ユーロドルの調整と米長期金利の上昇スピード

Market Summary

昨日の海外外為市場は米ドルを買い戻す動きが続いた。米長期金利の上昇を背景に、米ドルは対ユーロで1.2318まで上昇する局面が見られた。一方、ドル円は107.37と、今月14日以来の水準まで反発する局面が見られた。主要な資源国&新興国通貨に対してもこの日は米ドル買い優勢の展開となった。

米株は主要3指数がそろって下落。ダウ平均は冴えない決算となった小売り大手ウォルマートが急落したことで下げ幅を拡大。16日終値と比べ254ドル63セント安の24,964.75と3営業日ぶりに25,000の水準を割り込む展開となった。NY原油先物3月限は、米オクラホマ州クッシングの原油在庫が減少していることが好感され、16日終値比で0.22ドル高の1バレル=61.90ドルと4日続伸。一方、NY金先物4月限は外為市場での米ドル高が意識され、16日終値25.0ドル安の1トロイオンス=1331.20と大幅に反落した。

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Market Analysis

ユーロドルは再び調整地合いのムードを強めている。ファンダメンタルズ面で特段のユーロ売り要因が見当たらない現状を考えるならば、目先はテクニカルで下値のポイントを探る展開となろう。大陰線により21日MAを完全に下方ブレイクしたことで、次の下値ターゲットは直近高値1.2555からの76.40%戻しおよび短期サポートラインとなろう(チャート①)。これらテクニカルをも一気に下方ブレイクする展開となれば、米長期金利が3.0%の節目を目指し急騰している状況が想定される。対ユーロでの米ドルの買戻しは、他のドルストレートのサポート要因となるだろう。しかし、上述した展開(=米長期金利の急騰によるユーロドルの下落幅拡大局面)では、ドル円はむしろ下値トライの展開となる可能性がある。米長期金利の急騰が米株の下落リスクを再び高める可能性があるからだ。その米株だが、ボラティリティが低下基調から上昇へ転換するムードが出始めている(チャート②)。再びボラティリティが拡大するかどうか、この点は金融&ハイテクセクターの動向次第となろう。今月8日以降、両セクターは米長期金利上昇に追随する局面へ転じているが、直近は再び上値の重いムードが漂い始めている(チャート③)。米長期金利が3.0%へ向け急騰する展開となれば、これらセクターが再び下落することで米株の下落をけん引する可能性があろう。また、「ユーロドルの調整加速→米ドル相場の上昇幅拡大→国際商品市況の下落→資源セクターの下落」による株安も警戒したい。

本日のドル円は、先週指摘した108.00の突破が焦点となろう。10日MAの上方ブレイクは108.00を目指すシグナルと想定したい。尚、107.80から108.00にかけては断続的にオファーが並んでいる。10日MAもしくはオファーで上値がレジストされるならば、107円割れを警戒したい。ドル円のテクニカルポイントはチャート④を参照されたし。


【チャート①:ユーロドル】

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【チャート②:米株ボラティリティ】

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【チャート③:米長期金利と金融&ハイテクセクター】

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【チャート④:ドル円】

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