米FOMCを前に動きづらい一日

Market Overview -ドルロング調整は限定的

fx market

米連邦公開市場委員会(FOMC)を控える中、昨日の米指標データが総じて冴えない内容となったことで、イエレンFRBによる6月利上げ観測が一時的に後退。米国株式市場ではダウ工業株30種平均が9日以来の水準を回復し、S&P500種株価指数も2月3日以来の大幅高となった。一方、米金利は小幅に低下した。
外為市場ではドルロングを解消する動きが散見され、EUR/USDは1.06台まで反発する局面が見られた。円相場は米株の反発に伴いクロス円を中心に円安優勢の展開となった。USD/JPYはドルロング調整圧力とクロス円の上昇に挟まれ121円台でこう着状態が継続したまま、本日の東京時間を迎えている。

16日の外為市場では、FOMCを前にドルロングを解消する動きが散見された。だが、EUR/USDが5日MAで上値が抑えられ、NYタイム後半には対主要国通貨で再びドル買い高圧力が強まった事実は、イエレンFRBによる6月利上げが外為市場で強く意識されていることを暗示している。
米国マーケットやドル相場が米金融政策の思惑に左右される中、興味深いのは直近の日欧株式の底堅さだろう。各種リスク要因がくすぶり続ける中でも、日米株式が上値トライ(日経平均は15年ぶりの1万9000円台へ到達、ドイツDAXは16日に初めて12,000ポイントを突破し過去最高値を更新)となっている背景には、緩和マネーの存在がある。確かに米金融引き締めはグローバル株式の混乱要因ではある。しかし、直近の日欧株式の動向は日欧緩和マネーが米緩和マネーに代わる新たなスタビライザーとしての役割を果たす可能性が高いことを示唆している。よって、グローバル株式市場が混乱に陥っても、それは一時的な現象となろう。

Today’s Outlook -引き続きレンジ相場を想定

本日もFOMCを見極めたいとの思惑から、外為市場はレンジ相場となる可能性が高い。焦点は、昨日と同じく米指標データ(住宅関連指標)とそれを受けたドル相場の動向だろう。昨日に続き冴えない指標データが続けば、米6月利上げ観測の一時的な後退を背景に米国マーケットでは「株高・金利低下」優勢の展開となろう。一方、外為市場ではFOMCを前にドルロングを調整する動きが散見されよう。だが、昨日NYタイム後半でのドル買戻しや米金利の神経質な状況を鑑みるに、イエレンFRBによる6月利上げ観測も根強い。よって、ドルロングを解消する動きが散見されても、調整幅自体は限定的となろう。

一方、円相場のトレンドはクロス円の動向次第だろう。そのクロス円は引き続き株式動向に左右されよう。本日の国内株式は堅調な欧米株式を背景に下値の堅い展開となろう。ただ、米FOMCを目前に控えていることもあり上値トライも限定的となろう。よって、東京時間の円相場は、若干の円安優勢を想定したい。

海外時間は欧米株式にらみの展開となろう。欧州株はユーロ安と欧州中央銀行(ECB)による緩和マネー流入期待を背景に騰勢を強めている。本日も続伸となれば、円安のサポート要因となろう。米株に関しては上述の通り。

Technical analysis highlights

レジスタンス 122.50:レジスタンスポイント 122.03:3月10日高値
サポート 119.80:21日MA(13日現在、赤ライン) 119.25:サポートライン

今週の焦点はサポートラインの維持にあろう。米FOMC後、株式市場で下落圧力が強まり21日MAをブレイクしても、世界的なドル高圧力によりこのラインを維持できるならば、今月中にも122円台へ再上昇し、さらに上値トライとなる可能性がある。
逆に122円台へ再上昇することなくこのラインを下方ブレイクした場合は、リトレースメント61.80%戻し118.20レベル(118円台)を維持できるかが注目ポイント。

3/17 USD/JPY 日足チャート

EUR/USD

レジスタンス 1.0715:リトレースメント23.60%戻し 1.0700:レジスタンスポイント
サポート 1.0450:サポートポイント 1.0400:サポートポイント

1.05レベルを完全に下方ブレイクしたことで、1.04台の維持が次の焦点として浮上。主要なテクニカルポイントを尽く突破したことから、目先はオーダー状況からサポートポイントを探ることになろう。1.0450レベルにはビッド、1.0400には厚いビッドとオプションバリアがそれぞれ観測されており、まずはこれらのレベルで反転するかが注目される。一方、上値は1.07台への再上昇が焦点となろう。テクニカル面では、13日安値からの23.60%戻しでの攻防となるかが注目される。

3/17 EUR/USD 1時間足チャート

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