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トレード心理と心構え

レッスン 2 / 7

感情のコントロール:2

取引を躊躇するような精神状態もあれば、全く逆の場合もあります。実行すべきではないのに取引を行いたくなる誘惑です。

短気

新人のトレーダーは、神経質になるというより、我慢できず、好機を待つことができないことがあります。これはさらに危険です。十分な準備をせずに取引を始めることは、まさに 失敗への道です。まず以下のチェック項目を確認しましょう。

取引の準備は済んでいるか?

  • トレーディングプラットフォームを安心して使用することができ、そこで提供される機能の使い方を把握していますか?
  • 取引計画を策定していますか?
  • 取引しようとする銘柄に現在影響を及ぼすすべての要因を理解していますか?
  • 取引の計画を立て、目的を検討し、潜在的な利益と損失を計算していますか?

すべての答えが「はい」で、実行しようとしている取引が取引計画に見合うようであれば、取引の準備が整っていると言えるでしょう。

同様に新規でポジションをオープンする場合も冷静に対処してください。取引を開始する場合、期待した通りの値動きとなるように、時間的余裕を見ましょう。せっかちにならず、有利に展開する見通しがあるのにポジションを手仕舞うようなことはしないようにしましょう。

衝動と貪欲さ

取引が順調に行っているとき、そのトレンドが続いてもっと利益が出るように感じるのは自然なことです。

しかし、そうした状況でも取引計画のルールに従うことが大切です。取引を清算し利益を確定するタイミングというサイン(天井をヒットしたサイン)が出たならば、さらに利益が出ると期待して保有し続けることは賢い選択とは言えません。

取引の好機が見える場合も同じことが言えます。 ある会社の株が今後高騰すると考える経験豊かなトレーダーがいたとします。 あなたはその話を聞いて、自分自身ではあまり調べていない銘柄だけれども、トレーダーがおすすめしているから、という理由だけでその株のポジションを保有したい気持ちになります。しかし、果たしてこの取引は正しいでしょうか?

取引にあたっては、誰かのアイデアに従って取引するのでなく、自分で考え、取引をすることが重要です。誰かが高騰すると言ったから取引を行う、という行為には取引プランが存在しません。自分自身の取引プランが存在しないため、その場合、もし価格が当初の予想通りに動かなかった場合、あなたはどのようにその状況に対してよいか分からなくなりうろたえてしまうでしょう。

計画が存在するにはそれなりの理由があるということを忘れてはいけません。意思決定に感情を入れないということです。この取引で生じるリスクが通常考える基準値に収まらない場合、その知り合いがどうするかは関係なく、取引を実行すべきではありません。

幸福感とプライド

取引がうまく行くと、喜びと満足感を感じることでしょう。当然、結果についても誇らしく思うでしょう。さらに一連の取引がすべて利益となるような場合には、今後損失が出ることはないとの錯覚に陥ることもあります。

これらの感情は前向きではありますが、同時に危険でもあります。このような精神状態の時、抑えきれないほどの楽観的な気持ちになり、タガが外れ、通常では取ることのないようなリスクまで取ってしまう場合があります。

人はすべてのことをパターン化する傾向にあり、うまくいった取引が続くと、「勝ちパターン」がいつまでも続くと考えてしまいます。しかし。現実はそううまく行くとは限りません。自信過剰になると、うまく行かなかったときのショックはさらに大きなものになります。

人間は感情があり、取引をする際に色々な感情が湧いてきますが、感情で取引の決定をしないように気を付けてください。感情を抑え冷静でいることで、すっきりと考えることができ、内容を十分に検討した節度のある選択を行うことができます。結果それは理論的で効果的な取引となることでしょう。

まとめ

  • 節度のある抑制が重要です。実際に何をしようとしているのか十分に理解しないまま衝動的に取引を実行すべきではありません。
  • 取引計画に沿わない場合は、「ノー」というべきです。
  • うまく行ったからと言って自信過剰にならないようにすべきです。取引戦略に従って行動しましょう。
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