コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

エヌビディア、株価急騰の継続に期待 21日決算 中国不安一掃なるか

エヌビディアの2023年11月-2024年1月期決算は21日発表。アメリカの中国向け半導体輸出規制の影響が焦点だ。

エヌビディア、株価急騰の継続に期待 21日決算 中国不安一掃なるか 出所:ブルームバーグ

半導体大手のNVIDIA(エヌビディア)が21日の取引時間終了後に発表する2023年11月-2024年1月期決算は総収入の増加ペースが焦点だ。アメリカ政府の中国向け半導体輸出規制が売り上げに悪影響を及ぼすとみられる中、他地域の成長が中国市場のマイナスをどこまでカバーできているかに注目が集まる。一方、エヌビディアの株価は2024年に入ってからの1か月半で約46%上昇しており、ますます勢いづいている状況だ。前回の決算発表時は好決算にも関わらず株価は下落しており、エヌビディアは今回の決算で中国不安を一掃することで高まる期待に応える必要がある。

エヌビディアの2023年11月-2024年1月期決算は総収入が3.4倍の予想

エヌビディアはアメリカ東部時間の21日午後4時20分(日本時間22日午前6時20分)ごろに決算を発表する。決算会見は午後5時(同22日午前7時)からの予定。LSEGのデータによると、エヌビディアの11-1月期決算に関する市場予想は、総収入が前年同期の約3.4倍にあたる203.22億ドル、調整ベースの1株当たり利益(EPS)が約5.2倍の4.55ドルと見込まれている。エヌビディアは過去15回の四半期決算のうち、総収入で1回、1株当たり利益で2回、市場予想をクリアできなかった。

エヌビディアの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

エヌビディアの株価(NVDA)は2023年の1年間で約3.4倍になるという急騰を演じた。人工知能(AI)開発向け半導体を手掛けるデータセンター部門が急成長したことが好感されたためだ。2024年に入ってからも勢いは続いており、13日の終値(721.28ドル)は2023年末比で45.65%高。米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ期待が後退する中でも、上場来高値の更新を繰り返して株式相場を引っ張っている。

エヌビディアの事業部門別収入の推移のグラフ

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は33.19倍。株価急騰と並行して予想収益の拡大も進んでいるため、3か月前の前回決算発表前の水準(30.26倍)から割高感はさほど高まっていない。エヌビディアの株価は同じ半導体大手のアドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)の43.76倍より割安といえる。また、同じく同業のインテル(INTC、28.78倍)と比べても、やや割高といえる程度だ。アナリストが提示する目標株価の平均は670.26ドルだが、2月に入ってからは800ドル台や900ドル台に引き上げる動きも出ている。52人のうち18人が強い買い、30人が買いを推奨。残り4人は維持を勧めている。

アメリカ政府の中国向け半導体輸出規制強化は業績の逆風

エヌビディアの11-1月期決算で注目が集まるのは中国市場の動向だ。アメリカ政府は10月に高性能半導体の中国向け輸出への規制を強化すると発表。エヌビディアは11月の前回(8-10月期)決算発表会見で規制強化の影響を受ける地域では「11-1月期の売り上げが大きく減少する」としていた。エヌビディアは中国に輸出するため性能を抑えた半導体の受注を始めたと報じられているが、11-1月期決算で中国市場の落ち込みが大きくなり、他地域でカバーできない状況が明るみに出るなどすれば、投資家の失望を招くおそれもある。

エヌビディアの地域別収入の推移のグラフ

実際、エヌビディアが前回決算を発表した翌日の11月22日、エヌビディアの株価は前日比2.46%下落。12月6日までの2週間では約9%値下がりし、年明けまで決算発表前の株価を超えられない状況が続いた。決算の内容自体は、総収入、1株当たり利益、11-1月期の見通しがいずれも市場予想を超える好決算だっただけに、投資家が中国市場の先行きに抱く懸念の大きさが現れた形だった。

エヌビディアの株価はその後、1月8日に個人が使うパソコン向けの高性能半導体が発表されたことを機に上昇が勢いづいた。今回の決算発表では、11-1月期の実績と2-4月期の見通しに加え、中国市場をめぐる逆風の克服シナリオを示さなければ、高まる期待に応えきれない結果とみなされる可能性がある。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株式CFD

  • 世界12,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。