焦点はECB理事会

Market Overview-イベント前にドル高再び

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5日のロンドン外為市場では、米中間選挙での共和党の勝利と市場予想を上回った米ADP全国雇用者数(10月)の結果を受け、再びドル高圧力が強まった。ドル円は114.85レベルまで上昇。一方、ユーロドルは1.2457レベルまで下落した。NY時間では、欧州中央銀行(ECB)理事会や7日の米雇用統計(10月)を控えていることもあり、更なるフォロースルーは見られず。ただ、対円&ユーロでドル高トレンドは維持したまま、本日の東京時間を迎えている。

イエレンFRBが10月の連邦公開市場委員会(FOMC)で「Data-dependency」のスタンスを鮮明にして以降、将来の米金融政策の方向性を前もって織り込みやすい米2年債利回りの上昇がドル相場を支援する構図も戻りつつある。
ただ、直近の動向で最も注視すべきは、米国株式の動向だろう。緩和中毒に落ちっている現在のグローバル株式市場にとって、イエレンFRBの方針転換や強い指標データは早期利上げ「懸念」を台頭させるリスクがあることは既に指摘している通り。しかし現状は、直近の好調な指標データに素直に反応し、その懸念が台頭するムードは感じられない。背景には、米ファンダメンタルズ改善期待だけでなく、イエレンFRBに代わる新たな緩和マネー流入期待もあろう。日銀がその供給源としての一翼を担うことになったが、持続的な株高傾向にはやはりECBの緩和強化も求められよう。本日はECB理事会が予定されているが、ドラギ総裁が将来の緩和強化に関してシグナルを発信してくるならば、米国をはじめとしたグローバル株式市場は引き続き堅調さを維持しよう。株式市場の安定化は外為市場での持続的な円売りを促そう。米指標データが好調さを維持すれば、米金利も緩やかに上昇することで、ドル円が円安ドライバーとなろう。


Today’s Outlook -ユーロベアを想定

最大の焦点はECB理事会だろう。今会合では現行の緩和政策を変更してくる可能性は低い。よって、注目はドラギ総裁の会見となろう。一部で報道されていた社債購入やマーケットの期待が根強い量的緩和(QE)導入についての質問に直面する可能性があろう。将来の景気下振れリスクについて言及した上で、上記の新規政策に関して何らかの言及があれば、ユーロ売り圧力が強まろう。ユーロドルは直近安値1.2439レベルを下方ブレイクし、1.2400トライの展開を想定したい。
一方、英中銀イベントでも政策に大きな変更は見られないだろう。日本時間18時30分に発表される鉱工業生産指数(9月)と製造業生産指数(同月)が市場予想を上回るならば、ECB理事会前にユーロポンド経由でユーロ売り圧力が強まる可能性があろう。



Technical analysis highlights

ドル円

レジスタンス 115.00:レジスタンスポイント 114.85:11月5日高値
サポート 114.00:サポートポイント 113.50:サポートポイント

115円トライを想定。ECB理事会や米経済指標の結果により、115円上に観測されているストップを巻き込めば、115円ミドルレベルまで上昇する可能性があろう。
一方、下値は目先、114円台の維持が焦点となろう。114.00にはビッドが観測されている。また、113.80&113.50レベルにもビッドの観測がある。

ユーロドル

レジスタンス 1.2588:10日MA(赤ライン) 1.2577:11月4日高値
サポート 1.2439:11月4日安値 1.2400:サポートポイント

10日MAの突破か1.2439ブレイクか、この点が焦点となろう。上述したように本日はユーロベアを想定し、1.2439ブレイクに警戒したい。次の焦点は、厚いビッドとオプションバリアの観測がある1.24000となろう。
一方、10日MAを上方ブレイクした場合は、厚いオファーが観測されている1.2600-10レベルの突破が次の焦点として浮上しよう。

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