金利との相関と根強い米ドル売り

Market Summary
昨日の海外外為市場に明確な方向感は見られなかった。米長期金利は根強いリスク選好相場やトランプ政権よるロシアへの追加制裁の可能性が後退したことを受け、3月22日以来となる2.876%まで上昇する局面が見られた。金利の上昇が米ドル相場のサポート要因となったが米ドル売り圧力も根強く、ユーロドルは1.23後半で売り買いが交錯。ドル円も107円前半で動意の薄い展開となった。この日目立った動きを見せたのがトルコリラだった。エルドアン大統領は、2019年11月に予定されていた大統領選および国会総選挙を今年6月24日に前倒しすると表明。この報を受け、通貨リラは対ドルで2%以上急進する展開となった。

米株は強弱まちまちの展開だった。NY原油先物5月限が米原油在庫の減少を好感し、前日比1.95ドル高の1バレル=68.47と続伸したことで、エネルギーセクターが株高のけん引役となった。しかしIBMの冴えない決算が重石となり、ダウ平均は3営業日ぶりに反落。S&P500とナスダック総合は続伸するも上昇幅は限定的だった。
NY金先物6 月限はユーロドルの底堅い展開を受け、前日比4.0ドル高の1トロイオンス=1353.5と反発した。

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Market Analysis
4月以降、ドル円は日米長期金利の格差と正の相関関係を取り戻しつつある(チャート①参照)。だが昨日、米長期金利の上昇によりその格差が急拡大したにも関わらず、ドル円の上値は抑制された。この状況は、ドル円と金利格差が完全に元の相関関係に戻ったと判断するにはまだ早いことを示唆している。この点はユーロドルも同じである。米独10年債利回り格差は3月下旬に一度拡大傾向が止まった232bpの水準を突破した(チャート②参照)。しかし、ユーロドルは1.24台を視野に底堅い状況が続いている。米国市場がリスク選好相場(=株高 / 金利上昇)となっても米ドル高圧力が高まらない事実は、米ドル特有の売り要因である通商政策リスクが根強く意識されているためだろう。

本日もドル円は、米ドル安圧力をリスク選好相場が相殺する状況が続こう。一方、ユーロドルも上限を短期レジスタンスライン、下限を日足転換線と想定したレンジ相場が続こう。ドル円とユーロドルのテクニカルポイントはチャート③を参照されたし。
東京時間では豪ドルに注目したい。この日は3月雇用関連指標が発表される。この指標はRBAの金融政策に大きな影響を与えるため、総じて市場予想以上ならば豪ドル買いで反応しよう。上値の攻防分岐は84.00となろう。短期レジスタンスラインおよびリトレースメント38.20%の突破は、84.00トライのシグナルと想定したい。豪ドルのテクニカルポイントはチャート④を参照されたし。

【チャート①:ドル円と日米10年債利回り格差】

ドル円 USDJPY US10years yield

【チャート②:ユーロドルと米独10年債利回り格差】

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【チャート③:ドル円とユーロドル】

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【チャート④:豪ドル円】

豪ドル円 audjpy

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