米ドル高維持を想定も引き続き米株の動向を注視

Market Summary
16日の海外外為市場は、米ドルの売り買いが交錯する展開となった。だが、この日の米長期金利が3.10%台の水準へ乗せたことで底堅さを維持した。ユーロドルは、昨年12月18日以来となる1.1761まで下落する(=米ドル高が進行する)局面が見られた。一方、ドル円は欧州タイムからNYタイム序盤にかけて売り優勢となるも、110円台の維持に成功。NYタイム後半は、米長期金利の上昇に伴う日米利回り格差の拡大に連動し、110.30台まで反発した。
米株は主要3指数がそろって上昇した。百貨店メーシーズの好決算を背景に小売り株が株高をけん引。半導体株も相場をサポートした。ダウ平均は前日比62.52ポイント高の24,768.93で終了。一方、ナスダック総合株価指数は前日比46.668ポイント高の7398.295で終えた。NY原油先物6月限はイラン情勢の不透明感と米原油在庫の減少が意識され、前日比0.18ドル高の1バレル=71.49と3日続伸。一方、NY金先物6 月限は買戻し優勢となり、前日比1.2ドル高の1トロイオンス=1291.5と4営業日ぶりに反発した。

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Market Analysis
「原油高→米長期金利上昇」の関係に変化は見られず、外為市場では米ドル相場が底堅さを維持している。米ドル高圧力のバロメーターとして注視すべきはユーロドルの動向だが、昨日はフィボナッチ・プロジェクション161.80%およびリトレースメント76.40%を一気に下方ブレイクした。さらに、21日MAが200日MAの水準を下抜けデッドクロスまでが示現。リスクリバーサル(1週間 / 1か月)が拡大している状況も考慮するなら、今後も調整を挟みながら下値トライを意識すべき局面にある。目先のサポートポイントは、昨年12月12日安値1.1716となろう。1.1710から1.1700にかけてはビッドが観測されている。1.17ブレイクとなれば全戻し1.1552(昨年11月7日安値)を視野に下落幅の拡大を警戒したい。
一方、ドル円も米ドル高基調を維持しよう。114.72を起点とした短期レジスタンスラインは破られつつある。米株のボラティリティは低水準での推移を維持している。金利の上昇スピードはリスク要因だが、米株がこの点にフォーカスしない限り株高維持の状況は続こう。米国市場がリスク選好相場(=株高 / 金利上昇)を維持する場合、上記のラインを完全に上方ブレイクし111円台をターゲットに上昇幅の拡大を想定したい。テクニカル面で重視すべきは111.30前後となろう。このレベルを挟んでフィボナッチ・リトレースメントとプロジェクションが展開している。逆に株高が崩れる場合、ドル円は調整の「米ドル売り /円買い」が散見されよう。尚、日本時間翌18日午前2時に米10年債の入札が予定されている。長期金利の変動要因として注目したい。また、5月フィラデルフィア連銀製造業景気指数と4月景気先行指標総合指数の内容も米国市場と米ドル相場の変動要因となる可能性がある。

【チャート①:ユーロドル】

EURUSD ユーロドル

【チャート②:ドル円】

ドル円 USDJPY

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