焦点は米指標データとFEDスピーカーのハト派言動

Market Overview

23日の海外外為市場に大きな変動は見られなかった。この日の米長期金利はインフレ鈍化懸念を背景に2.1%台での低空飛行が継続。米金利動向との相関性が高いドル円は、111円前半で上値の重い展開となった。一方、ユーロドルは米独利回り格差の縮小を背景に1.12台への再上昇に成功。ただ、今月15日以降レジスタンスラインとして意識されている日足転換線で上値がレジストされた。一方、資源国&新興国通貨は、原油先物相場が2営業日連続で反発したこともあり対ドルで堅調に推移。特に相関性の高いロシアルーブルは59.32レベルまで買い戻される展開となった。

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Analyst's view

今週の外為市場は、イエレン議長をはじめとしたFEDスピーカーの発言と米指標データにらみの展開となろう。6月FOMCでイエレンFRBの金融引き締め方針(=年3回の利上げ+バランスシートの調整)があらためて確認された状況を考えるならば、前者が材料視される可能性は低い。事実、23日のブラード・セントルイス連銀総裁とメスター・クリーブランド連銀総裁の言動に相場は反応薄だった。ただ、注視すべきは、2017年に入り低下基調にあるインフレと急ブレーキがかかっている個人消費についての言及の有無だろう。複数のスピーカーからこれらの動向に対する懸念とそれに伴う金融引き締めペース変更の可能性についての言動があるならば、米ドル安要因となろう。

より注視すべきは、後者の指標データだろう。特に注目されるのは、個人消費の動向を見極める上で重要となる6月消費者信頼感指数(27日)と5月個人消費支出(30日)となろう。これら指標データが総じて市場予想を上回る内容となれば、米金利のサポート要因となろう。外為市場では米ドルを買い戻す動きが強まろう。ただ、肝心のインフレが鈍化傾向にあり、且つそのインフレを押し上げる賃金動向を次回雇用統計で見極める必要がある点を考えるならば、米ドル買いは限定的と想定したい。一方、上記の指標データが総じて市場予想を下回る場合、「米金利低下 / 米ドル売り」の展開が想定される。

本日のドル円のチャートポイントだが、上値は5月高値114.37レベルを起点とした短期レジスタンスラインとなろう。このラインの突破は、日足雲をトライするシグナルと想定したい。一方、下値は21日MAの攻防が注目される。下方ブレイクする場合は、109円台の攻防シフトを警戒したい。直近のオーダー状況だが、短期レジスタンスラインが推移している111.50レベルにはオファーが観測されている。日足雲が推移している111.80レベルにもオファーの観測あり。一方、21日MAを挟んではビッドが断続的に観測されている(チャート①参照)。

ユーロドルだが、通貨オプション市場でのコールオーバー(1か月以上)を考えるならば、堅調推移を想定したい。攻防分岐の日足転換線をローソク足の実体ベースで突破する場合、明日以降の1.13トライを想定したい(チャート②参照)。


【チャート①:ドル円チャート】

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【チャート②:ユーロドルチャート】

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