ノックアウト・オプション銘柄詳細情報

ご注意事項

1. ノックアウト・オプションは、買いポジションのみ保有が可能で、売りポジションを保有することはできません。原資産銘柄の上昇を予測する場合はブル（上昇）の買いポジション、下落を予測する場合はベア（下落）の買いポジションを保有することができます。

2. ノックアウト・オプションはロールオーバーされません。すべてのノックアウト・オプション銘柄は、事前に定められた清算条件に基づき清算が行われます。取引最終日時まで決済されていないポジションは取引最終日に自動的に清算が行われます。

3. 原資産の売値/買値がお客様が設定したノックアウト価格に到達すると、ノックアウト・オプションは自動的に0ポイントで決済（損失確定）されますが、設定したノックアウト価格は保証されており、スリッページが発生することはありません。ノックアウト価格への到達判定に用いる価格は、ブル（上昇）は原資産の売値、ベア（下落）は原資産の買値とします。
原資産の価格は、ノックアウト・オプションの発注画面に提示します。

4. ノックアウト・オプションの取引価格は、原資産の売値/買値 とノックアウト価格の差に、ノックアウト・プレミアムを加えたものです。ノックアウト・プレミアムは取引価格に含まれており、ポジション保有時に支払ったプレミアムは、設定したノックアウト価格に到達せずお客様ご自身で決済された場合、お客様に払い戻されます。

5. ノックアウト・プレミアムは、原資産の想定されるリスクに基づき変動します。ボラティリティが上がればプレミアムも上がり、ボラティリティが下がればプレミアムも下がる可能性あります。ポジション保有後にプレミアムが変動する場合もありますので、ご注意ください。

6. 弊社の取引スプレッドに関しては取引システムをご確認ください。変動の激しい、流動性の低いマーケット状況等においては、取引スプレッドも変動しますのでご了承ください。 また、発注数量に応じてスプレッドが拡大することがあります。

7. ノックアウト・オプションのオプション料は、取引価格（原資産売値/買値とノックアウト価格との差額 + ノックアウトプレミアム）に1ポイント損益額を乗じた金額となります。

8. お客様の口座通貨(円または米ドル)以外の通貨にて取引を行っている場合、実現した損益額はまず取引通貨にて計算され、その後、自動的に口座通貨に換算し口座残高に反映されます。この換算は、ポジション清算時の口座通貨の中値に最大1.0%を加減算したレートで行われます（支払い:＋1.0%/受取り:－1.0%）。また弊社は、お客様の口座上の未実現損益額および維持証拠金残高を毎日自動的にお客様の口座通貨に換算するように設定しております。

9. レバレッジ銘柄の証拠金率（｛証拠金＋レバレッジ銘柄の未実現損益－オプション銘柄の最大損失額｝÷レバレッジ銘柄の維持証拠金額）が75％に達し、あるいは下回った場合、口座ごとにレバレッジ銘柄に対する強制ロスカットが執行されます（対象：個人および法人の全口座）。また、毎営業日東京時間の午前11時においてレバレッジ銘柄の証拠金率が100％を下回っている場合、口座ごとにレバレッジ銘柄に対する強制ロスカットが執行されます。ただし、強制ロスカットの対象銘柄が東京時間の午前11時に取引可能ではない場合は、当該銘柄の取引時間内に強制ロスカットが執行されます（対象：個人全口座および法人のFX口座）。口座内にオプション銘柄の保有ポジションのみが存在する状況では、口座内の証拠金がオプション銘柄の最大損失額を下回った場合に、口座ごとにオプション銘柄に対する強制ロスカットが執行されます（対象：個人および法人の全口座）。

スワップポイント/ファンディングコスト

翌営業日にポジションを持ち越した場合にスワップポイント・ファンディングコストが発生します。スワップポイント等の判定時間についてはこちらをご確認ください。

（1）取引総額方式の場合
株価指数ノックアウト・オプションの計算式：
総取引金額（計算時の当該株価指数CFD価格（中値）×ロット数 × 1pip相当額） × （当該株価指数の該当国の基準金利 ± 3.0％） ÷ 360日*

株式ノックアウト・オプションの計算式：
総取引金額（当該原資産銘柄の当日終値 × ロット数）×（当該原資産銘柄の該当国の基準金利 ± 3.0％） ÷ 360日*
*英国、シンガポールおよび南アフリカ銘柄については365日を除数として計算し、その他の銘柄には360日を除数として計算します。

