テクニカル分析

レッスン 11 / 11

分析ツールの選び方

ここまで、テクニカル分析でよく使われるツールや手法の中から、基本となるものを学んできました。最後となるこのレッスンでは、トレーディングを成功させるために、適切なツールや手法を選び、それらを組み合わせていくことの重要性を説明していきます。

どの移動平均線を使えばよいか?

前のレッスンで見たように、複数の移動平均線を組み合わせて使えば、チャート上にシグナルが出てきますが、有効なシグナルを得るためには、置かれた状況やトレーディングスタイルに合わせて、適切な移動平均線を選ばなければなりません。短期(速い)移動平均線ほど、価格の動きに素早く反応し追随していくので、トレンドの発生や反転のシグナルを早めに捉える可能性がありますが、同時に、間違ったシグナルやダマシとなる可能性も高まります。

指数平滑移動平均線でも、同様ですが、単純移動平均線よりも直近の値動きに比重を置くため、シグナルのタイミングがより早くなるとともに、一時的なスパイクにだまされやすくなります。

どの移動平均線を使うのが一番良いかは、トレードの参考とするシグナルやトレードのスタンス(短期なのか長期なのか)によって異なってきます。期間(速さ)の異なる移動平均線の組み合わせをいろいろと試すことも大切ですが、最もよく使われているものから始めるのが賢明なやり方です。多くのトレーダーが、そうした移動平均線をサポートやレジスタンスとみなすということは、それだけ実際にサポートやレジスタンスとして機能する可能性が高いからです。

例えば、多くのトレーダーが、50日単純移動平均線を強いレジスタンスラインと考えれば、相場が移動平均線に達したところでは売り圧力が高まり、相場は押し戻されることになります。

移動平均線でよく使われる期間

テクニカル分析は組み合わせて使う

これまで、テクニカル分析の基本として、いろいろなチャートパターン、ローソク足パターンを紹介し、さらに、代表的なテクニカル指標である移動平均線について詳しく解説してきました。こうした限られた知識だけでも、チャート上に多くのシグナルを見つけることができます。しかし、テクニカル分析には、まだまだたくさんの手法や指標が存在します。その中から、どうやってベストなものを見つければよいのでしょうか?

前にも述べましたが、絶対確実な指標、パターン、手法というものは存在しません。間違ったシグナルは必ず現れるので、シグナルがどのような場合に信頼できるのか、どのような場合に信頼できないのかを見極めることが大切です。そのために、移動平均線を使ったトレンド分析だけではなく、他の手法・指標、チャートパターンを組み合わせて、状況の違いによる相場の動きを分析しなければなりません。

様々なテクニカル分析を知れば知るほど、トレード戦略の幅を広げることができます。しかし、必ずしも、すべてを知る必要はありません。トレードのスタイルは、人によって異なります。サポートラインとレジスタンスラインしか使わないトレーダーもいますし、多くの複雑な指標を駆使するトレーダーもいます。

大事なことは、自分自身で試し、最も自分に合った方法を見つけることです。しかし、まずは、デモ取引プラットフォームを使って、学習した手法を実践してみてください。

まとめ

  • 単純移動平均線も指数平滑移動平均線も、それ自身が有用なツールですが、併用することにより、また、他のテクニカル分析手法と組み合わせることにより、さらに強力なツールになります。
  • 絶対確実な指標、パターン、手法というものは存在しません。間違ったシグナルには、常に注意が必要です。
  • すべてのテクニカル分析を習得しようとするのではなく、異なる分析手法を組み合わせながら、自分のトレーディングスタイルに合ったものを見つけることに時間を割きましょう。
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