米国イベントに集中する1か月

今月の注目イベント&銘柄

Source: Bloomberg

【注目イベント】
1:米経済指標(特に8月1日の経済指標)
2:ジャクソンホールでの講演(8月21日から3日間)

【注目銘柄】
・ドル円 / ドル円 最新データ
・ユーロドル / ユーロドル 最新データ

注目イベント1 : 米経済指標

7月30日(水)に発表された2014年4-6月期の米実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は年率換算で前期比4.0%増となり、ドル全面高を誘発しました。注目すべきは、GDPの約7割を占める個人消費が2.5%増と、前期の1.2%増から大きく伸びたことでしょう。コアPCE価格指数も2012年第1・四半期以来の高水準となりました。
8月1日(金)には、雇用統計(7月)や個人消費支出(6月、PCEコア・デフレーター)が発表されます。米GDPに続き、前者の指標で雇用の改善と賃金インフレが確認され、且つイエレンFRBが物価判断基準において最も重要視している後者の指標が横ばい圏(前月比:0.2%前後)から脱する内容となれば、マーケットはイエレンFRBによる早期引き締めを意識するでしょう。その場合、米金利の上昇圧力がさらに強まり、外為市場ではドル高が加速するでしょう。ユーロドルは週足の一目/雲の下限が推移する1.33前半を視野に下落スピードが増すと考えられます。また、新興国通貨全般も対ドルで下落トレンドとなるでしょう。

また、強い米経済指標はファンダメンタルズ改善を示すことから、米金利上昇によるドル買い圧力と株高維持による円売り圧力が合わさり、ドル円は上値トライの展開を想定したいと思います。
 

注目イベント2 : ジャクソンホールでの講演

上記の雇用統計も含め、その後発表される個人消費や住宅関連指標が総じて市場予想を上回れば、マーケットは8月のジャクソンホール講演で、イエレンFRB議長自ら将来の金融政策の転換について言及する可能性を意識するでしょう。
そのような思惑がマーケットで支配的となれば、米金利(特に米金融政策における将来の方向性を織り込みやすい2年債利回り)に上昇圧力がかかり、外為市場ではドル高トレンドが鮮明となるでしょう。対照的に、イエレンFRBの超低金利政策を背景に堅調に推移している新興国通貨や欧州中央銀行(ECB)によるさらなる緩和強化観測がくすぶり続けているユーロは、対ドルで下落幅を拡大させる可能性が高いでしょう。

問題は米国の株式市場です。『注目イベント1』の米経済指標が総じて強い内容となり、その結果米金利が上昇しても、それはファンダメンタルズ改善を背景とした『良い』金利の上昇なので、米株にとってはポジティブ要因となるでしょう。
しかし、イエレンFRBの引締め懸念を背景に、その上昇スピードがさらに加速し、株価上昇のそれを超える状況となった場合、逆に金利変動リスクが意識され米株が崩れる可能性が高まります。この場合、グローバル株式市場全体でリスク回避圧力が強まり、ドル円は株安による円高とクロス円下落の影響を受け、再び101円台をトライする展開を想定しておきたいところです。

 

注目銘柄

ドル円

レジスタンスポイント 103.10(7月30日高値)、104.13(4月4日高値)
サポートポイント 101.00、100.82(5月21日安値)、100.75(2月4日安値)

 

ドル円日足チャート

 

 

ユーロドル

レジスタンスポイント 1.3477(2月3日安値)、1.3500(心理的節目)
サポートポイント 1.3320(一目/雲の下限―週足)、1.3295(2013年11月4日安値)

 

ユーロドル週足チャート

 

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