(参考)各該当国の基準金利は下記を参照
日本・TONAオーバーナイト金利
米国・SOFRオーバーナイト金利
英国・SONIAオーバーナイト金利
欧州・ESTRオーバーナイト金利

重要：
適用金利は、別途書面にて合意がない限り、該当国の基準金利から3.0％を加減した数字を使用します。
当該国の指標金利が高金利（＞3.0%）の株価指数または株式ノックアウト・オプションの「ベア（下落）買いポジション」を保有している場合、原則としてファンディングコストを受け取ることができます。ただし、「ブル（上昇）買いポジション」を保有している場合は支払いとなり、「ベア（下落）買いポジション」の場合でも、指標金利が低金利（＜3.0%）の場合は、支払いとなりますのでご注意ください。
※週末を持ち越したポジションについては、月曜日に3日分が課金されます。

（2）ベーシス方式の場合
エネルギーおよび農産物CFD、NYHG銅、鉄鉱石、ボラティリティ指数およびドルインデックス関連銘柄のノックアウト・オプション
受け払い予定金額は 先物曲線に沿った日々の動き（ベーシス）とアドオンの二つの計算式の合計で構成されています。
ベーシスの計算式 = （P3 - P2） / （T2 - T1）
IGのアドオンの計算式 = 価格 x 3.0% / 365

ファンディングコスト = ロット数 × 1ピップ相当額 × （ベーシス ± IGのアドオン）
※週末をロールオーバーしたポジションのベーシス＋IGのアドオンは3日分発生します。
T1 = 前期近の清算日
T2 = 期近の清算日
P2 = 期近の価格
P3 =期近の次限月の価格

（3）トムネ方式の場合
FX、貴金属（スポット金、スポット銀、スポットプラチナ）およびベースメタル（アルミニウム、銅、鉛、ニッケル、亜鉛）ノックアウト・オプション
FX、貴金属（スポット金、スポット銀、スポットプラチナ）およびベースメタル（アルミニウム、銅、鉛、ニッケル、亜鉛）のスワップポイント等の計算にはトムネ（TomNext）取引を使用します。
トムネ取引を行うことによりポジションを自動ロールオーバーいたします。その際、2通貨間の実勢金利差やリースレートと通貨の金利差、アドオン（付加金利相当額）などからスワップポイント等の受け払いが発生いたします。
受け払い予定金額は以下の二つの計算式の合計で構成されています。
A.ファンディングコスト＝トムネレート×1ポイントの価値×取引ロット数
B.アドオン＝原資産中値レート÷1ポイント相当値×0.6％（^＊）÷360日×暦日数×1ポイントの価値×取引ロット数
※取引画面上のスワップ表示は、トムネレート（アドオン控除後）となっております。各銘柄の1ポイントの価値とロット数を乗じることで予定額を確認いただけます。
（^＊）ベースメタルは2.5％

重要：
水曜から木曜へポジションを持ち越した場合には、原則3日分のスワップポイントが木曜日に発生します。3日分の調整額は該当する取引に発生する週末のスワップポイントをカバーしています。一方アドオンは暦日数を用いて計算されます。上記例のアドオンは1日分ですが、週末にポジションを持ち越した場合、1日分ではなく3日分、すなわち3倍となります。
これは、原市場が祝休日の場合、お客様の口座へのスワップポイント等の計上の際にも考慮されます。保有ポジションは祝祭日にロールオーバーされ、スワップポイント等はお客様の口座に反映されます。

取引時間帯においても価格提示ができない場合があります。
原市場において価格が更新されていない・流動性が低下した、等の理由により、取引時間内にも関わらず電話マークや価格提示ができないことがあります。この場合取引システム上から注文は出せませんので、オンラインに戻るまでお待ちください。決済注文をご希望の場合はヘルプデスクまでお電話ください。価格状況を確認のうえ、電話注文が可能か確認いたします。

株式ノックアウト・オプションでは、原資産銘柄に対して特別配当株や株主割当増資などの発行があった場合、これを反映するために調整がお客様のお取引口座に計上されることがあります。買収交渉中の企業における株式ノックアウト・オプションにおいて、弊社は、買収の申し入れに対して株式('交換同意株式')が利用できる場合においても、株式取得の意向を請求しないこととします。

