米FOMCは無風 焦点は日銀の動向へシフト

Market Overview

27日の欧米株式は強弱まちまちの展開となった。主要な欧州株式は原油価格の反発に伴い取引後半に上げ幅を拡大する展開となった。一方、米国株式は米連邦公開市場委員会(FOMC)後に売り圧力が強まる展開に。声明文では世界経済や金融市場の動向を注視するとの文言が盛り込まれたものの、利上げペースの減速を市場関係者に強く意識させる程ハト派的な内容ではなかったことが株式市場で嫌気された。株安を背景に米債券市場では米金利が低下した。

外為市場は売り買いが交錯する展開となった。原油価格の続伸が好感され資源国通貨の買い圧力が強まる局面が見られたが、米株の下落に伴いNYタイムは売り優勢に。対照的に円やユーロには買戻し圧力が強まった。また、本日早朝にニュージーランド準備銀行(RBNZ)が声明文を発表したが、自国通貨安の容認と追加緩和を示唆したことでNZDは下落。対ドルでは0.64台、対円では76円台を維持したものの、今後のグローバル株式と原油価格の動向次第ではさらに下値を模索する可能性があろう。

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Analyst's view

イエレンFRBは27日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で現行の金融政策を維持した。声明文の冒頭では「米経済の成長は昨年終盤に減速した-economic growth slowed late last year」と指摘し、「世界経済や金融市場の動向を念入りに注視する-The Committee is closely monitoring global economic and financial developments」との文言を盛り込んできた。昨年12月の利上げを決定した時は「海外経済のリスクは後退した」と表明しており、わずか1ヵ月余りでその見解を修正してきた。ただ、昨年12月の会合に続き「経済情勢はフェデラルファンド(FF)金利の緩やかな引き上げのみを許すようなかたちで進むと予測している-The Committee expects that economic conditions will evolve in a manner that will warrant only gradual increases in the federal funds rate」という文言を使用し、また今後の金融政策についても「指標データ次第-Data Dependency」というスタンスを継続して表明している点を考えるならば、利上げペース後退観測(=目先は3月利上げの先送り)を市場に強く意識させる内容ではなかった。原油価格の続伸にもかかわらず米国株式がFOMC後に下げ幅を拡大している点が、その点を示唆している。

米FOMCを無風で通過したことで、市場の焦点は本日から始まる日銀金融政策会合にシフトしよう。市場コンセンサスは現行の金融政策の維持。だが、筆者は1月の追加緩和の可能性は完全に排除できないと考えている。その理由については22日及び25日のレポートで指摘した通り。
「1月追加緩和」を見送り且つ将来(3月、4月)の追加緩和についても何らシグナルを発信してこない場合は、日欧協調介入期待が後退することで外為市場で円高圧力が強まることが想定される。その持続性は、引き続き海外動向(原油価格とそれを受けた海外株式の動向)次第となろう。尚、原油価格だが、下のチャートを見る限り未だ標準誤差回帰分析バンドの中心線すら突破出来ない状況が続いている。ロシアとサウジアラビアが本当に減産合意で動くかどうか、市場が未だ見極めけれていないことを示唆している。

【WTI日足チャート】標準誤差回帰分析バンド

WTIチャート

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