株式ノックアウト・オプションの「ベア（下落）買いポジション」を保有している場合、株式の借入れコスト（借株コスト）が発生いたします。借株コストは原則として想定元本（当該原資産銘柄の価格ｘ保有ポジション数）の0.5%（年利）が日割計算されて、お客様のお取引口座の証拠金残高から引き落とされます。ただし、当該原資産銘柄の貸株市場における需給がひっ迫した場合、通常の0.5%分に加え、追加して借株コストを課金することがあります。この追加分は貸株市場の需給関係に左右されるため定率ではなく、事前に確認することは出来ませんのでご注意ください。確定金額については取引システム内取引履歴メニューよりご確認ください。また、「ベア（下落）買いポジション」の新規建て可否につきましては、当該原資産銘柄に準じます。

弊社で株式ノックアウト・オプションを保有すると、お客様のポジションは銘柄ごとにIGグループ全体の他のお客様のポジションと合算されます。これにより、ヘッジコストを抑え、競争力のある当社のスプレッド（IGスプレッド）を提供しております。また、米国のケースなど規制当局による要件としてIGが提携しているブローカーがIGグループのお客様の保有ポジションとIG以外の他社の顧客のポジションを統合することがあります。お客様のポジションを合計することで、原市場に借入可能な株式が存在しない際にも、空売り（ベア（下落）の買い）をしていただける場合があります。しかし一方でこれは、お客様が取引を行う場合、ブローカーまたは取引所によるその注文の扱いは、お客様ご自身のポジションではなく、純合計ポジション（すべてのお客様のポジションおよびヘッジされたポジションの合計）に基づくことを意味します。このルールは規制上の要件によりIGが提携するブローカーがIGグループのお客様の保有ポジションとIG以外の他社の顧客のポジションを統合することが求められる場合にも適用されます。状況によっては、このことが注文の結果に影響を与えることがあります。例えば、特定の銘柄の純合計ポジションが売り越し（ベア（下落）の買いポジションの方が多い）ている状態で、お客様が同じ銘柄でブル（上昇）の買いポジションを決済しようとする場合、弊社はお客様のブル（上昇）の買いポジションの決済注文を空売りとして扱います。このような場合、お客様のご注文は、借株を手配しない空売りに関する取引所規則、アップティック規則、空売り規制の対象となります。詳しくは、下記の注意事項をご確認ください。
注意事項：
「借株を手配しない空売り」は、トレーダーが最初に借り入れ可能な株式を確保せずに空売りをしようとする場合に発生します。通常、借り入れ可能な株式の入手が困難な場合は、お客様には空売りをご遠慮いただいておりますが、すべてのベア（下落）の買いポジションには、借入可能な株式が後になって入手できなくなることで、約定成立したベア（下落）の買いポジションが取り消される可能性があることにご留意ください。
「アップティック規則」は、急速な売却を防止し、特定の銘柄の価格が「上昇」した場合にのみ、空売りを実行可能であると規定しています。
「空売り規制」とは、取引時間中に一定の割合で下落した銘柄の空売りを禁止することで、市場の安定化を促進する制度です。

一部の外国株を原資産とする株式ノックアウト・オプションを取引するために有料のライブデータ登録が必要な場合があります。
米国株を原資産銘柄とする株式ノックアウト・オプションを取引する場合、W-8BENというフォームの提出が必要です。このフォームを提出すると、米国株式ノックアウト・オプション取引から受けた配当金相当額に対する課税を30%から10%程度まで減額することができます。詳しくはこちらをご参照ください。

配当金の調整は当該株価指数に含まれる構成銘柄、または当該原資産銘柄の配当落ち日において保有される場合に適用されます。ブル（上昇）買いポジションを配当落ち日に保有されていた場合、配当金相当額はお客様のお取引口座に入金となり、ベア（下落）買いポジションを配当落ち日に保有されていた場合、配当金相当額はお客様口座から引き落とされます。なお、配当金相当額が発生した場合でも、ノックアウト価格は変更されません。
配当金相当額の詳細についてはこちらをご確認ください。

株式分割・株式併合が発生した場合、原則として、条件に応じて保有オプションの購入価格、ノックアウト価格は調整されます。
本ページに記載されている以外にも多数のコーポレートイベントがございます。（ライツイシュー、新株予約権など)
弊社が提供する当該原資産銘柄において通常調整することが適切とされるイベントがある場合、株式ノックアウト・オプションにおいても公正かつ合理的と思われる調整を行うよう努めます。

コーポレートイベントについての連絡などは原則おこないません。コーポレートイベント適用後に取引システムでご確認ください。